ひとり山歩き368 : 奥白根山南西にある凹地を訪問してきました。水はなくハンゴンソウが咲き乱れていました。往路に辿った尾根は針葉樹の密藪ですが、復路に辿った谷筋は藪少なく踏跡が拾えました。
奥白根山南西の凹地訪問
2009年8月25日(火) 曇り時々晴れ
1 行程    
ルートマップ(GPS)     ウォッちず :  奥白根山南西の凹地  六地蔵〜丸沼高原スキー場
自宅(1:25) = 丸沼高原スキー場口(3:40/3:50) − 大広河原(仁下又沢林道出合)(4:50) − 尾根取付き(仁下又沢林道)(5:10/5:15) − 2296北尾根出合(6:30) − 谷へ下る(7:05) − 凹地(7:40/8:00) − 谷筋を戻る − 下山(仁下又沢林道出合)(9:35) − 大広河原(9:40) − リフトおおひろ基部(10:00) − 丸沼高原・天空の足湯(10:50/11:00) − 六地蔵(11:20/11:25) − 丸沼高原スキー場口(12:05/12:15) = 自宅(14:40)

2 自宅 − 丸沼高原
 今夏は天候不順で山行回数が少なかった。そのせいもあって脚力が落ちている。北アルプスへの遠征を控えて脚力を回復させねばならない。先々週に痛めた左足小指の付け根はまだ完治していない。短時間勝負ということで、以前から気になっていた奥白根山南西にある凹地を訪ねることにした。非常に些細なことだが地形図にはその凹地に水が溜まっているように記載してある。もし水が溜まっているとしたらどんな色をしているか見てみたい。足の状態が許せば、昔の登山道が通じていたと思われる六地蔵・不動尊・遠鳥居(地形図に記載なし)を下ることにする。
 スタート地点はすでに何回か経験している丸沼高原スキー場口(地形図の『キ』の上)。国道120号のスキー場入口付近は駐車禁止となっているので、少しばかり場所をずらして路肩に車を駐める。

3 スキー場 − 凹地  尾根筋は針葉樹藪  凹地には水はなく、ハンゴンソウで黄色だった!!奥白根山南西の凹地
 丸沼高原スキー場から仁下又沢には、昨年3回歩いているので勝手知った道。スキー場内の業務用道路そして仁下又沢への道路を下ると、大広河原で仁下又沢林道と出合う。涸れた仁下又沢の右岸の林道を進み、二番目の砂防ダムの約150メートル先で尾根に取り付くことにする。
 林道脇に咲くハンゴンソウとシモツケソウを掻き分けてザレた急斜面を登り始める。尾根形が現れるとザレはなくなるが、シラビソの密藪に悩まされる。予想していたよりは藪密度は高い。標高1660辺りでは倒木に悩まされる。更に登って行くと尾根の左手にダケカンバが目に付くようになった。ダケカンバの方に移動すると多少は藪密度は下がるが長くは続かない。標高点2296からの北尾根上に到達したが計画時間の1.5倍要した。
 北尾根もシラビソの密藪が続く。所々で古い杣道らしい踏跡に出合うが長くは続かない。懸念していた足の痛みは殆どないので、気ながに藪をこぐことにした。標高2000付近でダケカンバの中に古い切株、ワイヤー、標石が埋めてある小広場状の場所に達した。ひと息付けたのはここだけでその他はシラビソの密藪の連続。左直下に目的の凹地に通じる谷筋が見えたので下りて見た。
 驚いことに狭い谷底には杣道と思われる踏跡が認められた。ジュースの空缶やガラス瓶の破片もあちこちで見かけた。谷底に下りて僅かに登ると下り勾配になった。前方にガスを被った白檜岳が見えるようになり、やがて凹地が見え出した。凹地には地形図とは異なって水は溜まっていない!! その代わりにハンゴンソウで黄色を呈していた。大雨の直後には水が溜まったとしても、地下に浸透してしまうのだろう。水はどんな色をしているか、楽しみにしてきたので少しばかり落胆。

4 凹地 − 山頂駅 − 六地蔵 − スキー場  復路の谷筋には踏跡を拾える  六地蔵からの古い登山道は不明
 県境稜線へ登って奥白根山経由で戻る準備もしてきたが、凹地までに1時間も余分にかかってしまったので潔く戻ることにした。往路に辿った尾根筋は藪が密なので、谷筋を戻ることにした。往路で谷に下りた地点から先も踏跡は続き、藪漕ぎからは開放された。処々に空缶やガラス破片を見る。 標高1900からは谷筋は広くなり、勾配は緩やかとなったが低い方パラグライダーテークオフから見下ろすへ進めば良いのでルーファンも必要なかった。再び谷筋は狭まり、標高1800付近でザレ場を踏跡が横切っているので、それに従って歩くと仁下又沢林道まで踏跡は続いていた。谷筋は岩がゴロゴロしている可能性があり、足の故障部に優しくないと往路では嫌ったが、枯れ枝や倒木が多少わずらわしい程度で特に問題なかった。往路で辿れば良かった!!
 大広河原そしてスキー場のリフトおおひろ基部まで戻り、リフトの真下を山頂駅目指して背丈ほどのシモツケソウを掻き分けて約200メートルを急登する。登りつめて網をかいくぐると、天空の足湯で数人の観光客が足湯を利用していた。曇っていて遠望が楽しめないのが残念。
 時計回り(反時計回りが多い)で六地蔵に行くことにした。立派な登山道と道標が整備されているので迷いようがない。賽の磧(かわら)を通過する(気付かず、なにもなかった?)とパラグライダーテークオフ(現在は使われていない?)でここから東へ100メートル進むと六地蔵が祀ってある。観光客が多くて、六体の地蔵(それぞれが小屋に収められている)をまとめて写真に撮ることが出来なかった。
 パラグライダーテークオフまで戻り、その急斜面そしてその下部のゲレンデを下ることにした。@宇都宮さんから提供を受けた昭和29年の1/5万によると古い登山道はやや北側の尾根上を通っているが、テークオフやゲレンデ敷設で地形が変わってしまったようである。足の故障を抱えているので、右手(北側)の尾根筋を避けて、草地のテークオフ斜面を下ることにした。帰宅後、GPS軌跡を見ると古い登山道にごく近いところを歩いていたようである。地形図に記載の不動尊はその付近を通過しているはずだが、有るのやら無いのやら判明しなかった。
 標高1800付近にテークオフ斜面とスキー場ゲレンデの境界があり、草地の南北に数メートル幅の金属ネットが張ってあり、これを通過するのに苦労した。ネットを越すとゲレンデで勾配は幾分緩やかとなったが、まっすぐに下るには険しすぎて斜め歩きとなる。ゲレンデを下り終わって、スキー場の入口に達してほっとする。
HOME
inserted by FC2 system