ひとり山歩き337 : 奥久慈男体山から月居山そして袋田の滝まで縦走してきました。男体山も袋田の滝も紅葉の盛りは過ぎていました。袋田の滝の新展望台は長蛇の行列でした。
奥久慈男体山(653)〜月居山(404)〜袋田の滝
2008年11月19日(水) 快晴
1 行程    写真
ルートマップ(GPS)
自宅(2:50) = 西金駅(5:10/5:30) − 大円地・登山道分岐(6:30) − 大円地越(7:20/7:25) − 奥久慈男体山(8:05/8:15) − 539ピーク(8:50/9:00) − 第二展望台(10:30) − 第一展望台(三角点422、後山、鍋転山)(10:45/10:50) − 月居山(月居城跡)(11:20/11:25) − 月居観音堂(11:35/11:40) − 袋田の滝(12:20/12:40) − 袋田駅(13:20/13:55) = 西金駅(14:05/14:10) = 自宅(16:10)

2 自宅 − 西金
 奥日光行きを計画していたが、寒気団の到来で積雪が予想されたので、奥久慈男体山から月居山そして袋田の滝へ紅葉狩りを兼ねて縦走することにした。このルートは02年1月25日に袋田の滝の氷結見物を兼ねて歩いたことがある。その時は、自宅から西金駅まで電車で行き、帰りは袋田駅から電車で帰った。今回もノンビリと電車山行を考えたが、紅葉シーズンで混雑が予想されたので、自動車で行くことにした。
 袋田の町営無料駐車場に車を駐めて、電車で西金駅まで行き、前回のルート通り歩くつもりで、西金駅を6時頃歩き始めるよう見計らって家を出た。計画通り5時頃に袋田について、03年1月30日に生瀬富士に登った時に利用した町営無料駐車場を目指したが、記憶があいまいで目当ての駐車場が見つからなかった。町営第二無料駐車場の看板が目にはいり、看板に従って進入してみると入口に柵が置いてあり、使用開始は8時となっている。
 袋田駅付近に駐車場はないか、行ってみると草付の空き地が目に付いた。個人用地に無断駐車は出来ないので、西金駅付近に駐めることにした。西金駅の駐車場前を通ると車は一台のみ、ここを利用させてもらうことにした(水郡線利用者のための駐車場であるが、自分も袋田から西金まで利用すると勝手に解釈して)。

3 西金 − 男体山  一般コースで山頂に登る  稜線の紅葉は盛りを過ぎたようだ
 湯沢入口の標識を見て、国道118号を横切って大円地を目指す。月は出ていないがヘッデンなしでも歩くには支障がない。湯沢、北沢と集落を見ながら北東に進み、方向を東そして北と変えると古分屋敷で、前方に岩峰が見え始める。紅葉が盛りのようだが、未だうす暗いので鮮やかさは感じない。民家の下で登山男体山 (パノラマライン/大円地分岐から)口と駐車場に分岐する。左手の細い道を下って行くと、奥久慈パノラマライン林道に出合う。左に男体トンネルを見て右へ下って行く。すぐ先で道標を見て右の大円地に向かう。大円地集落に入って民家の間の細い道を進むと、登山道分岐で左が健脚コース右が一般コースと分かれる。前回(02年1月)は健脚コースを通っているので、今回は一般コースを通ることにした。
 杉植林の登山道をジグザグに登って行く。根が張り出したり小石が多いが歩きづらいということはない。崖崩れ注意の看板を見ると植林から自然林に変わる。多少の色づきはあるが華やかさはみられない。狭い谷状の箇所を過ぎて上方が明るくなり、登りつめると平坦地に東屋があり大円地越に達する。右に進むと篭岩方面、直に進むと持方、男体山は左手に進む。
 スズタケの間をジグザグに40メートルほど登ると細尾根に達する。樹木の間の登山道を緩やかに登って行く。葉はちじれ始めて紅葉の最盛期は過ぎたようである。僅かに下って鞍部からの登りになると、途中で尾根筋が細くなる。大嫌いな裸の痩せ尾根状態になる。慎重に登って行くと、幅が狭いので注意の看板を見ると、反って意識してしまい歩みが遅くなる。振り返ると岩稜の紅葉が美しそうなのだが・・・足がすくんで、そん余裕はない。右手に電線を見ながら登りつめると男体山の山頂で、中央に三角点、その右手にNHKの電波塔、左手に男体山神社を見る。
 一番乗りかと思ったら、男体山神社に同年輩の夫婦がすでに登っていた。山頂からは全展望だが、茨城の山は不案内。日光連山、高原山、那順岳が遠望できる。日光男体山と女峰山は白くなっている。今日は日光連山を避けたのは賢明であった。山頂から見る周辺の山の紅葉は、特に感激するような鮮やかさはなかった。

