ひとり山歩き310 : 西登山口から赤岩山に登りパラグライダー基地に下山し、滝コースで古賀志山に登り南コースで下山しました。古賀志山付近は人通りが多いせいか凍結部が多く注意が必要でした。
赤岩山(535)と古賀志山(582
2008年2月14日(木) 晴れ
1 行程
ルートマップ(GPS) 
自宅(5:55) = 西登山口(6:55/7:10) − 三角点峰(432.7)(7:40) − 篭岩(7:55) − 赤岩山(8:20/8:35) − パラグライダー基地(9:05) − 滝コース登山口(9:20) − 古賀志山(10:25/10:40) − 古賀志山東峰(10:45/11:00) − 南コース分岐(11:10) − 南コース登山口(11:35) − 西登山口(12:30/12:40) = 自宅(13:55)

2 自宅 − 西登山口
 新雪が多いので奥日光でのスノーハイクを諦めて近場の山歩きをすることにした。低山なら雪の影響はないだろうと、以前から気になっていた古賀志馬蹄形縦走路を歩いて見ることにした。古賀志馬蹄形縦走は日光市(旧今市市)の市境付近に位置する西登山口からスタートすることが多いようだ。
 県道70号(宇都宮今市線)を宇都宮方面から北上し、宇都宮/日光(旧今市)の市境から約600m先で右手の林道へ入る。林道口から約500mで小広場が現れる。ここが西登山口で、林道はそのまま直進、左手は東電の巡視路、右手が作業道となっている。三・四台の駐車可能。

3 西登山口 − 赤岩山 
途中までは踏跡が多い  篭岩の登りは要注意  赤岩山⇔御岳は通行止め赤岩山の山頂
 南東に向かう作業道を進むとすぐ先で笹の間に踏跡が見える。この踏跡を辿ると別の踏跡に突き当たる。ここは右手(南西)に進み、尾根に取り付いて南東に登り始める。尾根には古い間伐材が放置されているので、これを避けながら適当に登って行く。途中で右へ巻いて行く踏跡を無視して尾根を登ると、標高350付近からは勾配が急になり踏跡は大岩の上に続くが、岩を嫌って右手を巻いて登ると三角点峰の南西尾根に登りついた。この尾根には明瞭な踏跡が付いているのでこれを辿ると三角点峰(432.7)に着く。登山口から三角点峰まで踏跡が入乱れているようなので注意が必要。二股山が間近に見える。枝越しに見える日光の山は山頂部にガスがかかっている。
 三角点峰から南東に下り始めると前方に急峻なピークが見筑波山(古賀志山から)え出す。浅い鞍部からは岩場の登りで岩や根の助けを借りながら登る。足場が狭いので細心の注意が必要。篭岩の頂点に達すると南側に平野が広がる。このような狭い場所はどうにも好きになれない。景色を楽しむこともなく例の早逃げで、痩せ尾根を注意しながら下ると、鞍部付近で右下に明瞭な踏跡が目に付いた。2m高さの岩から下りると、岩に←が付いていた。篭岩の巻き道でもあるのだろうか。鞍部からは踏跡は明瞭で岩稜や急登部があるも特に危険なところはなく歩き易い。縞々に雪が付いた尾根を登り詰めると赤岩山の山頂で三・四枚の山名板が出迎えてくれる。
 古賀志山に向かおうとしたら「御岳⇔赤岩山 この区間は山林火災により地盤が不安定な場所があり、倒木の恐れもあります 通行ご遠慮ください」の看板が行く手を遮っている。パラグライダーテークオフまで進んでどうするか考慮する。通行禁止ではなく通行ご遠慮ください・・・微妙な言い回しだ。方法は三つ。@来た道をそのまま戻る。・・・篭岩を下るのは嫌!! A看板を無視して進む。・・・ひとり山歩き34(02年3月)で一度通っている。嫌いな岩場がある。更に倒木の危険性もある!? B赤岩山から下山して、古賀志山に登りなおす。 格好良く言うと規則を守って、本音で言うと岩場を嫌ってB案にすることにした。
 西稜登山道を下り始めたが、雪が薄く付いていて分かりづらい。パラグライダー運搬用(と思う)のモノレール沿いに下ることにした。勾配はきついが植林の中だから特に危険箇所はない。時にはモノレールの支柱でブレーキを掛けながら30分ばかり下ると舗装林道にに無事下山できた。この下にはパラグライダー基地が広がっている。

