ひとり山歩き387 : 男体山に登ってきました。積雪は例年の今時分とあまり変わらないようでした。天気読みが当たり素晴らしい景色が堪能できました。
男体山(2486)
2010年1月11日(月 成人の日) 晴れ
1 行程  
ルートマップ(GPS)  ウォッちず : 男体山
自宅(1:35) = 湖畔第一駐車場(3:25/3:35) − 一合目(3:50) − 四合目(4:30) − 五合目(5:30/6:00) − 八合目(7:45/7:50) − 奥宮・山頂(9:10/10:00) − 八合目(10:35) − 四合目(11:40/11:50) − 一合目(12:30) − 駐車場(12:50/13:00) = 自宅(15:00)

2 自宅 − 中宮祠
 三連休最後の11日(成人の日)は先週の天気予報によれば好天が期待できた。条件付で男体山を中宮祠から登り、志津乗越へ下山する計画を準備していた。条件とは@好天であること。 A山頂から志津方面に明瞭なトレースがあること(裏男体林道に車または人のトレースが期待できる)。ところが昨日の天気予報では日中は曇りに変わってしまった。これでテンションが下がってしまった。でも天気予報は外れるもの。数年の経験に基づく偏見と独断によると、@悪いほうに外れるよりも良いほうに外れることが多い、A天候変化は予報よりは遅れることが多い。前日は好天が夜も続く、なれば当日の早朝から午前中は好天の可能性がある、と読んだ。早朝に中宮祠から男体山に登り、志津に下るか戻るかは山頂で決めることにした。
 目論見どおりならば、10時頃に山頂を下り始めれば、車回収のために三本松から中宮祠へは最終バスに乗れる。24時に起床して1時半に家を出る頃は雲ひとつなく星がきらめいている。午前中は絶対に晴れと読んで車をはしらせる。清滝IC付近の電光掲示板はマイナス8℃、先日も同じだった!! 正確なのかな?? 奥日光への道筋はいつ通っても(降雪中に通ったことはないが)除雪してあり道路状態はよい。中禅寺湖畔第一駐車場は駐車するには全然問題ないが、除雪塊うずたかく積んである。例によって自分の車だけ。

3 中宮祠 − 男体山頂  トレース明瞭で登りやすかった
 駐車場入口から登山道を目指す。登山道出合から一合目の区間は階段状だが、これを過ぎると山道となる。積雪は薄いがトレースはハッキリしてい白根山方面 (奥宮から)るので、ヘッデンの明るさでも外すことはない。積雪表面は適度に荒れているうえに気温が低いのでよく締まっていて歩き易い。三合目からは林道歩きだが、除雪してあり殆どの区間でアスファルト面が現れていた。四合目にはブルが2台置いてあり、補修工事のために適宜除雪しているようである。
 四合目の鳥居を潜ると抉れた登山道にも連続して積雪している。アイスバーン状態の場所はなく安心して登れる。。暗闇歩きでしか味わえない市街地の灯りが後方にチラチラする。夜間飛行機の離陸のようで好きな光景である。アイゼンもピッケルも必要ではないが、これから先どうな奥宮 (山頂から)るかハッキリしないので、五合目の避難小屋に入ってアイゼンを装着し、ついでにエネルギーを補給した。五合目からは積雪が幾分かは深くなったがトレースはしっかりしているし、岩が隠れているのでアイゼンが引っかかるようなことない。六合目でヘッデンを格納して樹林帯の迂回路に入るも迷う心配はない。1月に男体山を登るのは今回が3回目であるが、積雪の深さとトレースの状態は殆ど同じようである(降雪直後には事情が変わるものと思われるので要注意)。
 針葉樹林の迂回路から抜けると、ダケカンバ疎林で、この頃になると後方には中禅寺湖周辺が明瞭になって写真にも撮れるようになった。程なく避難小屋(トタンの小さな小屋)が見えて七合目を通過する。時々振り返っては半月山あたりを眺めて疲れを回復させる。相変わらずのトレース歩きで、アイゼンは不要だった。鳥居で昨年の1月4日と積雪量を比較してみたが殆ど同じレベルだった。八合目の滝尾神社を通り越した地点で足尾の山を撮影する。出発時は雲ひとつなかったが、後方には少しばかり雲が広がっていた。
 八合目を過ぎると5分ほどで勾配が緩やかになって樹林に突入する。ここから先は積雪はやや深くなるが、トレースの窪みができているので労力は大して変わらない。溝状のトレースを追っていると、踏み抜き跡が多い。自分で踏み抜いて理由が分かった。土留め階段を覆う雪中に空洞があって、たまたまそこに足を載せると踏み抜きとなる。特に九合目直下に踏み抜きが多い。九合目の標石を見る頃には踏み抜きはなくなる。樹林帯の緩傾斜部を小一時間登ると、待望の森林限界上に達する。樹林が切れると風あたりが強く左頬に痛みを感じる。もう少しの辛抱と我慢を決め込む。ここからは左手に展望が広がり目移りがする。頬が痛いのと、見慣れた景色で写真を最小限に抑える。強風で雪が飛ばされてしまうせいで、積雪は浅くトレースは薄くなっている。アイスバーン状になっていないので、歩き易い。大国主命像を横目に鳥居を潜ると奥宮に到着。風を避けるために建物の東側に避難する。到達目標9時半だから20分ほど短縮、まだ雲の広がりは少ない。これなら志津側へと期待が膨らむ。急いで写真を撮り、エネルギーを補給して山頂部に向かう。
 参考(湖畔駐車場から山頂到達所要時間) : 05年12月25日 5時間  08年1月19日 5時間30分  09年1月4日 6時間  今回 5時間35分

4 下山  志津側への下山は諦めてもと来た道を戻る太郎山(ズーム) (山頂から)
 山頂部から志津側へのトレースは期待に反して薄い。風はやや強い。まだしばらくは晴れは続きそう。志津側へ進むか暫し迷う。なかなか決心がつかない。時間的には問題ないので。様子を見るために進んでみることにした。 5分も進まないうちにトレースが消えてしまった。連休期間に志津側から登った人がいなかったのか、風でトレースが消えてしまったのか判断がつかない。もし登った人がいなかったら裏男体林道にもトレースは期待できそうもない。以前ならゴーサインが出たかもしれないが、その頃に比べて体力気力とも衰えていることを自覚し中止することにした。
 山頂部に戻り撮り残した山の撮影をして、奥宮に戻ると単独行者が登ってきていた。挨拶をしてすぐに下山にかかる。復路は急ぐ必要はないので、写真を撮りながら下りて行く。九合目付近で二人目の単独行者とすれ違う。下山までに8人位とすれ違う。抜かれたのは奥宮ですれ違った人のみ。過去三回はすれ違った人は2・3人だったのだが、今日は三連休と相まって登山者も多いようだ。
 四合目でアイゼンを外し、舗装道歩きに備える。アスファルト面を歩くよりは薄i雪面を歩いた方が楽。三合目からの下りはアイゼンをつけていたほうが楽だろう。再着用は面倒でストックに頼りながら注意して歩く。無事駐車場に戻ったときには山頂方面は雲が広がっているようであった。広い駐車場に他に車はなし。自分専用の駐車場が310円とは安い!?
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