ひとり山歩き358 : 野岩鉄道の男鹿高原駅付近から栃福県境に登り、三依の田代山まで縦走しました。一部に密藪はありますが、比較的おとなしい尾根でした。尾根筋は高度差が小さいが、小さなピークが多くかなりのスタミナを要します。展望はよく有りませんが、ミツバツツジがあちこちで開花していました。イワウチワの群生地も多く見かけました。
県境〜三依田代山(1099)
2009年5月9日(土) 快晴
1 行程   
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 田代山  男鹿高原駅  県境尾根
自宅(1:20) = 上三依水生植物園駐車場(3:20/3:30) − 男鹿高原駅(4:30/4:40) − 林道終点(5:05) − 尾根取付き(5:20) − 尾根上到達(5:45) − 県境到達(6:15) − 県境三角点1173.9(7:10/7:30) − 標高点1082(8:50) − 標高点1028(9:25) − 三角点1080.1(10:20) − 途中休憩(12:50/13:05) − 田代山(13:20/13:40) − 下山(林道出合)(14:50) − 駐車場(15:00/15:10) = 自宅(17:30)

2 自宅 − 上三依
 深山湖〜三斗小屋〜沼原方面を考えていたが、残雪が多少有るようなのでこれを延期して、県境から田代山そして中三依への縦走をトライすることにした。県境から田代山そして中三依に伸びる尾根はいつかは歩きたいと考えていたが、藪密度が分からず、一回では県境から中三依までの縦走は無理かと思っていた。掲示板に投稿でお馴染みのH@上三川さんが4月末に上三依〜田代山〜県境〜高原男鹿駅と縦走、2月中旬にみどりさんが中三依から田代山まで縦走したとの情報を得て、詳細検討したところ一気通貫の可能性を見出した。
 ロングウォークになるので、元気のよいうちにより高い県境に登ることに決めて、H@上三川さんとは逆周りにすることにした。途中でエスケープも考えられるので、車は中間の上三依に駐めておくことにした。上三依塩原温泉口駅(なんと長い駅名であることよ!)の駐車場は狭いので、野岩鉄道利用者の迷惑になってはいけないと、その400メートル手前の上三依水生植物園駐車場(広い!)を利用させてもらった。

3 上三依 − 県境  藪も少なく比較的容易
 国道121号を県境目指してヘッデンを点けて北上。、約50分で男鹿高原駅への林道に入る。林道といっても舗装道で、途中には大きな(野球のグランドくらい)の緊急用ヘリポートがあり、その先で変電設備を見ると、前方には大きな箱が見える。これが男鹿高原駅舎で、そこから階段を下ると野岩鉄道のホームとなっている。今まで見た中では最小の駅舎である。記念に駅舎とホームの写真を撮る。男鹿高原駅舎
 駅舎の先で鎖のゲートがあり、舗装からダートに変わるが歩き易い。約10分で林道が分岐している。その中間に越路林道の看板あり、左(地形図に標示)が本線と考えて、右(地形図に標示なし)に進んだ。すぐに林道は途切れると思ったが、轍もありまだまだ先に伸びているようである。地形図を見て少し戻って林道分岐から尾根に取り付くか、左の林道終点(地形図上の)で尾根に取り付くのが良さそうである。天邪鬼な性格で戻るのも癪で、そのまま地形図に標示の沢筋を進むことにした。分岐から15分で林道は終点(沢の青線先端付近)となった。
 そこから尾根に取り付いて県境への尾根に登るのが無難だが、林道終点から左俣はガレてはいるが歩き易そうなので、野岩鉄道のトンネル上の沢を遡って適当なところで尾根に取り付くことにした。ガレ沢を10分ほど遡ると、水流が現れ沢筋が多少狭くなってきた。尾根への取り付きを探しながら、僅かに進むと急斜面に獣道が見えた。これを利用して尾根に取り付くことにした。急斜面と相まって前日の雨で落ち葉が濡れていて滑りやすかったが、四つんばいになったり枝や根をつかみながら25分の奮闘で県境への尾根上に到達した。
