ひとり山歩き384 : 鹿沼市の大滝から夕日岳を周回して来ました。ナル滝付近から枝尾根で山頂に登り、夕日岳新道経由で大滝に戻りました。
大滝から夕日岳(1526)周回
2009年12月14日(月) 曇り
1 行程   
ルートマップ(GPS 一部手書き修正)   ウォッちず : 夕日岳
自宅(5:30) = 大滝展望台駐車場(6:50/7:00) − 本沢林道分岐(7:35) − 本沢二俣(8:00) − 尾根取付き(8:20) − 本沢出合(8:45) − 尾根取付き(8:55) − 尾根合流(10:35) − 夕日岳山頂(11:15/11:40) − 本沢林道分岐(12:10) − オオホノチ(オオボッチ)(13:00/13:05) − 標高点838(14:15) − 大滝不動尊(14:45/14:50) - 本沢渡渉(14:55/15:05) − 大滝駐車場(15:10/15:20) = 自宅(16:45)

2 自宅 − 大滝
 志津乗越から男体山を計画して寝につき、早朝に起きてみると小雨が降っている。本日はあまり好天が期待できないので、一気にテンションが下がり山行を諦めて再び床に入った。いつもの時間に起きてみると、青空が多少見えた。これなら近場の山なら行けると早速に準備に入る。前々から持っていた鹿沼市の東大芦川支流の本沢のナル滝付近から夕日岳に登ろうという計画を実行することにした。地形図のプリントアウトやザックの詰め替え、そして朝食を摂って家をでる。
 目指すは東大芦川の大滝駐車場、古峯神社の一の鳥居手前で林道に入る。一ヶ月ほど前は紅葉が見ごろだったのに、今は葉は完全に落ちてしまった。大滝駐車場についた時はすでに明るい。早速ザックをかついで出発する。

3 大滝 − ナル滝付近 − 夕日岳  ナル滝は枝越しにかすかに見えた  
 100メートルほど先で橋を渡って本沢林道に入ると、すぐに大芦渓谷ヒュッテが目に付く。なんの目的で作った小屋なのかな?本沢左岸の林道を道なりに進む。林道はよく整備されていて、通行規制はないようである。途中で本沢の右岸に滝を見たり、林道の右手に滝を見たりしながら進むこと30分あまりで林道は右後方に折り返している。ここが林道分岐で左手に廃道と化した林道道(地形図の実線)が分かれている。
 本沢に沿って左手の廃林道へ歩を進める。林道は崩落しているが、歩行には特に問題ない。廃林夕日岳山頂道は約10分で砂防ダムに達して行き詰まってしまった。仕方ないのでここからは本沢の中を歩いて進む。沢に入るとすぐ先で二俣に達するが、ここは本流の左俣へ進む。更に10分ほどで再び二俣に達する。砂防ダムのある左俣が本流で、支流の右俣は捧滝のあるヒノキガタア沢というらしい。捧滝も行って見たいが次の機会に訪ねることにして、今日は本流に進む。本流の左岸には薄い踏跡が続き、これを辿って20分ばかり進むと、ゴルジュで行き詰まってしまう。少しばかり戻って、左岸尾根の急斜面を10分ばかりよじ登ると植林の尾根上で踏跡がついている。とりあえずこの踏跡を追うことにした。植林をトラバースしながら沢沿いに進んで行く。途中で枝の隙間からナル滝が視認できた。写真を撮ってみたが、枝の密度が高いので滝は写真では幽霊となってしまった。更に踏跡を辿ると本沢出合となる。沢に下りるとこの踏跡の先は分からなくなってしまった。沢を下ればナル滝の上に行けるのであろうが、滝には興味がないので、夕日岳目指して右岸の尾根に取り付くことにした。の辺まではHP静かな山の一人歩き( http://www.geocities.jp/shuji4869/top2.index.html ) とHP栃木県の滝( http://homepage2.nifty.com/Yukita-jj/  )を参考にした。
 例によって急斜面に取り付き悪戦苦闘すると、徐々に尾根形が現れる。最初は手入れがないので藪っぽい檜植林の登りで、そのうちに雑木林となり相変わらず小藪は続く。標高1050位になると尾根筋は明瞭となり、露岩帯を何度か通過する。古ワイヤーやプラスチックのオイルビンなどが目に入ったので、かなり以前に林業関係者が入っていることが分かる。標高1150あたりからは低いミヤコザサが林床となって小藪がなくなり歩き易くなる。標高1300あたりで左下からの尾根合流となる。
 この合流尾根は林道分岐の本沢とイセツ沢(?)の中尾根の続きで低いミヤコザサと今までの枝尾根に比べて勾配が緩み、ぐっと楽になる。今日はガス模様で展望が利かないのが残念!! 薄い踏跡(獣道かも)が通っていて歩き易い。標高1450くらいからは尾根筋にうっすらと雪が残っている。霧氷も見え、山頂の近いことと相まって疲れが吹き飛んでしまった。夕日岳山頂もうっすらと雪が積もって、樹木についた霧氷がきれい。残念なのはガス模様で薬師岳あたりがどうにか確認できる程度。今日は男体山に出かけなかったのは正解だった。

