ひとり山歩き31 : 信仰の山である安蘇三峰山の山歩きをしてきました。山頂からの展望は素晴らしく富士山、浅間山、赤城山、皇海山、日光連山がよく見えました。山すべてから信仰と修行の場が偲ばれます。星野自然村でセツブンソウの観賞もできました。
 安蘇三峰山(鍋山)
2002年2月21日(木) 快晴
1 行程
自宅(6:15) − 御嶽山神社(7:00/7:10) − 浅間大神(7:45/7:50) − 三峯大神(8:15/8:20) − 永野御嶽山(8:30) − 三峰山(9:00/9:10) − 奥の院(10:05/10:15) − ベンチ(三笠山阿留摩郡山分岐)(10:30) − 御嶽山神社(11:00/11:10) − 星野セツブンソウ(11:15/11:35) − 自宅(12:25)
2 自宅 − 永野御嶽山神社  セツブンソウの観賞を兼ねて信仰の山三峰山へ
 掲示板に栃木市星野町にセツブンソウが咲いているとの情報を頂き、その観賞と信仰の三峰山(*)に行く計画をした。
 国分寺町から栃木市街に出て県道32号(栃木粕尾線)で北西に進み、尻内で国道293号線を左折し、約200m先で右折して星野に向かう。途中で出流山満願寺方面を左に見て右に進むこと約3km先で倉本橋(小さな橋)を渡ると直ぐに御嶽山神社が目に付く。そのまま40m進むと数十台は駐車できる駐車場に着く。いつものごとく一番乗りである。
 * 粟野町側から見ると幾つかの峰が重なって見えるので三峰山という。栃木市側から見ると鍋をふせたように見えので鍋山という。確かに県道32号を進んでくると、左手に鍋状の山が見える。
3 駐車場 − 三峰山  登る途中には信仰のなごり  山頂は日光連山から富士山まで好展望
 朝のうちに三峯山からの展望をと考えて、三峯山から奥の院へ向かうコースを選んで出発する。最初は杉林の中の林道歩きである。結構登りはキツイくて道は荒れている。普通の自動車では登りは無理と思える道を急登すること十数分で林道は切れて右の登山道に入る。「三山参道」という小さな標識があちこちに見られる。南の方向に登ってゆくと、やがて道は険しくなり岩が露出したりしている。ロープ、クサリ、梯子の助けを借りて登りつめるとそこ三峰山から見る石灰石採石場 後方の白い山並みは右から奥白根山・皇海山・袈裟丸山が粟野町指定文化財「浅間大神鍾乳洞」である。鍾乳洞の入口には小さな鉄格子がつけられていた。「倶利伽羅不動尊」を祀ってある岩窟を過ごして、大きな岩をまくように進むと瞬間的に右手(北)に展望が開けて表日光連山と那須岳が見える。やがて、三峯大神の祀られている鍾乳洞が現れる。中に入れるよう梯子が設置されているが、単独行動につき中に入るのはやめる。長い鎖場を過ぎると永野御嶽山頂となるが、ここには石灰石会社の「立入禁止」看板しかない。
 ほんの僅か戻って、三峰山に向かう。杉の中の道を下って登り返すと、急に右手(西側)が開ける。ここは石灰石採石場なのだ。西側は一面採石場が広がっている。その上方に女峰山男体山奥白根山、皇海山、袈裟丸山と日光・足尾の山並が連なっている。更には、赤城山、浅間山と展望が開けている。この展望は石灰石採石場のお陰である。その反面、近い将来に三峰山は採石場として削り取られてしまうのではなかろうか。複雑な感傷にひたる。山頂まではここから少しやぶをこぐようにして一歩き。歩いている間に、奥秩父の山並みと富士山が認められる。採石場がすぐ近くまで迫っている山頂には、三等三角点と石祠があるのみ。 
4 三峰山 − 奥の院 − 御嶽山神社  奥の院から御嶽山神社の間は祠が無数
 一旦、永野御嶽山までもどる。その先は左側(南西側)には立入禁止を意味するロープがずうっと張ってある。これがある時には急登の助けにもなるのだが、山歩きにしてはなんとなく不自然に感じる。奥の院ま奥の院の三尊像では尾根歩き、多少のアップダウンはあるがそれほどきつくないので静かな山歩きが楽しめる。
 途中で夫婦を追い越す。瞬時話してみると三峰山は飛ばしてしまったようである。北西の方向に進んできたが北東に方向が変わると、すぐに御嶽山神社からの登山道を右に合わせて奥の院の鳥居が目の前に現れる。奥の院には三尊象が祀ってある。ここからは日光連山、赤城山や三峰山が樹木の合間から見通せる。先刻の夫婦が数分遅れて到着する。星野セツブンソウの話などして、先に下山にかかる。
 奥の院から御嶽山神社までの下りは、杉林の中の道で、岩が露出しているところもあり注意が必要である。この道では石祠の多いのが目に付く。これでもかこれでもか(表現悪いが)と祀られている。興味がないので横目に素通りする。細い山道から林道らしい荒れた太い道を下りてくると、右へ折れる道があったのでそちらへ進むと御嶽山神社の境内に出た。「御嶽山案内図」を横目に駐車場に急ぐ。自分の車を含めて2台停めてあり、ちょうど3台目が駐車場に入ってきた。那須から来て、すでにセツブンソウを観賞してきたとのことであった。様子を聞いてセツブンソウを目指す。
5 御嶽山神社 − 自宅  星野でセツブンソウと福寿草を観賞福寿草セツブンソウ
 今朝来た道を二三分戻って、右側の工事中の道路に車を停めた。すでに10台以上は駐車していた。蝋梅や梅の木の下にセツブンソウの花が咲いている。福寿草の花も見かける。ネットを張っているので花のそばに寄れないが腕を伸ばして写真を撮る。
 帰りは来た道をそのまま戻る。家から御嶽山神社まで約30kmであった。今までの山行では最短記録となる。
HOME  
inserted by FC2 system