ひとり山歩き38 : 一等三角点が設置されているが地形図に名前のない羽賀場山から地元の人からお天気山と呼ばれている天強山まで縦走してみました。展望は期待できませんが、羽賀場山からお天気山への尾根歩きはルートファインディングを楽しめました。

羽賀場山〜お天気山縦走
2002年4月15日(月) 晴れ
1 行程
自宅(5:35) − 長安寺入口(6:25/6:35) −長安寺(6:45) − 送電線鉄塔1(7:10/7:15) − 送電線鉄塔2(7:35) −主稜線(7:55) − 羽賀場山(8:15/8:30) − 777mピーク(9:35/9:45) − お天気山10:10/10:30) − 上大久保(11:20) − 長安寺入口(12:05/12:10) − 自宅(13:10)
2 自宅 −長安寺入口
 一等三角点が設置されているが、地形図に名称が記載されていない羽賀場山(774.5m)をガイドブックで知り興味をもつ。これより低い山でも名前がついているのに、ということで行ってみたくなる。ついでに、これまた地図に名前が記載されていない天強山(通称:お天気山)まで縦走してみることにした。
 鹿沼市から古峰原街道に入り、約10kmの古関バス停・長安寺入口を目指す。右側に長安寺入口の看板と石柱を見つけて車を折り返し、大芦川縁に車を停める。
3 長安寺入口 − 羽賀場山  羽賀場山頂には一等三角点と山頂標識があるだけ歩行ルート
 長安寺入口から進み、3分位で左に長安寺の駐車場を見て先へ進むと、すぐに長安寺参道入口に達する。ここから長安寺を見上げるとイワヒバに覆われた石階段がとても美しい。石階段左手の参道を登ると長安寺本堂前に出る。この先から左手の登山道に進む。
 杉林をジグザグに急登してゆくと、約15分で尾根に達する。ここから左(北)へ進むが、尾根道はややなだらかになる。第一番目の送電線鉄塔下に達するが、東側から宇都宮方面の山が見える。あとは樹木に遮られて見通しはよくない。
 ときどき桧林となったり雑木林となるが、主として杉林の中を北の方向へ登ってゆく。見通しは殆ど期待できず、尾根に沿って西側あるいは東側を巻くように登ってゆく。道筋は薄いが見えないというほどではない。第二番目の鉄塔下も見晴しは良くない。西側に鳴蟲山と石裂山が辛うじて見えるだけ。更に、杉林の緩急を繰り返しながら登ると、主稜線にたどり着く。ここは「羽賀場山」への標識を見て北西に向かう尾根に沿って登ってゆく。途中、木の根に掴まりながら登るような急なところもる。右手が切れて笹目倉山の美しい姿が見られるが、殆どが杉林の中を登ることになる。最後に小さなピークを越してひと登りすると羽賀場山頂に着く。
  山頂には一等三角点(正確には補点)と山頂標識があるだけのチョットした広場で、展望は鹿沼方面が少し開けるだけである。
4 羽賀場山 − お天気山  お天気山は777mピークの先で祠あり  羽賀場山頂
 羽賀場山からお天気山まではガイドブックに載っていないので、コンパスと地図を頼りに進むだけ。救いは南西の方向へほぼ一直線に尾根が走っていることである。それでも、羽賀場山から5分進んだところで北へ向かう尾根に迷い込んでしまった。踏跡がなくなったので直ぐに戻り数分のロスで済んだ。もう一つの問題は時々踏跡が見えなくなることである。その場合も北西の方向を目指すことである。そうすれば主尾根から外れることはない。所々でテープを見かけるので心配するほどのことはない。
 お天気山は地形図の777mピークなのか、それともその先のピークなのか判らないので先が読みにくかった。ピークを越すたびに樹木の隙間から同じようなピークが先に見えるので、いま自分がどこにいるか正確につかめなくなってしまった。二つほど比較的大きなピークを越した次のピークを地形から777mピークと判断して休憩をとる。山頂には何の標識も見当たらない。北の方向に笹目倉山とその後に鶏鳴山が見えた、振り返ってみると枝越しに羽賀場山も見える。更に、北西の方向の枝越しに見えているのがお天気山と思われる。
 777mピークから急降下して、岩場をロープを利用してよじ登ると、更に先にピークが見える。このピークを越して登りつめると、そこには石祠が祀られていて、「お天気山(天強山)」の小さな標識が木の枝にかけてあった。777mピークがお天気山ではないことが判明した。山頂から明瞭な展望は得られない。南東の方向に、羽賀場山と777mピークが枝越しに見えるだけである。山頂のアカヤシオは先週の篠井富屋連峰よりは開花が進んでいるが、見ごろはまだ先のことである。 
5 お天気山 − 上大久保 − 長安寺入口  山頂から南西に延びる尾根を下りる上大久保から見るお天気山(左)と777mピーク(右)
 山頂の祠付近に赤テープを見つける。南西の方向にかなり踏まれたルートを見つける。地図で見ると南西の方向に尾根が延びていて、上大久保に下りられそうなことが判る。もともと適当な尾根を探して下るつもりであったので、このルートを下ることにした。
 踏跡はかなり確りしていて、お天気山への登山道になっているものと思われる。ドンドン南西の方向に下ってゆくと、松林の枝打ちをしたところで道が見えなくなってしまった。委細かまわず松の枝の上を滑るように下ると、暫くして元の山道に戻る。そのまま進むと農家の間に出た。近くの人に、地名を聞くと大久保とのことで、ほぼ予想したとおりのところに下った。ついでにお天気山について聞くと、向かって左側の祠のある山ということで、777mピークの先の山を示している。お天気山の標高も777mピークとほぼ同じなので、混乱しているのではなかろうか。
 上大久保から振り返ってみると、お天気山と777mピークが明瞭に見える。時々仰ぎ見ながら進むと、直ぐに古峰原街道の上大久保バス停のところに出た。バスの時刻表を見ると、30分後となっている、途中で追い越されるかもしれないが歩いて長安寺入口まで戻ることにした。羽賀場山が見えないかと、地図を時々見ながら歩くと、羽賀場山が頭をほんの少し出していた。もっとよいシャッターチャンスをと思いながら歩いているうちに、残念ながら前の低い山の影に隠れてしまった。やはりバスに追い越されたが、約4kmを45分で駐車場まで戻る。
6 長安寺入口 −自宅  
 朝きた道をそのまま戻る。今日は暑い(夕刻ニュースによると八王子では30度を越えたとのこと)。車のエヤコンを利かせて家に戻る。
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