4 夕日岳 − オオホノチ − 大滝
  オオボッチでなくオオホノチのままであって欲しかった
 今日の下山コース夕日岳山頂直下の霧氷は山頂で決めることにしていた。一度は歩いている次の三案を検討した。@薬師岳・三ノ宿山経由大滝へ(参照:03年5月2日 ひとり山歩き91) A地蔵岳から南尾根で蕗平へ (参照:04年10月22日 ひとり山歩き171) B夕日岳新道経由で大滝へ (参照:03年5月2日 ひとり山歩き91 登りに使った)今日の天気と夕暮れまでの時間を考慮lして、最短時間で駐車地に戻れるB案に決める。
 夕日岳新道を下り始めるとすぐ先で「蕗平/本沢林道}の標識を見かける。本沢林道の標識は以前と言っても04年10月には見た記憶はない。その後にルートが整備されたのかもしれない。往路の北斜面と異なり東斜面の復路には雪は認められない。でも霧氷はついているので気温はかなり下がっているのだろう。ちょっとばかり嫌らしい岩稜を慎重に越して、標高1400以下になると然したる危険箇所はなくなる。1450級のピークに左(北東)へと本沢林道分岐の標識がついている。これだけの標識があるのだから、ルートは整備されているとおもわれる、通ってみたい衝動にかられるも、往路で本沢林道通行時にそれらしき標識を見かけなかった。本沢の渡渉に不安があったので今日は諦めて、次回まわしにした。
 今日はおとなしく右の標高点1294の山名板蕗平の標識に従うことにする。この先も踏跡がついているので迷うことはないだろうが、急斜面の下りは落ち葉と相まって滑り易いので注意が必要。標高1300あたりの急傾斜を下った地点に「胸突」の古い標識を見かけたりする。笹尾根の平坦部を緩やかに登るとカラマツ林の小ピークで標高点1294に達する。このピークには「オオホノチ」の山名板が樹木に取り付けてある。03年5月2日に初めて見たときには、意味不明だが響きがよいのでお気に入りとなった。その後もオオホノチとばかり思っていたが、昨年だったかにどなたかがこれはオオボッチの文字の一部が剥離したものであると解明した。その後はオオボッチと言う人が多いようだが、オオボッチなんて平凡で面白みがない。多分篤志家が名付けた名称で、地元の方々が崇めてつけた名称ではないだろう。それならオオホノチのままあって欲しかった。オオホノチのほうがよほど山のロマンがあってよいと思うのだが。
 夕日岳新道はここから南に下って蕗平へ向かうが、北東の尾根で大滝に向かうことにする。こちら側も低い笹尾根が続くが、標高1080からは植林となって笹も消えて歩き安くなる。これ以降はごく一部を除いては植林の中の歩きとなる。展望はないが、標高1300あたりでチラッと大木戸山らしい山が見えるだけ。標高点838は植林に広葉樹が混ざり少しばかり藪っぽい。この小ピークからの下りは急降下で尾根筋が分かりづらいが、下るにつれて尾根は明瞭となる。正面の枝越しに六郎地山を見ながら急降下すると、大滝不動尊に達する。
 二基の献燈と石階段を備えた不動尊はかつては参拝する人が多かったと思われる。献燈の前から参道が本沢方面に下っている。今では落ち葉で薄くなってはいるが充分に追うことは出来る。大芦渓谷ヒュッテの対岸に導かれた。昔はどうやって本沢を渡渉していたものやら。今日は水流が多くて渡渉場所が見つからない。前回(03年5月)は苦もなく渡渉できたのだが、今日は渡渉地点を探して右往左往する。靴の中を濡らす覚悟で飛び石から浅瀬に飛ぶと、幸いにも水しぶきを上げるだけで不快な思いをしないで済んだ。大滝展望台に戻って大滝の写真を撮って帰り支度していると、雨がポツポツ降り出す。今日は奥日光でなくてよかった!!
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