ひとり山歩き270 : 矢板市の学校平から剣ヶ峰までスノーハイクに行ってきました。積雪は例年より少ないようでしたが、あいにく雪がチラつき展望は得られませんでした。なだらかな尾根歩きでスノーシューイングには持ってこいのコースでした。
八方ケ原スノーハイク(学校平から剣ヶ峰(1590))
2007年2月12日(月) 曇り時々小雪
1 行程
ルートマップ   
自宅(4:50) = 学校平・山の駅たかはら(6:20/7:50) − 小間々台(8:30) − 大間々台(9:15/9:20) − (見晴コース) − 八海山神社(10:35/10:50) − 剣ヶ峰(矢板市最高峰)(11:05/11:10) − 八海山神社(11:20) − (林間コース) − 大間々台(12:20) ー 小間々台(12:50) − 駐車場(13:15/13:35) = 自宅(15:40)

2 自宅 − 学校平
 スノーハイクも奥日光ばかりでは能がないので、矢板市の八方ケ原に出かけることにした。計画としては学校平から大間々台・八海山神社・剣ヶ峰へと登り、復路は大入道・小間々台経由で戻ることにした。休日は原則として山には行かないことにしているが、翌日から二日ほどは崩れそうな予報である。週末は野暮用があり山には行けないので、建国記念日の振替休日に決行することにした。(蛇足だが休日に山に行かない理由をあげておく。@現役の頃から休日は家でゴロゴロしている習慣が残っている。A休日は山行者が多いので避ける・・・誰もいない時に歩いた方が緊張感が維持できる。B休日はハンターが活動する。)
 県道30号から泉交差点で県道56号に入り学校平を目指す。出掛けは快晴であったが、運転していても星が見えない。県民の森分岐まで来ると先刻からチラチラしていた雪が連続的になり、道路が白くなり始めた。学校平が近づくと道路上の積雪は数センチとなったが、特に支障もなく山の駅たかはらの駐車場に到着した。相変わらず雪はチラつき、積雪運転の経験がないのでこのまま雪が積もってしまったら家に帰れなくなると心配になる。今日は「所に依っちゃった!!」と諦めて帰路につく。県道56号を下る途中で四台の車とすれ違う。県民の森分岐まで下ると、ほんの僅かチラつくだけになったので、ここで様子を見ることにした。学校平方面から戻ってくる車はない!! 腹を決めて再度山の駅たかはらに向かう。駐車場には2台駐まっていて様子見をしていた。こちらも暫く車内で様子見とする。暫くしてから横浜ナンバーの人がスノーシューを履いて出かけた。更に様子を見ていると今日は大降りはなさそうに思えた。今日の前半のコースは緩やかな尾根歩きで、雪が降ろうとも迷うような心配はない。ゴーサインを出して準備を整える。(気温マイナス2度)

