ひとり山歩き382 : 土呂部の日加倉山をオホッパ沢南岸尾根から北岸尾根と周回して来ました。腰丈の笹藪が少々ある程度で歩き易い尾根でした。
日加倉山(1368) オホッパ沢両岸尾根周回
2009年12月2日 快晴
1 行程  
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 日加倉山
自宅(4:10) = 土呂部・オホッパ沢林道口(6:15/6:25) − 林道分岐・尾根取付き(6:35) − 標高点1265(8:05) − 標高点1330(8:25/8:30) − キノコノ峰(1360P)(9:00/9:10) − 標高点1267(9:25) − 日加倉山(10:00/10:20) − 標高点1291(11:15) − 標高点1135(12:20/12:25) − 下山開始(12:40) − オホッパ林道出合(12:45) − 林道口駐車地(13:05/13:15) = 自宅(15:30)

2 自宅 − 土呂部
 落葉期に土呂部の日加倉山を歩く計画は二三年前から持っていたが実行する機会がなかった。今日は好天が予想されるので、オホッパ沢の南岸尾根から日加倉山に登り、北岸尾根で下山する計画にした。高倉山から馬老山への尾根を二回に分けて歩いた時に、滝尻沢林道口に駐車した。今回のオホッパ沢林道口に近いので今回もここを目指した。《ウォッちずではオッパタ沢となっているが、地図等ではオホッパ沢となっているので後者を採用》
 県道23号(川俣温泉川治線)から県道249号(黒部西川線)に入って旧栗山村役場を通過し、黒部ダムの北端を曲がるときにスリップしてヒヤリとする。その他は全然問題なく見覚えのある滝尻沢林道口に到着した。

3 オホッパ沢南岸尾根 − 日加倉山  尾根筋には抵抗族はない(笹藪がごく僅か)
 駐車地から百メートルほど北進してオホッパ沢に架かる橋を渡った地点がオホッパ沢林道口で、舗装林道を500メートルばかり進むと林道分岐で、橋を渡った30メートル先で南岸尾根に取り付く。幾分か尾根の北斜面に取り付いた形となり、カラマツ林、杉植林と斜面を登って尾根上に達するとミズナラ林日加倉山頂で林床は低いミヤコザサとなる。この先は尾根沿いに薄い踏跡を辿る。時には腰ないし胸丈の笹も現れるが、あまり密でなく区間も短いので苦にはならない。左手には枝越しではあるが赤薙山山から女峰山あたりを見ながらの歩きとなる。右手は復路で辿る予定の北岸尾根が枝越しに目に入る。それ程きつい登り勾配ではないが、体全体に汗ばんできた。出発時に車載温度計はマイナス1度(屋外温度はマイナス2・3度位か)で寒くも暑くもなかったのだが、汗が治まるまではサングラス(翼状片の進行防止のために極力かけるようにしている)が曇るのを我慢せねばならない。
 南岸尾根には特に障害物もなく労力を要する藪もなしで気持ちよく登って行く。最初のピーク(1240級)はミズナラ林に僅かな笹が生えている程度で、薄い踏跡が残っている。次の標高点1265ピークに登ると、すぐ先のピークから尾根筋は南西から北西に変わっているのが見通せるようになる。標高点1330ピークへの登りはミズナラとブナ林の急登で、治まりかけていた汗がまたもやにじむ。このピークからは枝越しに女峰山を初めとする日光の山々が窺える程度。このピークから急降下して鞍部からの登り返しになると明瞭な踏跡が続いている。360級ピークをキノコノ峰というらしい。このピークにはテープとリボンが目に付く。日加倉山に行く人はオホッパ沢から北東尾根でここに登ってくるのだろう。この峰からは川俣湖の一部と県境尾根が枝越しに確認できる。この尾根筋は樹林が切れることがないので、展望と言う点では物足りない。でも落葉した今の時期なら枝越しの景色が得られるだけよい。
 キノコノ峰からはコンパスで方向を定めて急降下となる。薄い踏跡は続くが小枝が少しばかり煩わしい。鞍部の標高点1267を過ぎて最後の登りにかかると藪も治まり踏跡が現れる。最後に数メートルを急登すると灌木の茂る日加倉山の頂上である。三角点と山名板は三枚(山部、栃木の山紀行、SHCカワセミ?・・・文字が消えている)。灌木に邪魔されて充分な展望は得られないが、北東に荒海山、高倉山が展望できる。明神ケ岳は枝越しに確認できる。北西の県境尾根は引馬峠から台倉高山あたりが展望できる。平五郎山は確認できなかった。南ないし南西の日光の山々は樹木の影で見えない。今までは樹林の中を歩いてきたので寒さを感じなかったが、山頂は風をさえぎる喬木がないので、雲ひとつ見当たらない晴天とは言えども寒さを感じる。

4 日加倉山 − オホッパ沢北岸尾根  枝尾根が多いので下る場合はルーファンに要注意
 下山に先立ち地形図を再確認。山頂から東尾根を辿れば最短で林道終点付近に下れそう。林道歩きは嫌なので当初計画どおりオホッパ沢北岸尾根で下山することにした。北北東に50メートルばかり落ち葉の歩廊  (標高点1135付近)下って方向を東に転ずるのだが、方向転換までに4本の枝分かれがあるので、方向と高度を注意しながら下る。下り始めると前方の山腹に林道(馬坂林道?)が目にはいった。腰丈程度の笹あるも薄い踏跡が続いている。東に転ずる地点で赤テープをみて、コンパスを設定して尾根筋を下る。北岸尾根は南岸尾根に比べて枝尾根が多く小さなピークも多い。しかも下る方向に歩いているので、尾根筋を外さないよう注意が必要。薄い踏跡を辿って灌木の標高点1291に達した。このピークからは太郎山〜山王帽子山〜白根山あたりが展望できる。
 1291ピークの次の1280級ピークから南尾根で林道に下れそう。計画通りにコンパスを南東に合わせて落ち葉で滑りながら急降下する。平坦になるとトタン小屋の残骸を見る。平坦部からごく僅か登り返した小ピーク(1200級)で南東から北西に向きを変えて下り始めると、痩せ岩稜となる。一番嫌いな場所に差し掛かった。小ピークへ戻って南東尾根でオホッパ沢に下ろうかと思ったが、なんとか踏ん張って無事に通過。今日のコースで唯一危険箇所を通過すると余裕が出たのか、尾根筋に境界標、赤頭の一メートル程の捧杭とミズナラの木に赤ペンキがやけに目につきだした。1160級ピークを越した標高点1135あたりからはミズナラ並木の中の落ち葉を踏みしめながらの快適な歩き。
 気持ちよく歩いていると右下にオホッパ林道が直下に見える地点に差し掛かった。この先は尾根を歩いても特に面白いような場所もなさそうなので、ここを下山開始地点とした。斜面を5分ばかり下ると舗装してあるオホッパ林道に無事下山できた。林道を10分程下ると往路で橋を渡った林道分岐、更に10分で駐車地に戻る。
 今日は素晴らしい天気だった。駐車地に戻るまでに雲を見ることがなかった。ネット情報から藪は少ないと予想はしていたが、拍子抜けするくらい藪が少なく面白さに欠ける。
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