ひとり山歩き301 : 桐生市木品から鳴神山に登り、座間峠まで尾根を歩いてきました。鳴神山以外は好展望地はありませんが、特に危険な場所はなくルーファンを楽しむことが出来ました。
鳴神山(979)〜座間峠
2007年12月1日 (土) 晴れ
1 行程
ルートマップ 
自宅(4:15) = 木品登山口(5:55/6:15) − 水場(7:00) − 肩ノ広場(7:30) − 鳴神山(7:40/7:55) − 裏ノ肩(8:10) − 973ピーク(8:35) − 小平川雨量観測所(9:15) − 鍋足沢ノ頭(9:50) − 949ピーク(10:35) − 座間峠(11:25/11:50) − 高沢林道出合(12:25) − 木品登山口(13:00/13:15) = 自宅(15:05)

2 自宅 − 木品登山
 前回の残馬山〜三境山の尾根歩きに引続き、鳴神山〜座間峠の尾根を歩く。前回の山行で寄り損なった座間峠は必須として、木品登山口から鳴神山に登り、尾根伝いに座間峠まで歩いてハイキングコース経由で木品に戻ることにした。
 現在は狩猟期間なので休日の山行は避けたいが、次週は不都合な日が多いため止むをえず土曜日に出かけることにした。県道66号・桐生田沼線で梅田湖を渡って左折(南下)して、梅田三丁目で右折し県道314号・沢入桐生線に入る。途中から1車線となる舗装道を約4km北上すると、大鳥居が見える。ここが鳴神山への木品登山である。鳥居付近は道路工事中になので、少し手前の路肩に駐車する。

3 登山口 − 鳴神山  途中までは荒れた廃林道歩き 展望もなければ危険箇所もない  鳴神山頂からは好展望
 鳥居を潜って高等学校の施設の左下を通過するとすぐに山道になる。道筋は荒れていてガレ沢を歩いているのかと錯覚する鳴神山の東峰。隣に沢が流れているので沢でないことは確か。5分も歩くと左手に数メートル高の大滝を見る。沢を左岸・右岸・左岸・右岸と渡りながら更に10分ほど登った標高600位の材木置場の脇を通過する。急勾配部に突然舗装道が現れる。登って来た道筋の舗装していない部分は雨に流されてガレ沢状になってしまったものと推測した。いつの間にか道筋は細くなり山道となり、杉植林の谷間の岩ゴツ部を登って、標高780付近で水場の道標を見る。今の時期は涸れていて水気は全然ない。道標によると「鳴神山0.5km15分」とあるが、地形図から推測して鳴神山(山頂まで?)15分はとてもムリ。実際には40分要した。かなりの健脚者向けの道標なのだろう。
 両サイドが植林になって5分ほどで「カッコウソウ」保護地の看板と縄張りを通過すると尾根上に辿りつき、ここが肩ノ広場で反対側の駒形登山道を合わせる。この広場には神社の社務所風の建屋と二本の鳥居を見る。左の鳥居には仁田山岳、右の鳥居には桐生岳の小標識がついている。ここではたと困ってしまった。仁田山岳とか桐生岳なんて聞いたこともない。03年4月に駒形から登って来た時の記憶では、東峰からの展望がよかった。右の鳥居を潜れば鳴神山の東峰に行けるだろうと再び登り始める。登りついた鳴神山の東峰(桐生岳)は、一部樹木に邪魔されるが360度のパノラマが広がる。男体山、白根山、皇海山、赤城山と続く稜線がハッキリ見える。白いのは白根山だけ。富士山、筑波山〜加波山もくっきり。浅間山は樹木に邪魔されて山頂部が白く見える程度。山頂付近はツツジが多い。もっとユックリ景色を楽しみたいが、今日は早く家に帰らねばならないのでエネルギーを補給しながら座間峠方面の尾根筋を頭に叩き込む。

