ひとり山歩き325 : 中宮祠から男体山に登り、志津乗越に下って林道を三本松まで歩いてきました。山頂通過時はガス模様で展望は得られませんでした。平日にもかかわらず、志津乗越からの登山者に多数出遭いました。
男体山(2484.2)・中宮祠から志津へ
2008年7月30日(水) 曇り
1 行程
ルートマップ(GPS) 
自宅(1:15) = 中禅寺湖有料駐車場(3:05/3:15) − 登拝門(3:30) − 四合目(4:30/4:35) − 八合目(6:25/6:30) − 男体山山頂(7:25/7:45) − 六合目(8:30) − 志津小屋(9:20) − 志津乗越(9:25/9:30) − 太郎山分岐(9:55/10:10) − 三本松(11:20/11:24) = 中宮祠(11:40) − 駐車場(11:50/12:00) = 自宅(13:50)

参考データ(04年5月30日) : 登拝門(5:20/5:30) − 四合目(6:20/6:25) − 八合目(7:40) − 山頂(8:20/9:00) − 志津小屋(10:30/10:35) − 志津乗越(10:40/10:55) − 太郎山分岐(11:20) − 三本松BS(12:15/12:43) = 中宮祠(13:00/13:10)   

登拝門から山頂 山頂から志津乗越 志津乗越から三本松
今回(08年7月31日) 3時間55分(+65分) 1時間40分(+-0) 1時間50分(+30分、実質+15分)
前回(03年5月30日) 2時間50分 1時間40分 1時間20分
2 自宅 − 中宮祠
 梅雨が明けたとは言え、大気が不安定で夕刻に雷雨の可能性が高くて山行が思うようには計画できずにイライラがつのる。大気が安定するのを待って日本アルプスに出かけようと思うが、最近は山行頻度が少なくって少しばかり心配。鈍った脚力の回復と脚力の加齢劣化を調べるべく、中宮祠から男体山に登り志津乗越に下って三本松まで歩くことにした。余裕が残っていれば太郎山にも登るべく計画した。比較データは03年5月30日で山行には快適な条件であったが、今回は苦手の暑さがどのような影響を与えるか心配。
 男体山には過去4度登り、ルートは熟知しているので、少しでも気温の低い早朝出発とする。登拝料を納めずに登るので、中宮祠の登山者用駐車場を使用するのは罰が当たりそう。それで湖畔有料駐車所に車を駐めて、ザックを担いで登拝門に向かう(出発時の気温18度)。

3 登拝門 − 山頂  5年前に比べて1時間も遅れてしまった  
 03年5月30日にひとり山歩き98で今日と同じコースを歩いているので参照願う。
 笹の中にできた踏跡を辿って左手から登拝門の裏に入る。石階段を登ると直ぐに登山道となり、一合目に達する。踏跡は明瞭で障害物もないので、ヘッデンひとつで充分。土の露出した登山道に小さな岩が多くなると、工事用道路に乗り上げる。ここが三合目で四合目まではこの道路歩きとなる。この頃に半月山と中禅寺湖 (七合目から)なるとヘッデンなしで歩けるようになる。暑くて汗がびっしょり、先が思いやられる。四合目でヘッデンをザックに収めて鳥居を潜る。5年前に比べてここまでに10分の遅れ、普段と同じように歩いているつもりなのだが、情けない。早くも厭戦気分。
 青空が一部に見えるが、天気予報では奥日光は曇天のようだ。抉れた登山道を五合目、そして六合目の迂回路へと進む。迂回路入口で振り返って見ると半月山の中腹にガスがかかっている。針葉樹林の迂回路を20分弱進むと迂回路終了となり、針葉樹からダケカンバが主体となり、雰囲気は明るくなるも足取りは重い。七合目で半月山を見ると六合目通過時に比べて中腹にかかるガスがだいぶ増えている。この調子では山頂に達する頃にはガスで覆われてしまいそう。七合目を越すと岩が多くなり、いつの間にかダケカンバが少なくなって針葉樹が支配的となってしまった。標石はないが七合目半で右手に薄い踏跡がある。ここは工事用道路と連結しているようだ。鳥居を潜ると登山道はさらに厳しくなる。小さな避難小屋が八合目で標石と祠を見る。この区間の遅れ35分で計45分の遅れ。気持ちも足も重くなるばかり。
 気を取り直して登山道を進むと、直ぐに勾配が緩み砂礫となる。この頃になるとガスがかかり始めて空は見えなくなってしまった。土砂崩れ防止(と思う)の緑色のネット地帯の先に丸太階段が現れる。ここが九合目で、まだ150メートルほど登らねばならない。ほんの僅か登ると森林限界に達したが、ガスで展望は全くない。好天なら中禅寺湖や南岸尾根等を眺めながらの登りで気分転換となるのだが。今日は100メートル先くらいまでしか見えない。鳥居と二荒大神の像が見えて山頂に達した。三角点傍の大剣がかすかに見える程度。無雪期に2回と積雪期に2回登って景色は頭の中に入っているので、写真を撮る手間暇省けたといいたいが、ガスの中での休憩では気持ちは安らがない。この区間20分の遅れ、合計65分の遅れ。気分的に滅入ってしまう。7月31日夜から登拝祭のはずだが、登山道にはそれらしきものは何も見当たらなかった。