4 男体山 − 月居山 − 袋田の滝  整備された登山道歩  クサリ場付近の紅葉
 男体山から月居山そして袋田の滝まで登山道が整備されているので、ルートキーピングやルートファインディングは期待できない。紅葉を愛でながら、落ち葉を踏みしめて歩くのが楽しみ。
 紅葉に関しては、尾根の処々で鮮やかな黄や赤を見るが、黄緑の部分が多い。尾根歩きで目が肥えてしまった(鈍感かも)せいか、美しいと思ったのは月居観音堂から石階段を登りつめたピーク(前山というらしい)から見た生瀬富士の紅葉くらい。もっとも期待はずれは袋田の滝周辺。山歩きをしない人にとっては感激物かも知れないが。展望があるのは、539ピークの北東部と第二展望台(岩頭)および第一展望台(三角点峰、後山とか鍋転山と呼ばれる)からの西側のみ(日光連山、高原山、那順岳が遠望)。
 歩行上の注意点は、539ピークの約400m北で方向を北東から北西に変えて急降下する箇所。ここは露岩帯でクサリが設置してあるが、すべり易いので注意が必要(1月に歩いたときは凍結していた)。男体山と月居山のほぼ中間の450級ピークで道標を見て方向を北東か袋田の滝ら北西に変えて下って行くと、落ち葉で登山道を見失う。小ピークの右手を巻く薄い踏跡を追って行くと、道標を見て正規のルートに戻った。この二箇所が注意点である。登山道が続いているし道標も整備されているので地形図がなくても歩ける。しかし、アップダウンが小さく途中に顕著なピークがないので正確な現在地が把握しづらい。逆に言うと、地形図読みの練習にはもってこいのコースである。
 月居山は人気の山のようで、ハイカーが多い。山頂で数人と月居観音堂への下りで数人と出合う。月居山の山頂は平坦で城跡の石碑とベンチが設置してある。山頂から下って行くと、鐘の音が聞こえてくる。鞍部に月居観音堂の山門と鐘楼を見る。境内を通って僅か登ると観音堂を見て、石階段登りが始まる。このあたりもハイカーが多い。階段を登りつめた小ピークが後山で、ここから樹間に見る生瀬富士の紅葉が素晴らしい(今日一番の鮮やかさ)。
 ここからは石階段の下りとなる。下って行くと滝の音が聞こえるようになるとともに、観光客が増えてくる。階段の登りも下りも手摺りにしがみつく人またひとで思うように歩けない。途中で生瀬の滝の展望台に寄ってみる。元に戻って石階段を下る途中で袋田の滝(四度の滝)の一部を見る。紅葉に関しては全くの期待外れ。吊り橋を渡って旧観瀑台からトンネルに入ってビックリ。新観瀑台に上るエレベータ待ちの観光客の行列。結局トンネル入口まで続いていた。
 トンネルを抜けると観光客で歩道歩きが困難。自動車は駐車所がなくて折り返して戻る。滝川の右岸は紅葉が見れるが、いま歩いてきた左岸はポツポツしか見えない。袋田駅に戻る途中で、早朝に見つからなかった町営無料駐車場の前を通った。数年前の記憶とは全く様相が変わっていた。袋田駅から35分待ちで電車に乗り西金駅に戻る。 駐車場には空きがあったので、少しばかり気が楽になる。
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