ひとり山歩き347 : 鹿沼市の下ノ向BSから大滝山に登り、横根山〜三枚石そして新道を下って古峯神社まで歩いてきました。横根山から三枚石の間は積雪がありましが、例年に比べて少ないようでした。
下ノ向から大滝山((1070)〜横根山(1372)〜三枚石
2009年2月9日(月) 晴れ後曇り
1 行程   
ルートマップ(GPS)  (参照地形図 : 古峰原)  ウォッちず  横根山  大滝山  三枚石
自宅(4:15) = 古峯神社駐車場(5:25/5:45) − 下ノ向BS(6:25) − 林道分岐(6:50) − 林道終点(7:20) − 稜線到達(8:10) − 大滝山(9:10/9:25) − 横根林道(10:00) − 日瓢鉱山作業道入口(10:25/10:30) − 五段ノ滝(11:55/12:00) − 横根山(12:45/13:05) − 方塞山(14:10/14:15) − 三枚石(14:40/14:45) − 古峯神社駐車場(16:35/16:45) = 自宅(18:10)

2 自宅 − 下ノ向
 今日は学校平から剣ヶ峰経由で釈迦ケ岳へ登るつもりで準備を整えていた。山行決行の最終判断にしているNHKの19時前の天気予報によると、午前中に曇天になってしまうらしい。釈迦ケ岳は展望の山、せっかく苦労して登ったとしても遠望が利かないので様にならない。釈迦ケ岳は晴天の日に決行することにして、横根山周辺に目的地を急遽変更することにした。
 「きままなノラの山歩き」のノラさんが昨年の12月20日に鹿沼市の大滝山(三角点1070.2峰・・・横根山の東約3km)直下から林道で県道58号(草久足尾線)の下ノ向バス停に下ったことを思い出した。逆にこの林道を辿り大滝山に登り、大雑把に数えて九ある横根山登山コース(現にルートが残るものと地形図の破線が残るもの)のうち未踏で残るふたコースの一つを辿って横根山に登り、方塞山・三枚石経由で三枚石新道で古峯神社に下るコースが思いついた。大急ぎで地形図をインターネットからダウンロードし印刷してベッドに入る。
 下山後の舗装道歩きを楽にするために、車は古峯神社の駐車場に駐めて、県道を約3.5km下って下ノ向バス停に向かう。街灯や月明かりでヘッデンなしで歩き、下ノ向バス停ついた頃には程よい明るさになっていた。

3 下ノ向 − 大滝山 − 日瓢鉱山  林道を間違って大滝山への直登はできず
 バス停から南南西に向かう林道に入る。すぐに民家を抜けて植林の中の舗装した林道を急登する。舗装が切れると地形図に記載のない林道が沢の左岸に沿って分岐している。ヒョットしたらこの支線を辿るのかもしれない。ノラさんの報告をよく読んでくればよかった、と思っても遅い。地形図を下ノ向BSの林道口見ながらこれを進むべきか暫し考える。途中で林道が切れて戻ってくるのもシャクなので、地形図記載の林道を進む。途中で右に下る支線もあったが、これは論外。地形図では標高590メートル付近で支線(地形図破線)が南西に分岐いしている筈だが、見当たらない。注意しながら更に進むと後方に戻るように支線が分岐している。これを辿ると地形図の破線と同じ方向に進むようになった。
 この先は簡易舗装した急傾斜の林道を登って行く。ノラさんの報告に急傾斜の簡易舗装林道を下ったという記述があったので、この林道でよかったのだと安心する。これだけ急だとダートでは軽トラが登れないので簡易舗装してあるのだろう。息を弾ませながら登って行くと、林道の左側に作業小屋(破横根山 (大滝山から)線の終点)が建っている。山菜茸栽培研究用の小屋のようで、上方の沢からビニールホースで水をひいている。更に林道を進むと、標高780メートルで林道終点となってしまった。この支線の途中で分岐を見逃したとは思えない。どうやら林道を間違えしまったようだ。最初の分岐が正解だったのであろう。今さら戻る気にはなれない。
 前方(南)の沢筋には例のビニールホースが伸びているし、薄い踏跡も見えている。沢筋を登って大滝山〜前日光林道切通(標高点869)を結ぶ稜線に登りつめることにした。途中でビニールホースが消えると水流は切れて、小岩そして小石最後には落ち葉の多い急斜面を足を滑らせながら登って行く。稜線が近づくと地面は凍結していてストックが全然刺さらなくなる。木の根や枝の助けを借りながらどうにか稜線に到達した。到達地点は稜線が南西から南東に直角に折れ曲がる地点で、南西の切通方面に赤テープを見る。
 前日光林道切通から大滝山(三角点1070.2)までは、06年2月18日にひとり山歩き230で報告しているので参照願う。テープ類を多く見かけるので、歩く人は多いのであろう。桧の小枝と灌木が煩い。藪をこぐのはどうということはないのだが、小枝や桧の葉が首筋に入り込むのがいやらしい。桧の背が低くなると大滝山山頂で倒木の傍に三角点と小さな山名板を見る。この山を大滝山と呼ぶ根拠はこの山名板が唯一のよりどころ。少し位置をずらすと、急峻な尾出山と横根山が展望できる。初めてこのピークを踏んだのは03年5月で、その頃に比べると桧が育ち横根山も枝を写さずには写真に納まらなくなってしまった。
 林道を辿れば下ノ向から山頂まで2時間あれば充分と考えていたが、計画外のルート取りで小一時間遅れてしまった。時間短縮のために、西鞍部から浅い谷筋を辿って横根林道に下ることにした。谷筋には間伐のために伐採した桧が放置されていて、極めて歩きづらい。これも数分の我慢で間伐区間を越して谷筋を下ると、鞍部から17分で舗装の横根林道に下山できた。この林道を南に進む。途中で薬草・薬木園を左に見送って、更に10分で前日光林道に出合う。ここからは南西に日瓢鉱山事務所を目指す。事務所のすぐ先の橋の手前が鉱山作業道路入口でここから横根山の登山が始まる。

