ひとり山歩き383 : 初冬の社山に登って来ました。標高1650以上で数センチの積雪で、周辺の山々もまだ少なそうでした。
初冬の社山(1826)
2009年12月8日(火) 快晴
1 行程  
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 社山
自宅(1:15) = 湯元温泉ビジターセンター(3:15/3:25) − 外山尾根退却(4:35) − ビジターセンター(5:20/5:25) = 半月山スカイライン入口(5:50/6:25) − 阿世潟(7:20) − 阿世潟峠(7:45/7:50) − 雨量観測所(8:15/8:25) − 社山山頂(9:45/10:25) − 雨量観測所(11:25) − 阿世潟(12:00/12:05) − スカイライン入口(13:05/13:20) = 自宅(15:15)

2 自宅 − 湯元 − 歌ケ浜
 昨年の12月8日に前白根山に登った時の経験で、条件がよければ湯元温泉から白根山を日帰りピストンの感触を得た。今日は好天が約束されているので挑戦することにした。昨年の同日は月曜日で土日の登山者のトレースが明瞭に残っていて、適当にクラストしていて歩き易かった。土曜日に降雪があり、トレースがあるかが今日の懸念事項である。自分の脚力を考慮して湯元を早朝にスタートするべく家を出た。
 いろは坂は明智平を過ぎると路肩に残雪が見られた。中宮祠付近は雪のかけらもなく、戦場ヶ原からは路肩に除雪塊が連続する。湯元温泉ビジターセンター駐車場に着いたときには車載温度計でマイナス1度で車外に出ても風はなく寒さを感じない。

3 外山尾根  新雪は深くはないが、上滑りし易い  白根山は早々にあきらめ
 スキー場入口で登山者カードを投入してゲレンデに入る。カタピラ跡を追うも、昨年は残っていた踏跡が認められない。いよいよ登山口に到着し、カタピラ跡から離れて沢沿いの登山道に進む。新雪が10cm程度積もっていて、トレースは全く認められない。特に問題もなく尾根に上がるもトレースは皆無。脹脛程度のラッセルだが大した抵抗にはならないが、倒木が隠れる程の積雪がないので、トラロープ展張箇所のような急斜面は新雪が上滑りして極めて登りづらい。自分の技量では今日は山頂到達は無理と直感する。リフト最上部(標高1800)時点で判断することにしたが、その直下のロープ展張箇所を上がるのに苦労する。所要時間は過去のデータと比べてもほぼ同じであるが、この先にも困難が待ちうけていること必至。ダメージが大きくならないうちに潔く、今日は撤退を決め込む(標高1770地点)。 
 駐車場に戻ってどうするか考える。地形図なしでも登れる山は幾つか候補があるが、男体山か社山に絞り込む。積雪の男体山は今年の初登りとしたのでオミット。積雪の社山は06年2月10日にに登っているが、今の時期はどんな様相をしているか興味があり、社山に決めて半月山スカイライン入口の駐車場に向かう。駐車場には積雪はなかったが、全面が凍結していて歩くのに要注意。

4 往路  今の時期は積雪は少ないようだ  1650以上で積雪連続  締まっていて歩き易い男体山〜半月山
 積雪状態が分からないので、ピッケルと軽アイゼンをザックに収めてダブルストックで中禅寺湖南岸遊歩道を歩き始める。スポット的に凍結している箇所あるも、歩くには特に支障はない。朝焼けの男体山、社山、白根山の写真を撮りながら歩く。狸窪の手前から薄いが連続的に積雪状態となる。阿世潟あたりは雪を塗した程度。阿世潟からの登山道は白くはなっているが道筋は明瞭。以前はアーチ型だった倒木も今は折れて単なる障害物と化している。その後ろで木橋を渡りジグザグに登って行くと阿世潟峠になんの苦もなく達した。半月山側は白くなっているが、社山側には雪がない。
 雨量観測所のあるピークへの登りには積雪はない。このあたりは日当たりがよいのと風で飛ばされてしまうのか厳寒期でも雪は少ない。今日は清澄度がよく足尾の備前楯山の右上に真っ白な富士山が見えている。風はなく気温も低くないようで汗ばみながら急登して雨量観測所のあるピークに登りつめる。社山は雪が少ないようだ。白根山はかなり白くなっている。その他の山々はまだまだ白さが少ない。年賀状用の写真を撮ろうとザックの上にカメラを置いてセルフ撮影するも不安定でうまく撮れない。シャッターを押して振り向いてみるとカメラがザックから落ちていたり、首から上が写っていなかったり。
 このピークの先の痩せ尾根は凍結しているので慎重に歩く。標高点1567ピークへの登りになると雪がなくなり安心して歩ける。その後は凍結した雪が断続して現れる。踏跡も残っているが雪面は小さな凹凸があるのでアイゼンなしでも滑ることはない。途中で何度か三脚なしのセルフ撮影を試みているので山頂までの所要時間は長めになってしまった。標高1650あたりからは残雪はほぼ連続となるも、積雪は10cm以下。足尾側(南面)は日当たりがよいので山腹に雪は殆ど認められない。この尾根筋からの奥日光と足尾の展望はいつ見ても素晴らしい。標高1770あたりの痩せ岩稜を通過するとひと登りで社山山頂に達する。山頂部の積雪は薄く小岩の頭が現れている。例のセルフ写真を撮って西側の好展望地に移動する。ここも積雪はせいぜい10cm程度。

5 復路  軽アイゼンで安心歩行白根山から男体山
 年賀状に使えそうな写真が撮れたので下山にかかる。安心して歩けるように軽アイゼンを着用した。気温が上がって雪面が緩み始めている時間帯だけに効果(特に心理的)は抜群。ピストン行なので往路で見た風景と同じだが、太陽の位置が変わっているので微妙な違いがある。往路と同じスポットで撮影をしながら下って行く。いつもは南側を巻いてしまう標高点1567の小ピークに初めって登って見た。他所に比べて特別に景観がよいと言うことはないが、休憩するにはよい場所かも知れない。雨量観測所のピーク手前の凍結した痩せ尾根もスイスイ通過し、この先は雪が殆どないのでアイゼンを外そうと思ったが、勢いでこのピークも通過する。
 阿世潟峠の少し手前で雪の残る笹斜面を登山道目指して急下降。木橋の所で同年輩の夫婦と出逢い、少しばかり話しをする。その後に単独行者とすれ違う。阿世潟にはRV車が停まっていて、登山者でなさそうな二人連れを見かける。ここでアイゼンを外して駐車地に戻る。駐車場は依然として凍結していた。 
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