ひとり山歩き35 : 葛生登山口から氷室山と熊鷹山の往復歩きをして来ました。この尾根道は残雪はなく、標高差は少なく、更に好展望も得られとても気持ちよく歩けました。
氷室山〜熊鷹山の尾根歩き
2002年3月25日(月) 晴れ
1 行程  
自宅(5:50) − 林道工事現場(猿岩の滝手前)(7:05/7:10) − 葛生登山口(8:40/8:45) − 氷室山(9:30/9:35) − 宝生山(9:45/9:55) − 十二山(10:30) − 熊鷹山(10:50/11:30) − 十二山(11:50) − 宝生山(12:20) − 氷室山(12:30/12:35) − 登山口(13:05) − 林道工事現場(14:30/14:35) − 自宅(15:50)
2 自宅 − 林道工事現場  大荷場木浦沢林道は猿岩の滝手前で工事通行止め!(大誤算)
 2月中旬に熊鷹山〜根本山を歩いたときに、十二山で氷室山分岐標識を見た。氷室山はどのような所か気になっていたのと熊鷹山からの景色も良かったので、氷室山と熊鷹山の尾根歩きをしてみようと考えた。いろいろルートを考え最も分り易い葛生登山口(大荷場木浦沢林道)から熊鷹山まで往復することにして家を出た。
 葛生町で国道293号線から県道200号線で秋山に行き、その先を前日光基幹林道大荷場木浦沢線で峠にある葛生登山口を目指して車を進めた。県道200号線は車の通行も少なく、道路も1ないし2車線で結構走りやすい。林道に入ってから危険とか不安を感じるのような道路でなくむしろ走りやすい。途中、秋山川で渓流釣りをしている人を3人ほど見かけた。地図で計測した距離で峠まであと3km位というところで、無常にも道路損壊のため全面通行止めとなっているではないか。仕方なしに工事現場の手前に車を置いて林道を登ることにする。
3 林道工事現場 − 葛生登山口  1時間30分の林道歩きは計画外・・・楽をしようとした罰か
 約3kmは車なら10分もあれば着いてしまう距離である。平地なら歩いても30分の距離であるが、山道でありどの位かかるものやら。歩きながら見上げるとレールガードが急勾配でジグザグに連なっているのが見える。
 歩き初めて30分くらいで涸れている猿岩の滝を通過する。その先200mに秋山川源流の大滝の入口を通過する。見物は帰りにすることにしてドンドン歩を進める。歩き始めて1時間で目指す峠の送電線鉄塔の上部が見えた。この辺りまで登ると登山口から氷室山・宝生山の稜線が左手に一望できる。その後30分でやっと峠に達した。結局1時間30分の林道歩きとなってしまった。当初の計画では今日のルートの標高差は百メートル以下であまりにも楽すぎるので、山の神がそうはさせじと調節なされたか?!  
4 登山口 − 氷室山 − 宝生山皇海山(氷室山から)  アップダウンが少なく 展望も楽しめる氷室山神社
 全ルートを通じて登山道はほんの僅か桧林の中を通るが殆どは落葉樹林帯の中の道であり、大部分が稜線の南または東側を進み日当りがよく、時々は展望が開けしかも緩やかなアップダウンなのでとても気持ちよく歩ける。
 登山口から氷室山の間は、最初は北西に進むが1027mピークをまくようにして今度は南西の方向に進む。右に足尾の山、男体山の頭部が時々見える。左手には安蘇の山、筑波山が望める。
 1109mピークをまいて南に進み稜線の肩に出ると椀名条山への分岐を右に見送る。この辺りからは笹道となり右手に赤城山〜皇海山が見えたりする。低いツツジの中を過ぎると鞍部に出る。ここの左手に石灯篭が見えたので寄ってみる。この広場一体が氷室神社であることを知る。神社には石灯篭が二つと石祠が祀られてあった。昔は社殿があったのであろうが、いつのころから社殿が無くなってしまったのであろうか。昔は何故にこのような山奥まで信仰のために登り、そのような信仰心が何時の時代から何故なくなってしまったのか。このことは山へ行く度に気になっている疑問である。