 尾根上には獣道が通っていて藪は少ない。ミツバツツジがあちこちで歓迎してくれる。1070級ピークの登りで左手に県境から田代山への稜線を見ながら小藪を漕ぐ。後方には日留賀岳を鹿又岳辺りが枝越しに展望できる。それらの谷筋は白いがその他は黒くなっていて雪はかなり融けてしまったようである。アスナロ小藪を漕ぐと県境尾根到達で、アスナロ林の中に比較的明瞭な踏跡を見る。
 この先は05年5月1日に山部さんとsatoさんと高土山まで歩いているが、記憶に残っているのはこれから目指す三角点峰の先で山部さん用意のおでんとsatoさん用意のカシワ餅が美味しかったこと。県境到達地点からは幅広の尾根筋を西に下ると、すぐ先の鞍部は胸丈の笹藪となる、鞍部からは尾根筋は明瞭となり、登るにつれて笹は低くなり歩き易くなる。右手の枝越しに七ケ岳らしい山を見て急登となる。結構きつい登りで、前回もここで音を上げたのを思い出す。平坦になるとこれから下る田代山への尾根を合わせ、南西から西に向きを変えると胸丈の笹藪が茂る三角点1173.9(本日の最高点)ピークに達した。5分ほど笹藪の中を探すと三角点が見つかった。田代山への尾根出合まで少しばかり戻ってエネルギーを補給する。

4 県境 − 田代山 笹藪とアスナロ藪を時々突破  地形図で予想するよりはアップダウンがきつい  暑さにと無風のは参っ
 田代山への尾根に入ると、笹藪は背丈を超して本日一番の藪漕ぎとなる。数分のもがきで藪は低くなり頭が出るようになった。やがて笹は少なくなり、ブナに混ざってツツジ等の灌木が目に付くようになる。肩丈荒海山 (県境付近から)の笹地帯を突破すると荒海山とその手前に送電線の走る県境から芝草山への尾根筋が見える。藪はおさまり尾根上の獣道を軽快にといいたいのだが、尾根筋はあまり広くないので気は抜けない。この尾根筋にはイワウチワの群生地が多いが、時期的に遅いようで花は一箇所で咲いているのみであった。ミツバツツジはあちこち単発的に咲いている。展望のない尾根歩きでは満開地帯を歩くよりは単発地帯を歩くほうが気がまぎれてよい。コンパスを見るといつの間にか方向が異なっている。左手に尾根筋が見えるので間違えたことを知り、慌ててもどる。15分もロスしてしまった。ミスをすると復帰する際に頑張るので消耗が大きい。小さなコブに戻ってよく見ると、正しい方向に薄い獣道がついていた。ここは不注意以外の何者でもない(イージーな場所ほど間違い易い)。疲労が蓄積してきたようで鞍部からの登り返しはキツイ。標高点1082はミズナラとツツジの小ピークで展望はないが、コンビニのオニギリの真新しい包みが落ちていた。
 標高点1082からの次の1080級ピークで北西の枝越しに白い山(日光の山)をチラリと見て方向を南から南東に変えた次のピークが標高点1028で灌木が茂る。このピークを下ミツバツツジった鞍部からの登りになるとアスナロ藪が行く手を遮るようになる。藪を突破すると何事も無かったかのごとくおとなしい尾根筋に戻る。地形図から想像した以上に小ピークでのアップダウンがきつく、暑さのために消耗しているようだ。水もちょくちょく飲むようになる。今日は2リットルしか持ってこなかったが、残りは1リットルをきって心もとなくなってきた。冬山から一気に夏山モードに変わってしまったが、身体がまだ順応していないようだ。この尾根筋は高低差が小さく、時々突破する藪を除いては細尾根の獣道を追うことになり、変化が少なく気分転換が出来ないのも疲労蓄積の一因となっている。唯一の慰めは時々見かけるミツバツツジだけ。アスナロ藪を三・四箇所で突破して三角点1080.1の小ピークに到達した。枝越しに荒海山を認知できるが、その他認知難しい。県境からここまでは計画に対してルートミスの15分を除くとほぼ計画通り。