4 山頂 − 志津乗越  各合目に標柱あり  中宮祠から登る人よりも多いようだ三角点と最高部(岩)
 重い腰を持ち上げて奥宮から最高部に向かう。三角点は標高2484.2だが、付近の岩盤の最高部は2486メートルでここを最高標高値とする、と平成15年10月7日に国土地理院が発表している。それによると日本山岳標高一覧(1003山)の標高を2486とし、1/25000の地形図にも標示するとなっている。前者は変更されているが、地形図(ウォッちずによる)では相変わらず三角点の2484.2の標示のみ。
 左手が切れ落ちてロープが張ってある尾根を緩やかに下って行く。九合目の標柱を見ると、ここからは勾配は急になる。以降も各合目にも標柱を見る(七合目と二合目は見逃してしまった)。九合目を過ぎたころから志津から登ってくる登山者に出遭い始める。志津乗越までに20人以上と出遭ったであろうか。抉れた登山道や急傾斜で滑り易い箇所が多い。しかも展望もないのに、中宮祠から登る人よりも多いのではなかろうか。中宮祠からだと標高差は約1200メートル、志津からだと700メートル。数値から見ると志津からの方がはるかに登りやすいように思える。登山道の荒れや展望を勘案すると、中宮祠から登った方がよいと思うのだが。人にはそれぞれ考えがあるから、自分の意見を押し付けるわけには行かない。
 今日は全く展望も得られず志津小屋そして志津乗越まで各合目の標柱を追って下っただけ。所要時間は辛うじて前回と同じだった。志津乗越には車は10台以上は駐まっている。登山準備をしているグループもいる。

5 志津乗越 − 三本松  足の痛みと暑さ等を勘案して太郎山はスキップ
 太郎山へ登るべく工事専用道路を緩やかに下る。途中でタクシーとすれ違う。これから登る人もいるのだ。自分の行動スタイルではこんな遅く(と言ってもまだ10時)山に登るなんて考えられない。両足の痛みが強くなってきた。特に左足の親指付け根の痛さが酷い。今日履いてきた靴は幅が狭いようで相性が悪い。3月12日に湯元から温泉ケ岳にスノーシューで登ったときにも、左親指(外反母趾)の付け根が痛くてスノーシューを脱いで歩いたことを思い出した。前回と同じペースで太郎山分岐まで歩いて、靴を脱いで血液の循環をよくするとともに薄手の靴下を脱いで調整する。併せてエネルギーも補給する。
 15分ばかり休んで太郎山登山口目指して歩き始めるも、足の痛さは増すばかり。気温、足の痛さや疲労度を考量すると太郎山は無理と判断して引き返す。足の痛さはますます酷くなり歩行速度が落ちる。どうにか三本松に達した。太郎山分岐での治療時間を除いても15分遅れ。今日の山行は散々だった。
 バスの時刻表を見ると4分待ち。グッドタイミングでバスに乗り中宮祠に戻る。12時に帰路につくなんて滅多にあることではない!!  今日も7月2日の庚申山と鋸11峰の山行同様に暑さにやられた。暑さの影響もあるのでハッキリしないが、加齢による体力の衰えは否定できない。体力の衰えは心情としては認めたくはないが、事故防止と言う点では素直に認めるべきか。61歳で登山を始めて7年、今が端境期(こんな場合に使う言葉かな??)のようだ。 
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