ひとり山歩き27 : 奥久慈男体山から月居山、袋田の滝まで山歩きをしてきました。男体山には健脚コースを選び急登を楽しみました。富士山は見えませんでしたが、那須岳、燧ケ岳、日光連山の景色を楽しむことができました。袋田の滝は残念ながらまだ凍結していませんでした。
奥久慈男体山〜月居山
2002年1月25日(金) 快晴
1 行程
自宅(5:00) − 小金井(5:35) − 西金(8:35/8:40) − 湯沢温泉(8:55)  − 大円地登山口(9:40) − 健脚コース分岐(9:50) − 男体山(11:05/11:20) − 定本分岐(12:10) −水根分岐(12:45) − 第二展望台(12:50/13:00) − 第一展望台(13:10/13:15) − 月居山(13:50) − 観音堂・袋田の滝研究路(14:00) − 生瀬滝展望台(14:20) − 袋田の滝(14:40) − 袋田駅(15:15/15:40) − 小金井(18:40) − 自宅(18:45)
2 自宅 − 西金  通学の高校生を見て40年以上前の自分を比較してしまう
 袋田の滝が氷結しているのを期待して、奥久慈男体山から月居山、袋田の滝まで山歩きをすることにした。車で行った方が早いのだが、山歩きが終わってから駐車場に戻るのもわずらしいので電車で行くことにした。宇都宮線、水戸線、水郡線に乗り継ぐことになるが気分転換にはよいかもしれない。水郡線に乗るのは学生時代に柔道部の合宿で磐城棚倉へ行ったとき以来だから約40年振りになる。
 6時半から8時頃までは通学の時間帯のせいか、高校生の姿が目に付く。40年以上前の我々の時代と大きく変化しているのは、詰襟の学生服姿はほとんどいない。ブレザーに変わってしまっている。次に目に付くのが、誰も彼もが携帯電話をちらつかせている事であった。もう一つ挙げるならば、服装がだらしない。ズボンが落ちてしまうのではと心配になる人も見かけられる。
 水郡線は、ワンマン運転の時もあるようで、そのためか車両が最新式でとても乗りごごちが良かった。
3 西金 − 男体山  登りは急峻だが山頂からの展望はよい 富奥久慈男体山の南面(大円地登山口から)士山は見えず
 西金駅前の案内板を見て出発する。今日のコース時間は6時間20分とか書かれていた。帰りの電車時刻から、遅くとも15時までには袋田の滝見物を終わらせねばと考えながら出発する。駅の横に10台分くらいの駐車場があるが、通勤者が使用しているらしくほとんどが詰まっていた。
 国道118号交差点を横切って登山口目指し県道324号を東へ進む。舗装道を緩やかに登ること約15分で湯沢温泉となる。更に進むと登りはやや急になり、前方に男体山の連なりの急峻な山が見えてくる。今まで右に見ていた沢を渡ると登りが更に急になり、前方には切り立った岩肌が見えるようになる。左に弘法堂へ分かれる分岐にきたら、道路補修工事のため車両通行止めになっていた。そのすぐ上が登山カード受付箱を備えてある登山口への分岐となる。右が駐車場、左が登山口への道である。この道を下って約10分で登山口に到着する。ここからは男体山の岩肌を間近に見上げることになる。
 わき見しながら歩いていると民家の庭先に入りそうになる。慌てて戻り民家の左側を進むと茶畑の中に入り、健脚コースと一般コースの分岐に来る。躊躇せず左の健脚コースへと進む。最初は杉林の中を登るが、途中で急に道を失う。薄い足跡を探しながら、数分の間急登していると登山道に戻る。登りはきつくなり大きな岩が露出してる中を進むと、数分の鎖場となる。これを過ごすと岩頭の展望台が現れる。日光連山(男体山女峰山)からずっと筑波山の方まで良く見える。富士山を期待したが霞んでいて見えなかった。
 岩頭から山頂までは更に急峻になり、鎖、ロープ、木の根子にしがみつきながら登ることになる。途中で男体山から下りてくる同年代の夫婦に出会う。山頂では富士山がうっすらと見えたとの言に、期待をもって先を急ぐが登りがきつく思うように進まない。一般コースに出会うとそこは山頂直下であった。
 山頂には、茨城県百選の石碑、男体山神社祠とNHKTV中継所の電波塔があった。ここからの見晴しはとても良い。期待の富士山は残念ながら見えないが、那須岳、日光連山、筑波山と先刻の岩頭展望台より広範囲に風景が楽しめた。
4 男体山 − 月居山・袋田の滝  アップダウンがきつい  滝は未氷男体山(月居山直下から)結で残念
 ほぼ計画どおり進行しているので、月居山へ向かうことにする。ここからは全体として下りであるが、幾つもの峰を越すのでアップダウンが激しい。思ったよりタフなコースである。途中の道はよく整備されているが、部分的に凍結していて危険なところがある。岩の表面が完全に氷結していて鎖を掴まり下るがとても危険なところが一箇所あった。道中の殆どはコナラ、カエデ、ヤマザクラ、ケヤキといった落葉樹の中を歩くので、時々は遠方の山が微かに見えて気分転換ができる。
 何度か峰越えをして右に水根へ分けてから急登すると第二展望台にたどり着いた。ここからの展望は男体山からの展望に引けをとらない。那須岳高原山、日光連山、筑波山等が良く見える。左下には袋田の街もよく見える。ここで写真撮影とエネルギー補給をして、次を目指す。下って登り返すと直ぐに第一展望台(鍋転山)だが、ここは第二展望台ほど展望は利かない。
 第一展望台の鍋転山からは日があたらず薄暗い桧林の中を下ることになる。約15分で鎖、ロープの登りとなる。すると大きな岩が現れるので、この上にのぼってみた。今来た方向を振り返ると男体山から幾つもの峰が連なっている。これらの峰を越えてきたのだから疲れるのもうなづける。ここからひと登りで月居山頂である。山頂には月生瀬滝(月居研究路展望台から)居城碑が建ててあった。その隣の小高いところが月居山頂である。ここからの展望は開けない。
 月居山を下ると直ぐに鞍部で観音堂の横につく。観音堂の門を潜って袋田の滝研究路へ進む。【月居山光明寺観音堂 : 大同2年(807年)建立の天台宗寺院。観世音菩薩像は運慶の作といわれる。永保3年(1083年)源義家が欧州征伐の際、こもって祈願したといわれる。】
観音堂横の石段を上り詰めるとここから袋田の滝目指して石段をかなり下らねばならない。下ってゆくと滝の音が聞こえるので、滝が氷結していないと推測する。途中で生瀬滝の展望台へ寄るが全然凍っていない。更に下ると観光客のいる観瀑台へ来てまたガッカリ、袋田の滝も全然氷結していない。まだ時期が早すぎたようだ。
5 袋田 − 自宅
 袋田の滝から袋田駅までは、観光客が少なく(滝が氷結していないからか?)ひっそりした道を急ぐ。人も車もあまり通らないので。道が間違っているのではと不安になる。袋田の滝から見ると駅は辺鄙なところにある。これでは観光客はあまり使うとも思われない。
 予定どおりの電車に乗り込む。朝と同じく最新型の車両であった。水戸まで一時間チョットの間、各車両とも空いていて、居眠りを楽しむ。水戸からは旧型の車両であり、夕闇と相まって余計暗くなったような感じがした。それでもたまにはノンビリと電車の旅も悪くない。
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