4 横根山 − 三枚石 − 古峯神社  期待していた雪は少なかった  三枚石新道は特に迷う箇所なし
 九コースある登山道のうち未踏は@日瓢鉱山から標高点1273を結ぶ尾根筋とA日瓢鉱山作業道路入口から沢筋を西に辿り、途中から尾根を登って五段ノ滝経由をするコース(このコースとは別に北側に標高点1117付近を通り、地形図の破線を南西に辿るコースあり・・・道路工事で寸断されていて分かりづらい・・・ひとり山歩き230参照)を登ることにする。
 鉱山作業道路を進み小さな沢を越すと左側に登山道の道標を見る。ここから沢左岸の登山道に踏み込む。踏跡は薄いが丸太の木道横根山頂きが目印になる。沢の左岸を進んで行くと「水源林・・・」の大きな黄色看板を見る。右上には林道のガードレールを見る。この看板の前を通って幾分方向を西南西に変えて沢を渡り、薄い踏跡(拾うのそれ程の苦労はいらなかった)を追う。カラマツ林の低い尾根筋をトラバースしたり尾根上に出たりしながら進んで行く。
 標高1130付近で右後方か放牧場らより明瞭な踏跡(途中で枝分かれしたものであろう)を合わせる。すぐ先で沢を渡り、低い尾根の左(南)を巻きながら登って行く。標高1250で小さな「日瓢鉱山」のプレートを見ると北東から薄い踏跡(ひとり山歩き230で辿った)を合わせる。この地点から方向を西から南に変えて緩やかに登って行くと、薄く雪が付いている。沢筋歩きとなると道標と五段ノ滝のプレートを見る。滝は凍結していた(なぜ五段というのか分からないくらい小さな滝)。
 この先は晴天なら象ノ鼻に寄って展望を楽しむのだが、かなり曇ってしまったのでこれは割愛して、湿原荘跡経由で横根山に向かうことにする。道標がしっかり設置してあるので地形図を見るまでもない。木道は残雪が凍結しているので注意しながら歩く。左手の井戸湿原には殆ど残雪がない。井戸湿原跡を通り越し、栃木県中継所の設備を越すと残雪を再び見るようになる。1月から3月にかけて過去4回横根山周辺を歩いているが、今回が最も雪が少ない。
 中継所から更に10分で横根山の山頂に達した。雪は申し訳程度に残っている。今までで一番多かったのは05年2月18日で一メートル程度は積もっていたようである。山頂からは袈裟丸山連峰から皇海山あたりが見通せるが、生憎の曇天でパットしない。枝越しに赤城山と日光連山が見えるも撮影スポットを探す気にもならず、エネルギーを補給して方塞山に向かう。
 横根山から方塞山そして三枚石までは人気コースでいろいろ紹介されているので詳細は省く。横根山周辺はツツジの季節が人気のようであるが、雪景色が素晴らしく過去に何度も来ているが、今日は雪が少なく風情がなくガッカリ。好展望地から男体山を見るとまるで残雪期の終わり程度の白さしかない。方塞山への登り返しはたったの100メートルだが、久しぶりの長時間歩きでつかれた。 方塞山を越すと北斜面の下りになると雪が残り、登りの南斜面になると消えている。ツツジ平付近は残雪があり、三枚石では残雪はごく僅か。
 三枚石から古峯神社への新道に入ると、僅かな残雪に古い踏跡が残っていて足取りがはかどる。古い踏跡がなくてもテープ類や登山道の窪みからなんとか追跡は出来たであろう。最初は北へ緩やかに下り、北東に向きを転じると尾根に乗ったようで、残雪は途切れ途切れになり、標高1250付近からは雪が消えて明瞭な尾根下りとなる。登山道は薄いが尾根筋は単純だからルートを見失うことはないが、急勾配を下るのは辛い。特に危険箇所はないが、落ち葉が積もった場所はスリップに注意。健脚コースというだけにこれを登るのはきつそうだ。
 標高1050付近で尾根を乗り換えて北東から北に下るあたりが足場が悪く慎重になる。再び北東に向きが変わって勾配が緩むと、尾根の右手を中心に植林が現れる。標高920で北西に下って、沢を渡って植林の中の登山道を追うと、県道58号の新道登山口に無事下山できた。この新道は健脚者に限るとの注意書きがあった。登りが苦手であるから、ここを登ろうという気はおきないであろう。県道を更に5分ばかり下ると古峯神社の駐車場で自分の車しか駐まっていなかった。 
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