ひとり山歩き322 : 菅沼登山口から丸沼高原スキー場まで歩き、ゲレンデをロープウェイ山頂駅まで歩いて登りました。そこから樹林コ−スで奥白根山に登り、前白根山、五色山、金精山、金精峠と足を伸ばし菅沼登山口まで周回してきました。登山道は整備されているので、特に危険箇所はありません。
丸沼高原スキー場から奥白根山(2577)・前白根山(2373)・五色山(2379)・金精山(2244)周回
2008年6月25日(水) 曇り時々日射し
1 行程
ルートマップ(GPS)  
自宅(1:25) = 菅沼登山口(駐車)(3:30/3:40) − 丸沼高原スキー場(4:35/4:40) − ロープウェイ山頂駅(白根山登山口)(5:35/5:40) − 七色平分岐(6:20) − 樹林限界(標高2400)(7:30) − 奥白根山(8:15/8:45) − 五色避難小屋(9:35/9:40) − 前白根山(10:15/10:20) − 五色山(10:55/11:05) − 国境平(11:30) − 金精山(11:55/12:05) − 金精峠(12:55) − 菅沼登山口(13:45/13:55) = 自宅(16:25)

2 自宅 − 菅沼登山口 − 丸沼高原スキー場丸沼スキー場ゲレンデ
 本格的な梅雨入りで山行の計画だ立てづらい。山行の間隔が2週間以上あくと、脚力がなまってしまうの梅雨の晴れ間を見つけて奥白根山周辺を周回することにした。奥白根山には過去7回登っているが、丸沼高原方面から登ったとはない。丸沼コースはロープウェイで標高2000まで一気に昇って、そこから山頂まで歩くのは好みではない。
 手持ちの地形図・丸沼(平成15年発行)には登山道が見当たらない。ウォッちずで調べてみたら、丸沼高原スキー場(地形図に記載の「丸沼高原スキー場」の「キ」の少し上から螢塚山の北側を通ってロープウェイに沿って山頂駅まで破線が記載されている。これはロープウェイ補修用の道と思われる。これを利用することを考えた。丸沼コースをピストンするだけでは、面白みがない。そこで白根山・前白根山・五色山・金精山・金精峠・菅沼登山口と周回することにした。舗装道歩きの足への負担を少なくするために、菅沼登山口に車を駐めて、丸沼高原スキー場まで国道を歩くことにした。日の出前だがヘッデンなしでも歩くには支障がない。国道120号が菅沼南岸から分かれて南下し、ヘアピンカーブ連続部の第二カーブ地点で南西へのショットカット道を3分ほど進むと、丸沼高原スキー場に達する。ここが今日の登山開始地点と成る。

3 丸沼高原スキー場 − 白根山  登山道は荒れていないので歩きやすい  森林限界からの展望は他のコースよりよい
 西斜面と北斜面の二面のゲレンデが目に入る。地形図記載の破線は一旦南西に向かい折り返して東向きとなりロープウェイの南側を山頂駅まで続いている。これを利用すると楽ではあるが遠回りとなるので、ここは北斜面を急登してロープウェイ直下を目指すことにした。藪のないゲレンデは急勾配ではあるが登りやすい。振り返っては燕巣山から四郎岳のロープウェイ山頂駅直下から白根山稜線と丸沼を眺めては一息つく。30分で200メートルばかり登ると、ゲレンデは勾配が緩み、ロープウェイの北側を東にわずかばかり進むと作業道に出合う。ゲレンデは平坦で障害物がないのでどこでも歩ける状態だが、作業道を忠実に追うことにした。作業道を10分ばかり進むと前方に山頂駅とその上に三つのピークを有する白根山が目に入りだす。鹿進入防止用のネットに設置した扉を通過するとロープウェイ山頂駅である。
 山頂駅を横目に進むと、鳥居と二荒山神社の幟が見える。ここが白根山の登山口で、鳥居の50メートルほど先に二荒山神社がある。神社で右折して幅広の道に進む。5分ばかり幅広道を進むと、左に自然散策コースを白根山頂から燧ケ岳方面分けて道幅の狭い登山道になる。オオシラビソの樹林が続き、血ノ池地獄分岐に達する。道標によると白根山は2.5km。この先は登山道は急勾配になり、丸太階段が連続する。積雪時の登山のためと思われる赤ペンキが樹木の4メートル高に連続している。標高2100付近で勾配が緩み、大日如来像が突然現れる。このすぐ先が七色平分岐(0.2km七色平、2.1km白根山)に達する。今までのところは樹林の中の歩行で展望はないが、歩きやすい道筋である。
 登山道は南東へトラバースしながら高度を上げて行く。進むにつれて右手に遠方の稜線が枝越しにチラつきだす。登山道には小岩が多くなり、落石のために左手の尾根への立入り禁止の看板を見る。登りから幾分下った地点が地獄谷で薙を横切る。ここを通過時に至仏山らしい山が見える。そのすぐ先では双耳峰の燧ケ岳も展望できた。今まではオオシラビソ樹林だったが、ダケカンバが支配的になり雰囲気は明るくなる。標高2200付近で再び落石で左手への立入り禁止看板を見る。登山道は小岩で相変わらずゴツゴツしているが、抉れ部分はなくて歩きやすい。途中で錫ケ岳や武尊山を確認しながら進んでゆくと、方向は南東から東向きに変わり樹木の背丈が低くなり始める。樹木が切れて森林限界に達する。
 進路は北東になり砂礫で滑りやすく歩きづらいが、展望はよくなる。武尊山至仏山、燧ケ岳などが歩きながら確認できる。振り返ってみると皇海山や赤城山も展望できる。森林限界上での展望という面では、菅沼コースや湯元コースよりは優れているようだ。砂礫の道から小岩の道になり、右から五色避難小屋からの登山道を合わせると、すぐ先が白根権現の祠で、岩場の浅い窪みを乗り越えると八度目の白根山山頂で今回も一番乗りのようだ。白根山に登ると快晴が多かったが、早朝だと周辺の山々はガスっていて展望が利かないことがる。今日は曇っていてアルプスまでの展望はないが、360度の大パノラマが広がっている。山頂にはいつも早朝に達するので、男体山方面はいつも逆行で写真写りが悪いのが残念。エネルギーを補給しながら展望を楽しんでいると、菅沼から宇都宮の人が登ってきた。少しばかり話して先発する。

