ひとり山歩き29 : 安蘇の山歩き第二回として人気の赤雪山〜仙人ガ岳を歩いてきました。殆どが尾根歩きですが、富士山や赤城山、奥白根山等が低山の間から展望できました。
赤雪山〜仙人ガ岳
2002年2月12日(火) 晴れ
1 行程
自宅(6:05) − 名草巨石群入口(7:15/7:30) − 奥の院(7:45) − 赤雪山登山口(8:05) − 送電線鉄塔(8:25) −  550mピーク(8:35/8:40) − 赤雪山(9:00/9:20) − 仙人ケ岳(11:00/11:20) − 熊の分岐(11:35) − 561mピーク(11:45/11:50) − 犬返し(12:15) − 東尾根分岐(12:55) − 猪子峠(13:15) − 名草巨石群入口(14:30/14:35) − 自宅(16:00)
2 自宅  − 名草巨石群入口  展望を楽しめる人気の仙人ガ岳、赤雪山へ
 前回(2月7日)は安蘇の岳ノ山〜大鳥屋山へ行ったが、展望が開けなかった。今回は安蘇の山で展望の開ける山ということで、人気の赤雪山〜仙人ガ岳へ行くことにした。
 国分寺町・小山市・佐野市・足利市と国道道4号、50号とつなぎ、足利市街からは県道218号で名草巨石群入口というルートを選んだ。国道50号は何時通ってほどほどの通行量であり、比較的走りやすい道路である。この時間帯には、近距離配送のトラック便が多い。佐野市を通行中に左斜め前方に富士山が美しい姿を見せてくれる。更に進むと赤城山方面も見えてくる。
 足利市内からは県道218号で名草・松田方面に向かう。時々信号にひっかるだけで快調に進む。名草上町を通り過ぎて、藤坂峠の手前で「名草巨石群まで1kmの案内標識を見て右に折れると直ぐに名草巨石群入口の駐車場に着く。10台以上は楽に駐車できる。トイレも据付てある。
3 巨石群入口 − 赤雪山  途中のピークから富士山、赤雪山頂からは上州の山並みが見えた
 駐車場正面の厳島神社の赤い鳥居を潜って山道へ入ると直ぐに「関東ふれあいの道」を左に分ける。その入口に「親子熊出没」の立札があった。アスファルト続いて丸太の階段状の道を進むと、あっという間に奥の院に着いてしまう。その前には「弁慶の割石」、「胎内くぐり」等が見られる。先へ進むと「天然記念物名草の巨石群」の石碑があり、その傍に奇石が多数見られるが素通りする。すぐにアスファルト道に達しそこには小さなトイレが備えてあった。このアスファルト道を約15分登ると赤雪山登山口に達する。この道端にも廃棄物が捨てられていた。日本人のモラルはどうなっているのだろう。
 防火用水貯槽を左に見て登山道へ入ってゆく。桧、松、コナラ等の雑木林の中を急登すると、仙人ガ岳(赤雪山頂から)すぐに尾根に出る。尾根道を歩いていると、葉の落ちた枝の間から近くの山が透けて見える。時には展望が開けることもある。送電線鉄塔まではなだらかな道である。鉄塔からは展望は開けないが、前方に赤雪山が見えてくる。
 鉄塔からは直ぐに下り、これを登り返すと展望の良い550mピークに着く。ここには何か反射板らしき物が据えられている。真白な富士山が頭を出しているのがクッキリ見える。富士山は何時どこから見ても美しい。疲れも吹っ飛んでしまう。今日の行程は長いので先を急ぐ。550mピークを下って登り返すと、すぐに570mピークに達する。この辺りになると、送電線鉄塔までとは異なり、岩が露出していたり、滑りやすいなどコンディションが悪くなる。570mピークと赤雪山との鞍部で駐車場まで1.1kmの道を左に分ける。この道は地図に出ていない。この鞍部から登ること10分で赤雪山頂にたどりついた。
 山頂はさほど広くないが、東屋の休憩所がある。ここからの西方の眺めはよい。これから行こうとしている仙人ガ岳とその連なりが見渡せる。赤城山は山頂部がガスに覆われていたが間近に見える。仙人ガ岳の右手に上州の山並みもみえた。
