ひとり山歩き376 : 銀山平から庚申山に登り、塔の峰尾根から舟石新道(廃道)歩いてきました。皇海山〜国境平の山腹の紅葉を楽しむことが出来ました。
庚申山(1892)〜塔の峰(1738)〜舟石新道
2009年10月19日(月) 快晴
1 行程   
ルートマップ(GPS   ウォッちず :  庚申山  塔の峰
自宅(3:10) = 銀山平登山口(5:10/5:20) − 一の鳥居(6:15) − 猿田彦神社跡(7:30/7:45) − 嶺峰山荘(7:55) − 尾根到達(8:15) − お山巡りコースから別れ(8:45) − 岩壁上尾根到達(9:00) − 登山道出合(9:45) − 庚申山頂・展望台(9:55/10:25) − 塔の峰尾根入口の鞍部(11:15) − 標高点1662(11:55) − 塔の峰(標高点1738)(12:20/12:25) − 標高点1528(13:00/13:10) − 舟石新道出合(14:30) − 舟石林道下山(15:05) − 銀山平登山口(15:30/15:40) = 自宅(17:35)

2 自宅 − 銀山平
 人に出逢うこともなく紅葉が楽しめそうな場所ということで、銀山平から先ずは庚申山に登り、塔の峰尾根を下ることにした。塔の峰尾根は04年8月25日に仁田元沢から登って庚申山まで歩いたことがある。今回は逆コースで下り勝手なので時間的には余裕がある。庚申川沿いの紅葉を楽しめるように明るくなると同時に歩きだすように計画した。
 自宅を早朝に立つので混雑はないと、日光市内経由で足尾に向かう。復路では奥日光帰りの車で渋滞するので、足尾から粕尾峠経由とすることにした。県道122号から県道293号庚申山公園線に入ると、車の通行は全くない。国民宿舎かじか荘を通り過ぎて、少し先の登山口手前の駐車場に駐める。準備をしているうちに灯りなしでも歩けるようになった。

3 登山口 − 庚申山  一部で藪を漕いだが、県境尾根の紅葉に大満足
 ザックを担ぎ登山口に向かい、ゲートの横をすり抜けて林道を進む。庚申川沿いはけっこう紅葉が進んでいるが、赤みが少ないのであでやかさには欠ける。塔の峰(1738)から南東尾根で丸石沢右岸に下ってくることも有り得るので、丸石沢付近の着地点を記憶に残して先に進む。いつもは庚申山荘の鳥居から登山道に入るのだが、今日は100メートルほど先の庚申七滝を経由する。滝めぐりをするつもりはなく、すぐに登山道に復帰する。水ノ面沢沿いは庚申川沿いほどには紅葉は進んでいない。途中で丁目石、鏡岩、夫婦蛙、仁王門等を横目に先を急ぐ。
 石階段や檜並木が出てくると、庚申信仰の地に近づいたことを実感する。道標「一の鳥居2km 庚申山荘0.3km」の右手(東側)に薄い踏跡が見える。これが舟石新道(廃道)口と推測する。勝道上人大忍坊碑などの間を通り過ぎると、猿田彦神社跡に到着。今日はお山巡りコースを辿り、途中からコースから離れて岩壁上の尾根に登り藪を漕いで山頂を目指す計画である。庚申山の紅葉の様子を探るために庚申山荘まで足を伸ばす。山荘越しに見る岩壁の紅葉は06年10月17日に松木川から皇海山の帰りに見たのと同じ程度。蛇足だが、山荘のトイレが更新されていた(中までは覗かなかったがバイオトイレになっているらしい)。
 庚申山登山口を確認しながら猿田彦神社皇海山と紅葉 (庚申山頂から)跡へ戻るつもりだったが、雨量観測所と鳥居のある広場に出てしまった。「山頂2.4km→」の道標を見て道筋を探すと、鳥居を潜る方向に踏跡が見えた。この踏跡はすぐに薄くなり、山腹をトラバースしながら登って下って嶺峰山荘へと通じていた。しっかりと猿田彦神社跡に戻ってスタートすれば難なく嶺峰山荘まで行けたのに。山荘の左手を通って登山道は山荘の青屋根を右下にチラチラ見ながらジグザグに急登し、最後は北西に直線的に尾根上に登りつめる。
 右手には復路で辿る尾根筋が部分的に見えて、その山腹の紅葉から今日は目の保養になりそうと元気が回復する。お山巡りコースの道筋は笹の被りは皆無で気持ち良く歩ける。標高1650付近からはミズナラからコメツガに変わる。階段を登り更に数分で登山道は北西から西向きに変わる。この地点でお山巡りコースから離れてコメツガ樹林の尾根筋を辿ることにした。勾配はきついが、林床の笹は膝程度であり大してた苦労もなく50メートルほど登った。この地点からは尾根の向きが変わり岩壁上の尾根を進むことになる。樹木の切れ間からオロ山と男体山が視認で来た。これは藪やの特権で、自分だけの世界。これがあるから藪漕ぎはやめられない。
 尾根筋を少しばかり進むと、何十年も前に伐採が入ったコメツガの疎林帯となり、笹丈が腰ないし胸丈になり藪漕ぎがきつくなる。笹の中に倒木が隠れているので安心は出来ない。笹の密藪地帯を45分で120メートルほど登ると、待ちに待った登山道に出合う。疲れを回復させながら、山頂を通り越して展望台に向かう。予想に反して夫婦が先着していて双眼鏡を覗きながら山座同定の真っ最中。
 山頂からは鋸山から男体山までの範囲が展望できる。皇海山〜国境平らにかけての山腹の紅葉が素晴らしい。もっともあでやかなのは、直下に見える皇海山沢(松木川最上流部)の紅葉である。もみじ尾根あたりも素晴らしい。紅葉は道筋の樹木の観賞もよいが、遠方の山腹の色づきを見るに越したものはない。「木を見ずに森を見よ」はこのために出来た言葉!!!???