 三角点1080.1からの下りは尾根筋が不明瞭で注意が必要。最初は東に下り、すぐに南東に転換する。このあたりからはテープを時々見かけるようになった。100メートルほど下ると尾根筋は明瞭となり、藪は皆無で快適な歩きが出来るようになった。ところが小ピークが多く、方向転換の1090級ピークへの登りはきつく右側を巻いて通過する。次の1090級ピークの登りもきつかった。温度計を見ると25度もある。暑いはずだ!! 歩行速度が落ちているのが分かってているがどうしようもない。目前にチラつきだした田代山へ着いたら休もうと歩き続ける。小ピークに登っている途中で両方の大腿が攣ってしまった。両脚が同時に攣ったのは初めてだ。一分ばかり立ち止まっていると治ったので歩きだす。次の登りで再び両大腿が攣ってしまった。ザックを下ろして休憩をとる。今日は展望がなく尾根筋の変化が少ないので、写真撮影が少ない。撮影で立ち止まるのが休憩になっているのだが、その点からは今日は休憩時間が足りなかったのが影響したようである。水を飲んだりエネルギーを補給しながら座り込んでいると、同年配の人が下ってきた。少しばかり話しをしたが、どこまで行くのか分からなかった。どこかに下山ルートがあるのだろう。
 重い腰を上げて歩きだす。中三依方面への分岐を通り越して田代山にやっとたどり着いた。山頂部には三角点と栃木の山紀行の山名板と裏面に山形03.12.4と書き込んだ小さな板の二枚。展望は東側に白倉山とその稜線と日留賀岳の頭が見えるだけ。三角点1080.1からは両大腿が攣ったこともあり、小一時間計画よりは遅れてしまった。時間的には中三依そして駐車場までに明るいうちに充分戻れる筈だが、休憩をとって脚は軽くなったが再発が心配。それ以上に残り500ミリリットルの水では心もとない。今日の暑さで標高1000の尾根を長時間歩くには適当でない、と勝手な理屈を付けて上三依に下山することに決めた。

5 下山  ピンクリボンのご案内つき
 三角点の目の前に薄い踏跡がついているが、急勾配である。三角点の2・30メートル手前にピンクリボンと踏跡が目に付いた。どちらにするか。荷を置いたまま目前の斜面を探ると急勾配で雰囲気が悪い、左手(北側)に尾根筋も見えるのでピンクリボンに従うことにした。地形図を見ても三角点のやや北側に低い尾根筋が読み取れる。最初は急斜面で立ち木でブレーキを掛けながら下る。100メートルも下ると尾根筋は明瞭となり、ピンクリボンが連続している。尾根上には明瞭な踏跡がついているので間違うことは無いであろう。 県境から田代山への尾根では高い気温と無風で悩まされたが、皮肉にも下りの尾根になったら心地よい風が吹き出した。この風があれば中三依まで何とかなったのだが・・・
 尾根を外さないように下ってきたが、標高760辺りでピンクリボンと踏跡を見失う。上三依に下山するときはこの辺りから方向を北に変えて林道終点(地形図標示)に下ることにしていたので、北に下って行くと下方に小屋(倉庫?)が見えてそれを目指すと林道終点で、他にもう一つの小屋を見る。林道を進み野岩鉄道の跨線橋を越して道なりに進むと、上三依温泉口駅の駐車場の所で国道121号に出合う。更に400メートルで上三依水生植物園駐車場に戻る。10台くらい車が駐まっていた。
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