ひとり山歩き30 : 安蘇の熊鷹山〜根本山はほとんど全行程積雪していましたがとても気持ちよく歩けました。根本沢ルートは峰の平からの下りの雪が深いのでギブアップし、中尾根コースで下山しました。熊鷹山頂からの360度パノラマには大感激でした。
熊鷹山(1168m)〜根本山(1199m)山歩き
2002年2月16日(土) 快晴
1 行程
自宅(6:00) − 三境林道分岐(7:30/7:40) − 不死熊橋(7:45/7:50) − 石鴨林道登山口(8:55/9:00) − 丸岩岳分岐(9:30) − 熊鷹山(9:40/10:10) − 氷室山分岐(10:40) − 中尾根十字路(11:10) − 根本山(11:20/11:25) − 中尾根十字路(11:35) − 峰の平(11:55/12:00) − 中尾根十字路(12:25) − 不死熊橋(13:30) − 三境林道分岐(13:35/13:40) − 自宅(15:40)
2 自宅 − 三境林道分岐  交通量少なくスイスイ 
 安蘇で一番高く好展望の熊高山から根本山の山歩きを考えた。積雪が気になりインターネットで調べてみたが1月末の登山報告では雪の記述がないので、大丈夫と判断して出かけた。 
 国分寺町から栃木市経由で田沼町に出て、そこからは県道66号で足利市梅田町を目指した。車の数も少なく順調に進む。田沼町からは桐生川ダム目指して県道66号を北西の方向に進む。足利CCを過ぎて若越路峠付近では、多高山の麓を通る。ここまで田沼町から約20分。更に北西へ進むこと10分で桐生川ダムに達する。梅田湖の橋を渡って今度は北上すること数kmで石鴨バス停に着く。ここから更に二三分で三境林道分岐の駐車場に到着する。ここには10台は楽に駐車できるスペースがあるが、まだ一台も停まっていない。不死熊橋へ通じる道には柵で通行止めになっていた。
3 三境林道分岐 − 熊鷹山  積雪の山歩きは初めてだが爽快  熊鷹山頂の360度パノラうすゆき林道マに大感激
 駐車場から不死熊橋までは準備運動を兼ねてゆっくり歩く。不死熊橋手前の案内板をみてコースの最終決定をする。できるだけ太陽を背にして歩きたいので、当初の計画どおり石鴨林道から熊鷹山に向かう。沢沿いの林道を進むと凍結しているところがあり滑りやすい。直ぐに道路一面真白になるが返ってサクサクと歩きやすい。心配していた積雪がこんなに早く出てくるとは予想していなかった。積雪の山登りは初めてなので多少心配だが、登り下りの踏み跡がしっかり認められるのでこのまま進むことにした。凍結していないのと雪が深くないのでサクサクと気持ちよく歩ける。
 雪道を楽しみながら登ること約1時間で熊鷹山登山口に到着した。ここからは林道でなく山道になる。山道を観察すると踏み跡もしっかり付いている。行けるところまで行ってみようと決心、その前に一休みと振り返ってみると遠くに白い山並みが見える。方向から判断して秩父の山並みのようである。男体山と女峰山(熊鷹山頂から)
 熊鷹山登山道に入るも相変わらず一面真白、踏み跡をたどってゆくと時々足首までもぐることはあっても危ないと思うようなことはない。樹木の合間から赤城山やこれから行く根本山が時々見えたりの尾根登り30分で丸岩岳分岐に達する。木の鳥居をくぐって登り続けると左手に奥白根山から皇海山あたりの山並が枝の隙間から見える。記念に雪景色を撮影しながら登っていると目前に山頂の展望櫓が迫る。
 山頂に着くと360度展望が開けている。樹木が邪魔するところもあるが、展望櫓に登ると視野を遮るものはない。北から反時計回りに、女峰山男体山奥白根山・皇海山・赤城山・浅間山・秩父の山並み・富士山筑波山と百名山も多数見える。もちろん近場の低山も見えるが、遠くの山に目移りしてしまい同定するのを怠る。久しぶりの大パノラマに感激で時間の経つのも忘れてしまいそう。これから行く、十二山〜根本山のU字型の連なりを観察して展望櫓を降りる。
4 熊鷹山 − 根本山  雪の尾根歩きを楽しむ
 十二山へは笹原が多いが笹の大部分は雪に埋もれていて歩きにくいことはない。雪の上をサクサクと歩くのは、むしろ普段の尾根歩きより気分爽快である。十二山を巻くように過ぎると、氷室山・宝生山への道が右に分かれる。尾根の南側をまくように更に進むと突然鳥居が目に入る。十二山根本山神社である。ここには小さな祠と記帳箱、寄付金立札等神社跡を窺わせるものある。
 神社を過ぎると一人の登山者とすれ違う。中尾根コースから登ってきたとのことであった。尾根の南側をまきながら雪道を進むと中尾根十字路にたどり着く。そのまま根本山頂に向かう。雪が融けていて地肌にしまりがなく滑りやすい所もあるが苦もなく根本山頂に着く。残念ながら展望はない。
5 根本山 − 峰の平 − 中尾根十字路  峰の平からの下りは雪が深くギブアップ
 中尾根十字路まで戻り、根本沢コースで下山すべく峰の平に向かう。コースに入って暫く行くも踏み跡が全然ない。多少不安を感じるが特に歩き難いということもないので、行けるところまで行ってみようと意を決して進む。峰の平への登りでは滑って多少登りにくかったが、鎖の助けを借りながらどうやら山頂にたどり着く。山頂は展望がない。ここには根本山信仰についての説明板がある。それによると峰の平は別名「行者山」というらしい。将軍から庶民にまで信仰を集めたが、桜田門外の変のころから衰えた等が書いてあった。
 籠堂跡目指して下り始めると、北斜面であり雪が深く膝下までもぐりこむ。20歩ほど歩いたところで下るのをギブアップする。この先がどうなっているか読めないし、積雪の山歩き経験がないので潔く退却を決心する。もと来た道を中尾根十字路まで戻る。来た時の踏み跡を丹念に拾ってゆくので、不安は全然なし。
6 中尾根十字路 − 不死熊橋 − 駐車場  中尾根コースは積雪が熊鷹山(中尾根から)あまりなかった
 中尾根コースにははっきりと踏み跡が残っている。程なく雪もかなり消えて泥濘の道となる。前方に足利と太田の街並みがみえる。小休止しながらエネルギー補給する。更に少し進むと左手に熊鷹山〜十二山〜根本山のU字型の連なりが見えてくる。半分以上下った所で年配の夫婦が休憩していた。話をしてみると、不死熊橋から登ってきたがキツイのでここから戻ろうとしているとのことであった。熊鷹山からの景色が素晴らしかったと話してあげると、次にはぜひとも登ってみたいといっていた。
 中尾根コースはほとんどが杉桧の植林地の中を通っているので面白味には欠けるが、静かな山歩きはできる。約1時間で不死熊橋にたどり着く。登りに根本沢コースを取っていたらどうなっていたであろうか急に疑問が湧いてきた。雪の中の山歩きも楽しいものだなどと考えながら歩いていたら、駐車場に着く。スタート時は自分の車しかなかったのに、6台となっていた。
7 駐車場 − 自宅
 今朝来た道をそのまま戻る。朝に比べ車が増えているので、所要時間はかなり長くなってしまった。
 国道293号の葛生町を通行しているといつも気になるのだが、道路周辺がかなり白い。どうやらこのあたりは石灰石が産出し石灰工業が多いようである。
HOME  
inserted by FC2 system