ひとり山歩き343 : 男体山に今年の初登りしてきました。積雪は一合目から連続しているが多くも少なくもなしで、年末年始の運動不足解消には丁度よかったようです。
初登りは男体山(2486)
2009年1月5日(月) 晴れ
1 行程   
ルートマップ(GPS)  (参照地形図 : 男体山、中禅寺湖)   ウォッちず  男体山  二荒山神社中宮祠
自宅(3:30) = 中禅寺湖湖畔県営有料駐車場(5:25/5:35) − 登山道出合(一合目下)(5:45) − 三合目(6:35) − 四合目(7:10/7:15) − 六合目(迂回路始点)(8:05/8:10) − 七合目(アイゼン装着)(9:00/9:20) − 八合目(滝尾神社)(10:10) − 男体山山頂(11:35/12:15) − 八合目(12:55) − 六合目(13:45) − 四合目(14:20) − 二合目(アイゼン外す)(14:55/15:05) − 一合目下(15:20) − 駐車場(15:35/15:50) = 自宅(17:50)

2 自宅 − 中宮祠
 今年の初登りは男体山と決めていた。年末年始の運動不足が心配だが、雪景色を楽しみながら体力回復と雪山訓練をかねる。年末から好天続きで、昨日は自宅付近から男体山がクリアに見えた。今日も好天が期待できる、と勇んで自宅をでる。
 昨年の12月24日に比べると、いろは坂の除雪塊も増えている。道路は完全に除雪されて凍結部もなく、一般道を走行している感じ。中禅寺湖湖畔県営有料駐車場(普通者310円)に駐める。当然のことながら他に車はなし。気温はマイナス7度だが、暖かい車内から外に出ても寒いという感じはない。駐車場の西端から登山道の一合目下への近道があるらしい。今日は道端に雪が積もっているので、足跡がついている。それを追うと明瞭な踏跡が登山道の方向に向かっている。そのまま進むと約10分で登山道の登拝門上の石階段最上部に達した。