4 庚申山 − 塔の峰 − 舟石新道  尾根の前半笹薮漕ぎ、後半は藪なし 最後は舟石新道(廃道)を歩く
 今しばらく紅葉を楽しみたいが、先が長いので先着夫婦の下山を機にザックを担ぐ。オロ山(三角点1821.7)への尾根に乗るべく、北東に向かって歩きだす。尾根の向きが北向きとなってきたので、地形図を確認するとオロ山への尾根は庚申山の山頂まで戻ってスタートすべきだった。軌道修正しているうちに、近道行為(安全活動では省略行為とともに不安全行動の代表)がチラつき、塔の峰尾根の入口である鞍部に直接下ろうとした(GPSを持っていない頃はこんな不安全行動はしなかったのだが・・・万一迷ってもGPSで復帰できるという安易な考え)。コメツガ樹林の笹藪は腰ないし胸丈で中に倒木が隠れている。前方に目標物のない斜面歩きは現在位置庚申山(左手前)と皇海山(中央)  (塔の峰から)がつかみづらい。結局は尾根筋を見失わない程度のトラバースで、藪漕ぎではやりたくないことをやってしまった。GPSと高度計の助けを借りて北東から東南東へと向きを変えて下って行くと、小ピークが見え出した。塔の峰尾根の最初のピークである1750ピークと判断して、その方向に進むと笹のない鞍部に達した。ここが塔の峰尾根入口の鞍部で、オロ山と男体山が遠望できた。
 最初のピーク(1750m級)への登りは藪は全くなかったが、ピークからは腰丈の笹となる。尾根筋が明瞭で笹の分け目(下に獣道あり)を追えば大した障害にはならない。尾根筋はほぼ東へ一直線で迷うことはない。岩峰を左に巻いて進み、標高1700付近で目前に塔の峰、北東に沢入山、大平山、男体山あたりが遠望できた。笹は膝から胸程度の高さだが、下り勝手であり過去に一度逆方向から歩いているので気分的には楽。標高点1662はコメツガ林の中で脹脛程度の笹となる。
 標高点1662から僅かに下った鞍部は樹木疎らで、すぐ先のカラマツ林越しに塔の峰山頂部が窺える。獣道を追って登って行く、途中でチョロチョロ程度の水場があった。獣道は山頂には向かっていないので、方向を修正してダケカンバ疎林を登りつめると塔の峰山頂部で庚申山と皇海山と錫ケ峰も枝越しに窺えた。山頂部はとても気持ちが良く昼寝でもしたいくらい。
 塔の峰から一旦南東に下って、東向きの尾根に乗り換えねばならない。そのまま南東尾根を辿ると、早朝に確認した丸石沢橋付近に下ることになる。時間的に余裕があるのでエスケープはせずに、当初計画どおり東尾根に軌道修正する。時には腰程度の笹があるが概して膝程度の笹で標高点1662以前に比べると歩きはかなり楽になる。尾根筋は明瞭で安心して歩ける。鞍部から少しばかり登り返すと標高点1528でミズナラの中で展望はない。ここでエネルギーを補給して最終段階に備える。
 標高点1528を越すと藪はなくなる。すぐ先で04年8月25日に仁田元沢から登った尾根を左下に見て、方向を東から南東に変えて緩やかに下って行く。このあたりになると尾根の右下に薄い踏跡が続いている。標高1430で尾根が分岐していて、東向きに方向転換となる。地形図を確認しながら廻りを見渡すと進行方向にこの尾根筋では始めて赤テープとピンクリボンをみた。標高1380あたりで再び尾根が分岐している。ここは東から南東尾根に乗り換える。更に少し下ると尾根がまたまた分岐している。ここは躊躇なくコンパスの設定どおり南東に下る。前方に三角点1251.0峰を見ながら鞍部に下った。いつも登場願う@宇都宮さんのルートマップによると、舟石新道(廃道になっている)にここで出合うはずなのだが見当たらない。H@上三川さんもここから舟石新道を歩いたのだが・・・
 いつも気ままに藪尾根を歩いているので、道筋を探すのが苦手。諦めて三角点峰越しに登り始めると、右手にピークを巻くように薄い踏跡が目にはいった。この踏跡を追ってみると、人工的な道筋となり舟石新道と確信してこれを進むことにした。新道は南東へと三角点峰を巻いて進み、道筋は明瞭で特に危険な箇所もなく、三角点峰の南西尾根に乗越した。この地点は道筋が薄いが、東に下って行く道筋がすぐに判った。ここから先は良く見受ける山腹のトラバース道で、樹木に標識を打ち付けてあるので迷うことはないだろう。三角点峰の南東尾根を南から北へ巻いて通過すると、道筋は南東への下りとなる。最後に舟石林道(舗装道)の傍で道筋が薄くなってしまった。ほんの僅か藪を突破すると舟石林道に無事下山。道標通「通洞駅7.9km、銀山平ら1.7km」の立つ地点に薄い踏跡が見えた。
 舟石林道出合のすぐ先が鳥獣観察舎でこのあたりからも踏跡があるらしい。疲労した足で舗装道を下るのは辛いが、35分の我慢で庚申山登山口のゲートを通過して駐車場に戻る。車はゲート前になく、駐車場に自分を含めて四台。宮城ナンバーが隣りに駐まっていた。百名山でもない山に宮城から? 庚申山荘泊まりで皇海山かな?
HOME
inserted by FC2 system