ひとり山歩き37 : 500m前後の七峰からなる篠井富屋連峰の縦走は変化にとんでいて、楽しい山歩きができました。日光連山から那須岳にかけての好展望が目を楽しませてくれます。アカヤシオがところどころで開花していました。

篠井富屋連峰縦走
2002年4月8日 晴れ
1 行程
自宅(5:40) − 駐車場(6:40/6:45) − 中篠井登山口(6:50) − 榛名山(7:30/7:35) − 男山(7:45/7:55) − 本山(8:15/8:30) − 飯盛山(9:10/9:25) − 青嵐峠(9:40) − 高舘山(10:05/10:15) − 黒戸山(10:35/10:40) − 兜山(パス) − 中徳次郎登山口(11:05) − 駐車場(12:00/12:05) − 自宅(13:15)
2 自宅 − 中篠井登山口
 1月中旬に掲示板で情報を頂いてからずっと気になっていた篠井富屋連峰の縦走を計画した。アカヤシオの期待できる4月下旬以降にと考えていたが、低山でもあるし暖かい日が続いているので、もしかしたらアカヤシオが開花し始めているかもと淡い期待をもって行ってみることにした。
 国道4号から119号で宇都宮市街を通り、徳次郎(とくじら)を過ぎて一里塚から県道77号に右折する。約3km北進すると中篠井登山口の標識を発見できたが、ガイドブックにある駐車場の入口がわからない。多分、登山口の少し南側のクサリで閉鎖されたところが林道の入口なのであろう。仕方ないので少し手前の子供の森公園駐車場に停めさせてもらう。
3 篠井連峰(榛名山、男山、本山、飯盛山)  極僅かだがアカヤシオ開花し始めたアカヤシオ(男山山頂)開花  日光連山〜那須岳の好展望
 登山口へ入ると直ぐに杉林の細道急登となる。指導標に従って進むと、右から登ってくる林道に合わさる。数分で林道の終点で、ここが数台は停められる駐車場である。この林道の入口は前述のとおりクサリで閉鎖されている?
 杉林の急な道を約25分登ると榛名山と男山の分岐に出る。ひとまず右に折れて榛名山を目指すと、3分で榛名山頂(524m)に着く。山頂には榛名神社の小さな祠が祀られている。男体山から女峰山の展望が開けているが、春霞で写真写りが悪いのが残念。アカヤシオが部分的に咲き始めている。
 来た道を少し戻り男山を目指す。分岐まではどちらかというとなだらかな岩肌の道であるが、分岐から男山までは急な山道となる。男山の山頂(527m)からは那須岳、高原山方面のみが開けているが、かすんでよく見えない。残念ながらこの時期は天候が良くても遠望は期待できない。やはりここにもアカヤシオの花がチラリホラリと見える。
 本山に向かって落榛名山と男山(本山から)葉樹の尾根道を歩いていると、道の上で青大将が日光浴している。まだ冬眠から覚めたばかりで動きが鈍く逃げてくれないので、仕方なしに石を放ると逃げていった。大きなピークを越して、登ってゆくと下篠井登山口からの道を右に合わせると、直ぐに本山(561.6m)に達する。山頂には三等三角点が設置されていて、360度の展望が得られる。男体山に始まる日光連山から那須岳までのパノラマが素晴らしい。写真には絶好の場所なのだが残念ながら霞んでいる。チョット時期が遅かったようだ。ここでも一部アカヤシオが開花し、一斉開花もそう遠くはないだろう。
 飯盛山へは分岐まで戻り、下篠井登山口方面へ進む。三つのピークを越さねばならないがいずれも急降下を伴う。全体としては杉林や桧林の中を下ってゆくことになる。下篠井登山口の分岐を右に見送り飯盛山に進むと、直ぐに送電線鉄塔が現われる。ここから雑木林の中を4分ほど急登すると、小さな祠が祀ってある飯盛山頂(501m)となる。西側は樹木の切れ目から火戸尻山(?)が望める。男体山も木の隙間から覗える。アカヤシオは蕾を持ち、一部で開花し始めている。  
4 富屋連峰(高舘山、黒戸山、兜山)  富屋連峰からは篠井連峰が展望できる  篠井連峰に比べ緩やか
 飯盛山からはすぐに落葉樹の中の急降下になる。ロープを伝わりながら下ると、左下に林道が見えてくる。一旦林道に出るが、直ぐに指導標にしたがって高舘山への山道に入る。その分岐の直ぐ先が青嵐峠だが、杉林の中をそのまま進む。今日のコースは杉・桧林の中を歩くのが多い。今日みたいに暖かくなると陽射しを遮ってくれるのでありがたい。落葉樹林の登りとなり、黒戸山への分岐を右に見送ると、直ぐに高舘山頂(476.7m)に達する。山頂からは榛名山・男山・本山・飯盛山と今とおって来た篠井連峰の全貌が見渡せる。その後には日光連山が霞んで見える。
 高舘山からは杉林の緩やかな下りとなる。大網登山口の分岐を右に見送り、雑木林の中を緩やかにアップダウンしながら下ってゆく。ほんの僅か登ると黒戸山頂(412m)に達する。山頂からは篠井連峰が見渡せる。
 桧林を少し急降下すると、林道に行き当たる。林道の脇には家電等の廃棄物が多い。困った問題だなどと考えながら歩いているとアスファアルトの林道にでる。そのまま道なりに下るが、兜山への標識がない。どうやらアスファルト林道を反対方向へ登らねばいけなかったようだ。大部経ってから気付いたので、戻る気にもなれず兜山(372m)はパスしてしまった。突然、前が開けて民家が現われるところが中徳次郎登山口である。 
5 中徳次郎登山口 − 駐車場 − 自宅篠井連峰(左から:榛名山、男山、本山、飯盛山)
 中徳次郎登山口から駐車場まで約5km歩かねばならない。田川沿いに県道77号目指して北北西に進む。右手には篠井連峰と富屋連峰の連なりが北から東の方向に全貌を現す。中篠井の駐車場が近づくと右手に榛名山が急峻な姿を見せる。あんなに急な山を登ったのかと感心する。何時ものことだが、登山道から駐車場までアスファルト道路を歩くのはこたえる。
 国道119号を走ると、もうとっくに散ってしまったと思っていた桜が花吹雪を降らせている。沿道には色とりどりの花も咲き出した。街はもうすっかり春なのだ。 
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