3 往路  年末年始の休み疲れでノンビリ登山  無風状態で暖かいせいか山頂直下で霧氷見れず
 積雪期に男体山に登るのは今回が三回目。最初は06年12月25日にひとり山歩き263で報告、第二回目は08年1月19日にひとり山歩き307で報告しているので参照願う。積雪量は今回≧第二回>初回という感じ。
 登山道には5センチ程度のに積雪が連続している。5分ほど登ると一合目で鳥居や石碑等を見る。この先は山道となるが、年末年始に登る人が多かったのか、トレースが残っているのでヘッデンの明かりでも全然問題なく登れる。樹林の中の急登であるから、風はなく寒いという感じは全くない。指先の痛みにいつも悩まされるので、今回はインナーを二枚に重ねているせいか痛みを感じない。運動不足は否めず足取りは重く、早くも汗ばんでいる。三合目に達した時点で消灯する。
 ここからは林道歩きとなるが、林道にはトレースがついている。トレースはついているが雪が締まっていないので快適とはいえない。標高差約100メートルを35分もかけて歩くと、四合目の鳥居に達した。社山の写真を撮って鳥居を潜る。前回は石階段を過ぎて抉れた登山道歩き中禅寺湖周辺 (山頂直下から)は雪が少なく凍結していて歩き辛かった。今回は数センチの積雪があり、トレースを辿れるので、アイゼンの必要性は感じなく登れた。初回は雪が少なかったのでアイゼンを履くことはなかった。第二回目は五合目の小屋で装着した。今回はどこまで我慢できるか試してみることにした。
 五合目を過ぎると樹木が切れてガレ場が続くが、岩の頭が出ている程度でトレースを追うことが出来るので特に難しいことはない。登山道迂回路の看板の地点が六合目で、振り返って中禅寺湖と南岸尾根を展望する。六合目からは針葉樹林の中をジグザグに90メートルを30分かけて登って迂回路は終了となる。ガレ場のトレースを追うと小さな小屋に達した。ここが七合で、小屋に入ってアイゼンを着用することにした。ついでにエネルギーを補給する。小屋の上で半月山と袈裟丸山をカメラに収める。
 鳥居付近の積雪量は前回(昨年1月19日)とほぼ同じくらい。岩の露出が若干少ないようにも見える。ダケカンバ疎林から針葉樹林に変わると小屋と祠が見えて滝尾神社を祀る八合目に達した。ここからは中禅寺湖南岸尾根、中倉山、袈裟丸山、皇海山と展望が広がる。八合目から10分ほど登る奥宮 (山頂から)と勾配が緩みガレ場から火山礫地帯に変わる。浮きツクバを見て樹林帯に入ると、40cm幅X30cm深程度のトレースが続く。雪の表面は軟らかいので踝程度は足が沈む。丸太階段部には雪の中に空洞があるようで時には膝までの踏み抜きもある。勾配が緩んだが、決して楽な歩きはさせてくれない。気がつくと単独行者が迫ってきた。歩行速度が全然違うので追い越してもらう。それ以降はその踏跡を辿ることで多少は楽になる。
 左手に奥日光の山々を枝越しに見ながら森林限界に出ることを楽しみに足を運ぶ。左手の樹林が切れた地点で立ち止まって写真を撮っていると、別の単独行者がが登ってきた。挨拶を交わして先に行ってもらう。期待していたのに右手のダケカンバに霧氷が皆無だった。年末年始の好天で融けてしまったのか、風が弱く成長しないのか。前回は素晴らしかったのに残念。森林限界から山頂までは視界をさえぎる樹木がないので、持病の高所恐怖症が出るかと心配したが、勾配がゆるいせいか心配は無用だった。場慣れで恐ろしさを感じなくなってきたのであろうか。この調子ならいつの日にか白根山にも登れるようになるかも、と余裕の登り。途中で何枚も写真を撮りながら登って行く。雪の表面はしまっているので歩き易いが、先行者の歩きに比べてかなり遅い。奥宮にたどり着いたときには、最初の単独行者は山頂部から下りてきて大国主尊の石像の方に進んでいた。次の先行者は山頂部に登って写真を撮っている。
 ザックを奥宮の社務所前に下ろして山頂に向かう。今日は晴天ではあるが、遠方は霞んでいて展望を楽しむにあまり適していない。太郎山・大真名子山・女峰山方面は雲が少ないが、白根山はガスの中。社務所に戻ってエネルギーを補給して、中禅寺湖を中心とした景色を楽しむ。今日は風がなく暖かい。温度計を取り出して日陰にしばらく放置するとマイナス8℃。指先に痛みを感じなかったのも肯ける。

4 下山  
 最初の単独行者は、すでに下山していった。もう一人はまだ景色を楽しんでいる。森林限界上で写真を撮りながらユックリと下山を開始する。森林限界から八合目上の勾配のゆるい区間は往路に比べたら踏み抜きは多くなった。それでも下りだから楽なもの。八合目から段差もあるので軽やかにとはゆかない。膝のバネが衰えたのか階段下りは苦痛が伴う。段差はストック、樹木や岩等を利用して慎重に下るようにしているので歩行速度は遅い。
 七合目で二人目の単独行者に抜かれて、今日の入山者三人の殿となる。どうにか四合目に達して林道歩きとなってホッとする。アイゼンを付けたままトレースを追うと、爪の先端がアスファルトに当たり歩きづらいので、トレースを外して歩く破目になる。アイゼンを履いたまま三合目を通過して樹林帯に入る。積雪が薄くなりアイゼンを外す場所を探すと、いつも見逃してしまう二合目の石碑がトレースの左(東)手30メートルに偶然目に入った。そばによって写真を撮ってアイゼンを外す。
 アイゼンを外すと尻餅の洗礼を早速受ける破目になる。以後は注意しながら下り、一合目そして登拝門上の石階段に至る。今まで気付かなかったが、ここの右(西)に白根葵の標示がある。その反対側(東)の踏跡を追うと駐車場の西端に通じる。広い駐車場には自分の車が一台。 
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