ひとり山歩き309 : 足利市の石尊山から深高山を歩いてきました。尾根上には連続して雪が積もっていました。一番深い所で踝程度でした。仙人ケ岳を目指したのですが、サングラスがなかったので猪子山から退却しました。
石尊山(486)〜深高山(506)〜猪子山(511)
2008年2月7日(木) 晴れ
1 行程
ルートマップ(GPS) 
自宅(5:00) = 石尊不動尊(6:30/6:40) − 石尊神社奥の院(7:30) − 石尊山(7:40/7:45) − 深高山(8:10/8:20) − 猪子峠(8:55) − 標高点428(9:20) − 猪子山(標高点511)(退却)(9:55/10:05) − 猪子峠(11:10) − 猪子トンネル西側登山口(11:20/11:30) − 石尊不動尊(12:25/12:35) = 自宅(14:00)

2 自宅 − 叶花不動尊
 今週は奥日光へスノーハイクに出かけようと思っていたが、2月3日の降雪でタイミングを逸してしまった。 山行の間が開き過ぎると、身体が鈍ってしまうので低山ウォークに出かけることにした。足利市と桐生市に挟まる県境尾根を白葉峠から仙人ケ岳〜深高山〜石尊山を歩くことにした。下山後の舗装道歩きを少なくするべく、車は石尊山登山口に石尊不動尊に駐めることにした。
 昨晩雨が降ったらしく、路面は濡れていた。凍結もなく順調に車を進めたが、足利市小俣の石尊不動尊が近づくと、路面は凍結していた。スタッドレスタイヤでの運転には支障はないが、滑って歩きづらそうであった。急遽計画を変更して、逆周りに石尊山〜深高山〜仙人ケ岳を目指すことにした。このルート04年2月14日に仙人ケ岳まで歩いているので、仙人ケ岳まで緊張感を保って歩けるか一抹の心配はあった。

3 石尊山 − 深高山 − 猪子山  積雪はあるも歩行の障害になるほどでなかった
 不動尊の右下の登山道を登り始める。丁目石を見ながら歩くこと10分で女人禁制の石碑に達する。このあたりになると薄っすらと白くなっている。更に10分でベンチを見て尾根を乗り変えて東北東に向きを変える。ここからは岩稜奥の院のお面で特に危険はないが、雪が薄く積もっているので注意しながらの登りとなる。左手には往路で辿ろうとしていた県境尾根が見えている。北西には山頂部がガスに隠れた赤城山も見えた。快晴だが遠方が霞んでいるのが残念。屏風岩、碁盤岩を通過すると、山姥の腰掛なる標識のある展望所に達した。眼下に平野が広がり、富士山、浅間山と赤城山が目に付く。
 展望所から5分ほどで石尊神社奥の院に達する。いつも疑問に思うのだが、神社の正面に掲げてある右側の面は天狗と分かるが、左側の面は何なのであろう。大天狗に対して烏天狗かな?? ここでもう一度展望を楽しんで山頂を目指す。奥の院の上の広場からは平坦になるが、積雪は連続となり古いトレースが残っていた。雪の上に新しい踏跡を残しながら気持ちよく歩くと三角点のある石尊山山頂に達した。樹木が邪魔して展望はよくない。山頂の写真を撮って先深高山頂きを急ぐ。
 山頂から左手植林、右手は落葉樹林の間を緩やかに下ると、右に湯殿山への道を分ける。崩落があるのか通行禁止となっている。ほとんどアップダウンがなくてノンビリ歩くにはよいが、肉体的負荷が小さくて物足りない。途中で標高点487の小コブを通過して少しばかり登り返すと石祠のある深高山山頂に達した。富士山は確認できたが、筑波山は見えなかったようだ。
 深高山の先で急降下となる。今まで積雪は連続しているが、浅くて靴底が潜る程度であった。この急降下部は踝まで沈む程度の積雪がある。ロープの助けを借りながら下ると、樹木が揺れて枝に積もっている雪が襟元にドッサと落ちてくるのには参った。一旦勾配は緩やかになり、再びロープを伝って急降下すると直:巨石群、右:粟谷町、左:東電巡視路の分岐に達する。左の巡視路に進むと145号鉄塔の右下を通過する。巡視路を進み立派な舗装道を二回見送ると道標のある猪子峠に達する。
 この道標は分かりづらい。右に進むと猪子トンネル東口、左に進むと猪子トンネル西口に達する。仙人ケ岳へはその中間から尾根に取り付くことになる。すぐ先に石祠が祀ってあり、横目に尾根上の登山道を緩やかに登り始める。積雪は断続的となる。今のところほぼ前回並みの歩行時間であり、積雪の影響は少ない。石尊山山頂でサングラスを掛けようとしたところ、ザックに無造作に突っ込んできたせいかサングラスが真っ二つに折れ赤雪山と松田川ダム  (大岩から)ているのが分かった。今まで我慢をしてきたが、チョッとばかり目が気になりだした。猪子トンネル上を通過すると勾配はきつくなってきた。標高点428の小ピークを越すと積雪は断続的となり、中途半端でかえって歩きづらくなる。後方に石尊山から深高山の山並みが枝越しに見えるようになり、周辺の山々も見えるようになってきた。立ち止っては息を整えて再び歩き出すの繰り返しとなる。
 先刻までの元気は失せてしまったようだ。それどころかサングラスのせいにして、戻ろうかと考える体たらく。どうやら病気が出たようだ。過去に通ったことのあるルートは先が読めてしまい緊張感が続かない。途中退却は殆どがこのケースである。往路で白葉峠から仙人ケ岳を目指さないのは失敗だった。これは石尊不動尊をスタートする前から心配していたことではあるが。性格として同じことを同じように二度三度と繰り返すことは苦手で、同じ山に行く場合はルートを変えるようにしている。復路で緊張感が保てないから往復するのも嫌いである。そのようなことで自分の山行は圧倒的に縦走が多い。
 これで戻ってしまっては身体の鈍りは解消できないと言い聞かせて先に進む。右(東)から尾根を合わせた小ピークからは勾配は緩やかな岩稜となる。雪は断続しているが、無雪の部分の方が多いようだ。不得意な岩稜の痩せ尾根だから慎重に歩く。右下に松田川ダムを枝越しにチラチラ覗きながら進むと大岩と過ぎた地点でダムと赤雪山の絶好の撮影ポイントがあった。一旦下って登り返した標高点標高点511ピークには猪子山の標識が取り付けてあった。このピークからは展望は利かないが、僅かに進むと前方に仙人ケ岳の全容が目に入る。。前回のデータと比べて殆ど同じ時間でここまでこれたのだから、特に体力的に疲れていたわけではないが、ここでプッツリ切れてしまった。積雪があると思われる仙人ケ岳から白葉峠までの県境尾根歩きはサングラスなしでは目の負担になると、強引な理由をこじつけて退却することにした。

4 下山
 仙人ケ岳付近の県境尾根歩きは全く別ルートで歩くことに決めて、往路を猪子峠まで戻る。峠からは猪子トンネル西口への道を下る。登山道は広くて歩き易い。10分でトンネル西口から数十メートルはなれた登山口に下りる。不動尊までは時間ほどの県道歩きとなるので、軽くエネルギーを補給する。県道は下り勝手で登り返しは全くない。日蔭に凍結している所あるも歩くには支障はなかった。4.5kmを55分(時速5km/h)なら下り勝手とはいえ体力的に疲労しているとはいえない。今日の途中退却は精神力の弱さ。
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