4 滝コース登山口 − 古賀志山
  古賀志山付近はアイスバーン化  積雪が断続を理由に馬蹄形縦走は諦める
 古賀志林道を滝コース登山口(男明神入口)目指して15分ばかり歩くと、古賀志山登山口(滝コース)の看板を見る。正面に三体の石祠を見て右手の作業道へ進む。10分強作業道を進むと、岩壁の直下に滝神社を見る。ここからは岩壁の右下の岩道を歩くようになる。赤岩山−古賀志山の稜線直下に岩窟が見多気山(右)と雲雀鳥屋(左)  (東峰から)えた。傍に寄ってみると石祠と中興開山米山治平翁之碑をみる。このあたりからは登山道には雪が連続的に付いている。凍結しているので注意しながら登り詰めると古賀志山−御岳の縦走路に出合う。
 御岳には寄らずに古賀志山に向かうと雪が連続となり、通る人が多いので踏み固められアイズバーン化している。緩やかな登り勾配でアイゼンを付ける程ではないが注意が必要。古賀志山までの間に数人とすれ違った。相変わらず古賀志山はハイカーが多い。歩く人の多さでは栃木市の太平山と双璧であろう。三角点と雨量観測局のある古賀志山のベンチでエネルギーを補給する。ここからは展望は筑波山と平野だけ。展望のよい東峰で休みたいのだが、そこは社交場と化して座り込んで談笑している人が多いのでノンビリできない。
 エネルギーを補給して東峰に向かう。途中で大勢とすれ違う。アイゼンをつけている人は半分位か。登山道は踏み固められてアイスバーンとなっている。新雪部を歩きたいのだが、尾根筋が細くそのような箇所は少ない。富士見峠分岐で数人のグループと出合う。東峰に着くと例によって車座になって三・四人が談笑している。ここからは筑波山方面から男体山まで展望がよいのだが、今日は日光連山にはガスがかかっている。
 この先をどうするか再検討・・・雪が断続しているのと、よく踏まれてアイズバーン化しているのが気にかかる。軽アイゼンを持参したから今日程度のアイズバーンならどうということはない。問題は積雪が断続していることである。無雪の岩稜ではアイゼンを外さないと滑ったり、引っ掛けたりで危険が伴う。横着な自分にはその都度アイゼンを装着したり脱着するのは出来そうもない。先月の男体山からの下山で横着してアイゼンを付けたまま藪の中を歩いて躓いて転倒したことを思い出す。大怪我をしても不思議でない転び方であった。後半戦は下りが多いので危険性も増す。アイゼンをこまめに装脱する確信が持てない。今日は馬蹄形縦走は止めて下山することにした。
 滝コースを下山するのでは面白くない。南コースで古賀志林道までは下ることにした。軽アイゼンを装着して往路を戻る。古賀志山山頂を横目にその先の分岐を目指す。赤川ダム2.5kmの道標を見て、雪の付いた丸太階段を南に下る。このルートは歩く人が少ないないようで、雪が固まっていないので安心して下ることが出来る。丸太階段が終わる頃になると雪がなくなったのでアイゼンを外して少しばかり下ると南コース登山口の林道に出合う。林道の対面に坊主山200mの標識あるも興味をひかなかった。
 登山靴での舗装道歩きは好きではないが、体力増進のためと思えばそれ程苦にもならない。古賀志林道(舗装)を35分、県道70号を10分、未舗装の林道を10分歩いて駐車地の西登山口に戻る。春日部ナンバーの車が一台。馬蹄形縦走に出かけたのかしら?
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