ひとり山歩き286 : 金精トンネルから金精山経由で五色山まで歩き、復路は中曽根経由で湯元温泉に下りました。雨の心配はありませんでしたが、曇天で展望を楽しむことはできませんでした。
湯元温泉から金精山(2244)〜五色山(2379)周回
2007年7月25日(水) 曇り
1 行程
ルートマップ 
自宅(2:00) = 湯元温泉(3:50/4:10) − 金精道路出合(5:05) − 金精トンネル(5:35/5:40) − 金精峠(6:10/6:25) − 金精山(7:20/7:25) − 国境平(7:55/8:10) − 五色山(8:50/9:15) − 国境平(9:40) − 中曽根 − 湯場見平(10:30) − 登山口(11:15) − 湯元温泉(11:25/11:40) = 自宅(13:45)

2 自宅 − 湯元温泉
 今年の梅雨は天気が読みづらくて、山行の計画がうまく立てられない。前回の山行から約三週間になろうとしている。梅雨明けを待って、県境尾根歩きや他県への遠征を考えている。あまり間隔をあけすぎると、体が鈍り長時間の歩行に耐えられなくなってしまう。晴天は期待できないが降雨はなさそうなので、山に出かけることにした。薮山歩きでは歩行速度をあげられないので、脚力の回復にはあまり有用ではない。こういうときは登山道歩きに限る。
 古い写真を見ていたら、国境平の金精山と中曽根への登山道の中間に北東に向かう薄い踏跡を見つけた。現在の地形図には記載されていないが、ガイドブック等に金精道路(金精トンネルの南約400m)から国境平への尾根伝いに登山道が記されている。いつ頃まで使われていたかは不明だが、うまく尾根に取り付けるのなら登ってみようと考えた。中曽根は5年前に歩いたが、全然記憶していないので下山に使うことにした。今回は国境平と中曽根以外には特に計画はなく、脚力との相談。最後は中曽根を下るので、駐車地は湯元温泉とせざるを得ない。いつものように湯元温泉ビジターセンターの駐車場に車を駐める。

3 湯元温泉 − 金精トンネル  金精沢道路から金精道路への取付き要注意  廃登山道取付き地点は工事中
 金精沢道路を1月25日に湯元温泉から金精峠へスノーシューで歩いた。その時の雰囲気から明瞭な道路が通じていると予想していた。地形図には記載されていないが、ガイドブックに記載どおりの幅広の林道が金精沢(涸れ沢)の左岸に続いていた。白根山の中曽根登山口の手前からは舗装が切れて砂利道となるが歩き易い。今の時期は樹木が茂っているので展望は全くないが、安心して歩ける。唯一の問題は金精道路への取付き地点が分からないことである。左手に堤防らしきものが見えて、林道を金精沢とは思えないような細い溝が横切っている。この先にも林道は伸びてているが、金精道路とは方向が違う。右手の樹木越しに金精道路のガードレールが見えたので、金精沢の左岸に狭い涸沢を見つけて、この中を進むと薮はなく、10分ほどで金精道路に出合う。前回のスノーハイクの時と同じ地点にたどり着いた。
 ここからは15分ほど金精道路を歩くと、国境平への廃登山道の取付き地点に達した。コンクリートの高い擁壁は補修工事中で足場が組んであった。尾根に登るには擁壁の前後から取り付けるが、急斜面を登らねばならず雰囲気は悪い。近くには工事用のプレハブ小屋もあり、ここから登ろうという意欲は起きなかった。金精トンネルまで更に数分歩いて、金精山経由で国境平からの踏跡を探ることにした。トンネル前の駐車場には2台の車が駐まっていた。

4 金精トンネル − 金精山 − 五色山  三週間ぶりの山行で足取りが重い  曇天で展望もパッとしない金精山と笈吊岩  (」国境平付近から)
 トンネルから金精峠までは6月19日に歩いたばかり。その時に比べると、足取りが重い!! 三週間のブランクで体が鈍ってしまったようだ。露含みを予想して雨具を着用していたが、暑いだけで意味がなかった。金精峠で雨具を脱いで朝食を摂りながら今日のルートを練り直す。家を出る前は白根山までと考えていたが、テンションが上がらず国境平で廃登山道を探ってから中曽根を下ろうかと考える。せめて五色山まではと葛藤が始まる。
 峠から金精山に向かう途中で所々で左手が切れて男体山方面が見通せるのだが、予報どおり曇り空で霞んでいる。峠から南西に15分ほど緩やかに登って行くと、右前方(北西)に燧ケ岳とその前方に物見山から燕巣山の稜線が見える。ここからは西にまいて岩っぽい登山道を数分進み、今度は南に梯子やロープのある登山道を急登することになる。このあたりを歩く度に、登山を始めたばかりの6年前に脚が震えて引き返したことを思い出す。その後、280回以上の山行を重ねたが、相変わらずこのような場所は好きになれない。もうひとつ思い出すのは、丁度その日(01年6月18日)に金精山山頂付近に亀裂が見つかったことである(今でも注意標示が残っている)。西へのトラバースから15分ほどで危険箇所が過ぎる。更に15分で金精山山頂に達した。山頂からは男体山方面の展望がよいのだが、今日は曇天でさえない。山部3Dプレートと栃木の山紀行の山名板国境平 正面の温泉ケ岳方面に踏跡  (金精山は左へ、中曾根は右へ)を見る。
 針葉樹林の登山道を下るも足取りが重く、白根山は諦めて道草を食い始める。時々登山道からそれて尾根上に出ては金精山と笈吊岩を写真に納める。通常なら20分もあれば国境平に下れるのに30分も要した。金精山と中曽根登山道の中間(北東)の温泉ケ岳方面に踏跡が認めらる。これを追うと抉れた登山道の名残りらしい部分もみつかった。このルートを下る考えもあったが、工事中の場所に下山するのは気が進まない。
 このまま中曽根を下るのでは足慣らしの意味がない。せめて五色山までと考えなおして、抉れた登山道を登り始める。登るにつれて笹のはみだしガ酷くなる。露が切れているのがせめてもの救い。五色山頂直下の笹原からは日光連山、高原山、男鹿山塊が見えているのだが、曇天で折角の好展望も台無し。通常30分の所を40分要して五色山山頂に辿りつく。白根山はガスを被っていないが、日光連山は部分的にガスがかかっている。エネルギーを補給しながら休憩をとるも白根山に登ろうとの意欲は起こらなかった。

5 下山(中曽根経由)  湯場見平からは道筋は悪い
 往路を国境平まで戻り、中曾根へ進む。5年前に下ったことがあるが、記憶に残っているのは塹壕状の抉れた道筋だけ。針葉樹林の抉れた道筋をドンドン下る。時々は樹木の隙間から日光連山や湯の湖がチラチラするが、展望は期待できない。標高1870あたりで道標を見て尾根から離れる。このあたりを湯場見平というらしいが、展望は全くない。
 湯場見平までは外山尾根コースに比べたら登山道の荒れようは大部少ない。ところが湯場見平からの下りは外山尾根コースに引けを取らなくらいに荒れている。塹壕への出入りや地面が滑りやすくて苦労する。標高が1600以下で登山道の勾配が緩んでから更に10分ほど歩いて登山口に達した。やれやれとい感じ。たったの三週間のブランクで体がこうも鈍るとは。この調子では、ロングウォーク前にもう一度山行が必要。 
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