4 赤雪山 − 仙人ガ岳  道筋はハッキリ 前半はなだらか、後半はアップダウン多い
 赤雪山から仙人ガ岳へは約3.5kmの尾根歩きである。道筋がどうかと心配したが、踏み跡はかなり確りしている。ところどころ落ち葉でハッキリしないところも見られるが道に迷うことはない。テープの目印は無赤城山(仙人ガ岳頂から)数につけられているし、マジックで木の幹に方向や時には歩数まで書き込まれている。方向を大きく変えるところには小さな方向標識が設置されている。尾根歩きをする人は結構多いのだろう。
 前半は比較的平坦な尾根歩き、後半は小さなピークをかなり(10回くらい?)越すので登り下りが結構きつい。赤雪山をスタートして約30分のところで地図上の距離では半分、そこから仙人ガ岳までは約60分かかっている。いかに後半の方がハードかが伺える。赤雪山から約60分の地点に小さな石祠がある。このあたりではすでに左前方に仙人ガ岳が樹木の合間から見える。石祠から下ると群県との県境に達して方向が西から南に変わリ登り返しとなる。右手の群馬県側は樹木が少なく、吹き付ける風が冷たい。顔右半分は冷たさを通り越して痛みを感じる。
 やっと山頂かと思ったらそこは手前のピークであった。そこには「頂上から見るけしきのすばらしさ」と書かれた小俣第二小学校児童会の立札があった。ここから一歩きで仙人ガ岳山頂である。先客二組(夫婦と単独の三人)休憩中であった。樹木が邪魔して充分な展望が得られないが、梢の合間から赤城山奥白根山がわずかにみえた。
5 仙人ガ岳 松田湖(561mピークから)− 猪子峠 地図や案内書に出ていないルートを知る  犬返しの鎖場は緊張
 数分前にひとりは先発し、夫婦はまだ休憩している。挨拶をして下山にかかる。10分程下ると登ってくる人に出会う。今日の行程を話すと駐車場までの近道を教えてくれた。この山にかなり詳しいようで地図を広げて地図にない道をいろいろ示してくれた。
 561mピークに着く。先刻教わったルート(ここから道を左に取り松田湖へ下り、今朝通った送電線鉄塔付近に抜ける)にするか計画どおり猪子峠経由にするかしばし考える。このピークからは両ルートとも見通せるので、比較するには絶好の場所であった。結局、当初計画どおり猪子峠に向かうことにした。561mピークから下ると直ぐに左手に赤雪山がみえ、左下には松田湖が望める。犬返しの手前で先発者を追い越し、鎖場を先に下りる。高さは10mもないが垂直岩場を鎖を伝わって下りるのはかなり緊張した。本日一番の難所であった。更に下ると511mピークに達する。このあたりは本コース随一の展望台で、赤城山、皇海山、秩父連山等が展望できるとのことであったが、残念ながら霞んでいて遠望は利かなかった。
 東尾根分岐から左に松田湖に分ける道があったが、ここまできたら初志貫徹迷わず猪子峠に向かう。ここからは下るのみ。猪子峠のアスファルト道に抜ける赤雪山(松田町から)直前に深高山への登山口があるのを知る。
6 猪子峠 − 名草巨石群入口 − 自宅
 猪子峠からはアスファルト道になる。猪子峠を下って松田湖への分岐付近では、赤雪山が左手に見える。このあたりは平坦な道で景色を楽しみながら歩いていたが、藤坂峠になると結構登りがキツイ。やっと下ったと思ったら、今度は名草巨石群入口目指して1kmほど登らねばならない。山道よりくたびれる。
 帰りは国道293号で田沼町・葛生町経由して栃木市に抜ける。国道50号経由よりは距離的に短いのだが、片側一車線しかないので返って時間がかかってしまった。
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