4 鳴神山 − 座間峠  三箇所ほどルーファン要注意点あるもノーミス  葉を落としている今の時期は枝越しの展望も楽しめる
 東峰(桐生岳)から西峰(仁田山岳)までは5分足らずで着く。西峰山頂部はツツジが多く展望は期待できない。二体の石祠の横を通って踏跡をツツジに掴まりながら急降下する。勾配が幾分緩むとミズナラの細尾根下りとなる。平坦になると右(東)側は植林となり、石祠と道標をみる。ここが裏ノ肩で、地形図の破線が東西に走っている。左(西)へ下ると赤柴、右(東)へ下ればコツナギ橋。
 登山道はここまでで、この先は落葉で薄くなった踏跡を辿ることになる。落葉樹の尾根を鞍部から急登すると標高点973の小ピークに達する。左手の枝越しに白く見えたのは浅間山(?)、その他には男体山が確認できる程度。
 標高点973先の松が多い980m級ピークで左から町境尾根を合わせる。進むべき尾根筋は不明瞭で右手に明瞭な尾根筋があるのでルーファンに多少の注意が必要。明瞭な尾根筋鍋足沢の頭に乗ると右(東)手は植林になり、程なく間伐地帯を通過することになる。尾根上にはナンバー付きの小さな石杭が連続しているのに気付く。980m級ピークに小平川雨量観測所の施設を見る。右手の桧植林の間伐は相変わらず続いている。切り口から見ると間伐したばかりのようだ。
 ほんの僅か下って登りになるとの書いてある岩を通過する。更に登り続けると標高点1059ピークにたどり着く。このピークには鍋沢足ノ頭と書いた古ぼけた山名板を見る。このピーク付近で尾根が5本に分かれている。北西に下る尾根筋と北東に向かう尾根筋にそれぞれテープのマークがついている。右手の方が尾根筋は明瞭で進みたくなるが、ここは地形図をよく見れば分かるように北西尾根を約50メートル進んだ地点で北東に細尾根が続く。この町境尾根に乗らねばならない。
 山頂部から一分ほど下ると、例の破損した道標をみる。ここから北東に急降下する。50メートルばかり急下降すると尾根筋は明瞭となり、更に緩やかに下って行くと左下に林道が見えてくる。この林道は最近お化粧をしたのか、舗装面とガードレールが真新しく見える。尾根筋は北東、東、北東と方向を転じながら小ピークを幾つか越す。途中で草木湖や男体山を枝越しに見ながら進む。時には袈裟丸山や白根山の頭も見える。標高点955ピークの右下を巻いて通過して東に進むと標高点949ピークに達する。
 949ピークの先で岩稜の右下を巻いて通過し、1000m級ピークに取り付く。かなりの急登だ。このピークから北に向かう尾根に移るので、トラバースしたいが急斜面でそれは無理。仕方なしに基本どおり踏跡を追って1000級ピークに登り詰める。このピークの下りもルーファン上の要注意地点。北東尾根に下りたくなるが、ここは急斜面を下って北尾根に乗る。ナンバー付きの石杭を見てひと安心。ここから先は途中小ピークを三つほど越すがその都度尾根が右に派生している。若干不安になるが、北に進めば座間峠が受け止めてくれると信じて進むしかない。鞍部に破損した道標と座間峠の看板があった。ここで荷を降ろして前回の座間峠をパスしてしまった部分をカバーする(明瞭な踏跡を100メートル辿るだけ)。

5 座間峠 − 木品登山口座間峠  手前は破損道標  
 座間峠から標高点996そして岳山(1070級ピーク)から南尾根を下って鍋足に下る計画も持ってきた。座間峠に着くのが計画よりも1時間遅くなったら、こちらをと考えていたが今回は計画通りの時間で座間峠に到着した。これなら急いで家に帰れば、贔屓のアントラーズの最終戦が見れる。逆転優勝の可能性は5%もないであろう。でもこの5%に掛けて見ることにして、地形図の破線(ハイキング道)を下ることにした。
 最初は谷間を下り、少しばかり下ると涸れ沢沿いの下りとなる。踏跡は不明瞭だが、谷筋を下るので道を間違える心配はない。歩き易いところをドンドン下ると、沢には水が流れ出す。適当に渡渉しながら進むと、沢の左岸を高巻くようになって踏跡は明瞭となる。座間峠から40分ほど下った標高690付近で沢を渡ると高沢林にに出合う。ここの小広場には座間峠入口の小さな標識が付けてあった。
 林道はダートだがよく管理されているので歩き易い。一刻も早く家に帰ろうと時には小走りとなる。林道ゲートを過ぎると舗装道が始まる。鍋足集落や道路の左手に庚申塚等を見るが脇目もふらずにかけくだる。1時間半のつもりが1時間10分で座間峠から木品登山口まで20分の短縮。鳥居の写真を撮ってすぐに車に戻り荷物を整理して家路につく。
 家に帰ってTVのSWをいれると、アントラーズの方は1点リード、レッズの方は逆に1点ビハインド。急いでシャワーを浴びて、ビールを飲みながらTVでダブル観戦。やった!! 可能性5%位かと思っていたアントラーズの逆転優勝が決まった。5%って95%よりも大きい(?)ことを知る!?
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