4 白根山 − 前白根 - 五色山 − 金精山 − 金精峠  残雪多少あるも反って歩きやすい
 下山ルートは白根山・五色避難小屋・前白根山・五色山・金精山・金精峠、菅沼で、これと同じルートを06年9月9日にひとり山歩き252で辿っている。03年8月29日にひとり山歩き109では前記と同じコースで金精峠から金精トンネルに下った。ルートの状況についてはこれらを参照してほしい。以下に今回の突起事項を記したい。
 積雪期に湯元から白根山に登りたいと思っている。今回は冬コースを偵察しながら五色避難小屋に下ることにした。冬コースの写真を撮りながら下って行くと、湯元からの登山者に出遭う。さらに山頂で話しをした宇都宮の人にも追い越された。冬コース(直登)は勾配がきつい!! 樹木が皆無で、自分が苦手とするところである。登るには登れても、下山時に恐ろしくなって脚がすくんでしまいそうだ。先日の木曽駒ケ岳の乗越浄土からカール下りより距離が長いので・・・積五色沼(標高2430から)雪時登山はあきらめたほうがよさそう。ダケカンバ樹林を抜けて奥白根平付近で僅かな残雪を踏んで五色避難小屋に達した。
 避難小屋の脇を通って尾根に登り、白根山を眺めながら冬コースを観察する。自分には不向きな開放された急斜面を見て、雪の白根山はあきらめるべきと観念。先刻の宇都宮の人はもう前白根山直下を登っている。途中で湯元からの登山者とすれ違う。前白根山の北端に登ったときには、五色山方面に姿は見えなかった。抉れた岩ゴツの登山道を下り、鞍部からは右側が低い笹、左側が草の尾根を登り五色山山頂に到着。白根山直下で出合った湯元からの登山者と再会。
 軽くエネルギーを補給して、湯元からの人の後を追う。白根山も日光連山もガスがかかりだした。今日は五色山直下からの日光連山の写真は諦めて先を急ぐ。標高2350付近から国境平の手前までは残雪が断続している。踏み抜くこともなく、先行者のトレースを追うことできて通常の抉れた道歩きに比べて楽をする。国境平で前方に温泉ケ岳を眺めて金精山に登る。
 湯元側は切れ落ちているが、尾根直下の左手(群馬側)を歩くので展望はない。尾根上に出て笈吊岩を2・3度確認しながら登りつめると金精山で、景色を楽しみながら一休み。金精山から北西尾根で菅沼登山口付近に下る取り付き地点を観察するも、あまり雰囲気がよろしくない(藪はないが、段差あり)。今日はおとなしく金精峠経由で下りることにした。標高2180から2110にかけて登山道が荒れているので、梯子やロープが敷設してある。お陰で安全に登下降できるが慎重に行動する必要がある。最終的にロープと梯子が終わった先で、登山道の上の平たい岩を越さねばならない場所が二箇所ほどある。この上を通過するほうが滑ったら崖下と思うと怖い。この岩を越してしまうと後はノンビリと歩ける。名残りのシャクナゲの花を見ると、金精神社が見えて金精峠に辿り付く。
 ここから菅沼登山口へ幅広の登山道が続いている。やや岩っぽいのと、倒木が多いのが難点だが、湯元側に下りるよりははるかに安全。登山道周りに腰丈の笹薮が現れ、自動車の走行音が大きくなって国道120号に飛び出すと、100メートル先が菅沼登山口である。駐車場には10台ほど駐まっている。平日で梅雨時にもかかわらず、白根山は人気の山なのだ。 
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