3 学校平 − 見晴コース − 剣ヶ峰(矢板市最高峰) 小雪チラつくも、トレースを追って楽な歩き  
 今日のコースのうち大間々台〜剣ヶ峰の間は、04年10月にひとり山歩き170で報告している(高原山からの復路で見晴コース通過)。尾根筋はなだらかで危険な箇所はなかったと記憶している。学校平〜大間々台の間はハイキングコースに沿って歩くのだが、積雪で道筋が見えるかは不明であった。県道5八海山神社6号に面したハイキング道入口からは、先行者のトレースが明瞭についている。これを追って斜面を急登すると、すぐに勾配は緩やかになった。林床の笹が雪面に頭を出していることから判断しても積雪は浅いことが分かる。先行者のトレースはうまくハイキング道を捕らえているのでルーファンの必要は全くない。樹林が切れるとツツジ群生地に達する。道標を見て小間々台ということが分かる。西側に大入道の一部がかすんで見えるが、こちらへのトレースは見当たらなかった。
 ツツジ群生地を過ぎて樹林に入ると炊事棟の左手を通り過ぎる。なだらかで変化の少ない樹林歩きで印象に残ることがない。小間々台から30分ほど歩くと再びツツジ群生地になり、左手直近に林道が見えたのでコースから少しばかり外れてみた。このあたりはレンゲツツジの名所で遊歩道が設置してあるようだった。ハイキングコースに戻り、更に十数分の歩きで展望台の目立つ大間々台に辿りつく。積雪が浅くトレースもあるので、ここまでは何の苦労もなく到達できた。途中でツツジにスノーシューを引っ掛けてバックしようとして転倒して起き上がるのが唯一の苦労。剣ヶ峰 (八海山神社から)
 剣ヶ峰から大入道への周回ができない場合は復路で林間コースを辿ることにして、往路は見晴コースを歩くことにした。林道を10分あまり進むと、県民の森への分岐となり、ここが見晴コースの登山口でカード投入箱が設置してある。鳥居を潜って尾根に進むと今までに比べて勾配が急になるが、寡雪とトレースのおかげで楽な歩きができた。リョウブの目立つ樹林帯を登ってゆくと、前方に先行者が視野に入りだした。標高点1456直前で先行者に追いつき、トレース利用の礼を述べて先行させてもらう。明瞭なトレースは残っていないが、ハイキング道はなんとなく分かりルート取りに苦労するほどではなかった。標高点1456付近は左手・西南が切れて左後方に宇都宮〜大田原方面の平地と前方に釈迦ケ岳と中岳の頭が見えるようになった。残念ながら小雪がチラつく空模様で霞んでいる。今日の楽しみのひとつだったのだが、残念!!
 標高点1456付近から先は裸尾根状態で強風を予想していたが、無風状態で気温は0度位で寒いという感じは全くない。裸尾根だから深雪はなく、スノーシューの沈みは殆どない。苦もなく小祠の祀ってある八海山神社(標高点1539)に達した。小雪がチラついていて遠望は利かず、前方に針葉樹に雪の被った剣ヶ峰(地元ではこちらを剣ヶ峰と呼ぶらしい。地形図では北側の標高点1540ピークが剣ヶ峰)が見えるだけ。エネルギーを補給していると先刻の人が登ってこられた。今日はここから戻るとのことだった。
 今日は大降りはないだろうが小雪がチラついているので、無理はしないと自分に言い聞かせて、次の剣ヶ峰に向かう。今までの落葉樹林から針葉樹林に変わり積雪も深くなる。トレースはないが登山道部はややへこんでいて、なんとなく分かるのでルーファンには苦労しない。雪が深くなったといっても、踝まで潜る程度で大した苦労もなく剣ヶ峰の山頂に達した。山頂部には1メートル程度の雪の山ができていて、無雪期には見上げた「矢板市最高点」の標識を見下ろす状態になっていた。針葉樹林の中で展望は全くない。

4 復路(林間コース経由  林間コースは途中から不明瞭となる 剣ヶ峰山頂 (右は無雪期)
 時間的にも体力的にも大入道周回は可能と考えたが、小雪がチラつく状況下では無理は禁物と引き返すとにした(鳥海山を忘れるな!!)。往路とは異なる林間コースを下るつもりで八海山神社に戻ると、先行の方は林間コースを下ったようでトレースが残っていた。またしても楽させてもらうことになってしまった。ウラジロモミやダケカンバ樹林の尾根を東へ20分ほど急降下すると、道標があり大間々台には尾根から分かれて、南東へ10分ばかり下ると谷間に辿りついた。先行者のトレースは谷間を北東に下っている。付近を見渡すと、隣の尾根筋の高さ2mの所に大間々台1.1kmの道標を見つけた。地形図を調べると該当箇所に大間々台に通じる破線が記載してあったので、こちらを進むことにした。暫くは道筋が読めたが、途中で見失った。どこでも歩ける状態なので、道筋を無視して適当に緩やかな尾根(台地の方が適している)を東へ下る。やや左足下がりの歩きで、不自然な歩きとなる。いつの間にか普段の尾根歩きの習性で尾根の最高部を目指すようになった。こちらへ進めば往路で辿った登山道に戻れることも頭にあったので、強いて地形図の破線に従わなかった。ほどなく見晴コース登山口の鳥居手前で往路のトレースに出合った。そこからは往路のトレースを逆なぞりして大間々台に戻った。林間コース方面にはトレースが見当たらない。先行者はどのルートを通っているのかしら?? 
 大間々台から小間々台・山の駅高原と往路を辿る。小間々台では朝方にはなかったが、大入道方面にトレースがついていた。山の駅たかはらに戻ると、車は10台ばかり駐まっていた。これからスノーハイクに出かける夫婦。三四台の車に待機するハンター。先行者もほどなく戻ってこられた。剣ヶ峰でチラついていた雪も上がり空はだんだん明るくなってきた。今日は天気予報を読み損なって、珍しくも“所に依っちゃった!!” 上手な鉄砲も数多く撃てば外れることもあるさ??? 
HOME
inserted by FC2 system