 氷室山から10分足らずで宝生山の登りに達する。折角来たのだから山頂に寄ってみる。ほんの僅かな登りで山頂である。残念ながら、広葉樹林の中で展望は開けない。それでも枝の間から奥白根山、男体山が透けて見える。 
5 宝生山 −十二山 −熊鷹山  積雪は痕跡しかなくノンビリ歩きを楽しむ
 宝生山から十二山への道も同じく緩やかなアップダウンを繰り返しながら南西の方向に進む。黒坂石への分岐を右に見送り、更に進むと十二山への登りとなる。この辺りでは雪が薄っすらと残っているが歩くのに何の支障もきたさない。宝生山から30分あまりで、根本山・熊鷹山分岐に至る。2月16日にここを通った時のことをつい昨日のように思い出す。
 左へ折れて熊鷹山を目指す。熊鷹山までは笹道が多い。先月は雪が積もっていたので笹原を通っているらしいという感触しかなかった。途中で右に梅田湖、次いで左に三滝50分の標識を見かける。前方に枝の間から熊鷹山が見えると登りになり、数分で山頂の木の櫓が見えて山頂に達する。
 今日は前回(2月16日)に比べ曇よりしているが、山頂からの展望はまずまず。二度目の山頂であるので景色はそこそこにして、道具を取り出しカップヌードルを食する。後始末をしていたら突然同年輩の人が十二山方面から登ってきた。挨拶もそこそこにお互いにシャッターを押しあって左右に別れる。 
6 熊鷹山 − 氷室山 − 登山口  コンビニ袋を目印にするのはやめましょう!!
 芽が吹きはじめたツツジの山頂を後にする。2月中旬に積雪のため退却した「峰の平」から「根本山神社」方面まで足を延ばしてみたい気もするが、計画外の林道歩きがあるので来た道を忠実に戻ることにする。
 行程のところを見ても分るようにこのコースは往きも帰りも所要時間はほぼ同じである。これから見てもいかに標高差が少ないか判ろう。往きは雲が広がっていたがいつの間にか少なくなり、陽射しを後から受けて暑からず寒からずの気持ちよい尾根歩きができた。
 最近、山を歩く度に気になっていたことだが、目印として(?)木の枝に括りつけられているコンビニの袋が目立つ。ルートファインディングに全く必要のないところに括りつけられているのだ。これは何のためなのだろうか?ゴミの投げ捨てと同じに思えてならない。自然環境保護のためにもこの悪しき行為は止めてほしい。
 復路では左に赤城山、皇海山、日光の山々、右手に安蘇の山々が展望でき、疲れを感じることもなく順調に登山口に戻る。 
7 登山口 − 林道工事現場
 アスファルトの林道を急下降となり、山道歩きと異なり足へのショックが大きい。右手に歩いてきた稜線を見ながらドンドン下る。最近車が通行していないせいか、林道は木の枝や石ころで荒れている。登るときの記憶にないのだが、倒木が道を完全に塞いでところもあった。ゴソゴソする方を見ると2頭の鹿が山を駆け上がっているのが見えた。
 車のところまで先が長いので、秋山川源流の大滝へ寄ってみた。林道から260mほど川に沿って遡ると高さ1m位の滝(大滝)にでる。遊歩道はここまで、秋山川の源流はもっと上流のようである。
 林道に戻ってすぐのところに猿岩の滝がある。滝の幅は狭いが高さ数十メーターはありそう。今の時期は水が涸れてしまっているが、数台の駐車スペースを持つ展望台が設置されているので、結構見物人は多いのであろう。ここから更に20分歩いてやっと工事現場にたどり着く。作業員の人たちは丁度休憩していたので、工事用の足組みの上を通行させてもらう。この100mほど先の車にやっとたどり着く。帰りの林道下りが一番こたえた。 
8 林道工事現場 − 自宅
 林道〜県道200号線は車が少ないので運転が楽。渓流釣りの人がかなり増えていた。国道293号線は石灰石を運ぶダンプが多く快適な運転とはいえないが、さしたる渋滞もなく往きと同じ所要時間で家に戻れた。
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