ひとり山歩き267 : 奥日光湯元温泉から金精道路と三岳林道をスノーハイクしてきました。時には風花がまいましたが、好天に恵まれスノーシューハイキングを堪能してきました。
金精道路・三岳林道・刈込湖スノーハイク
2007年1月25日(木) 晴れ
1 行程
ルートマップ   
自宅(4:25) = 湯元温泉ビジターセンターP(6:25/6:50) − 白根山中ッ曽根登山口(7:05) − 金精道路出合(8:15) − 金精トンネル入口(9:10/9:15) − スノーシェルター(9:50/10:00) − 石楠花平(10:20) − 小峠・刈込湖分岐(10:40/11:00) − 三岳林道口・湯元温泉口(11:15) − 光徳分岐(11:50) − 小峠(12:35/12:40) − 刈込湖(13:05/13:20) − 小峠(13:45) − 金精道路出合(14:10) − 湯元温泉駐車場(14:35/14:45) = 自宅(16:55)

2 自宅 − 湯元温泉
 金精道路は自動車で通行するだけで、いつの日にか湯元温泉とトンネルの間を歩いてみたいと思っていた。積雪で金精道路が閉鎖になっている今がチャンスでスノーシューで歩いてみることにした。これだけでは欲求不満となってしまうので、更に三岳林道も歩いてみることにした。 
 今回で5週連続で奥日光へ出かけることになるが、最初の2週、男体山と山王帽子山は雪不足だったが、1月8日頃の降雪でスノシュウイングも楽しめるようになった。その後は降雪が少ないようで来るたびにいろは坂の雪が少なくなっているようである。湯元温泉まで道路上に残雪も凍結部もなく、無雪期並みの運転が可能であった。金精道路から外れて湯元温泉に入ると道路上に多少の圧雪が残っているが特に問題なし。いつものようにビジターセンターの駐車場を利用する。(車外温度はマイナス5℃)

3 湯元温泉 − 金精トンネル  金精沢も金精道路もトレースは途切れ途切れ  吹き降ろしの風に悩まされる金精道路と金精山  (金精沢から)
 服装を整えて車内に戻り、指先を暖めて金精沢に向かう。白根山中ッ曽根登山口付近までは除雪してあったが、それ以降は積雪はあるが、道型は明瞭でトレースも残っているので坪足で特に問題なく歩けた。登山口から約15分ほど歩いた標高1600付近になると、踝まで足が潜るようになったので、スノーシューを着用した。トレースは蛇行し途切れ途切れになるが、北西に走る電線を追えば迷うようなことはない。左手に中ッ曽根、右手に金精道路、前方に金精山を意識しながら進んできたが、道型もトレ−スも消えてしまった。右手金精山 (金精道路 標高1750から)に見える金精道路はコンクリート擁壁で登れそうにもない。多少不安になったが、北西に方向を定めて進むと目の前に金精道路の橋が見えて一安心。橋の右手から金精道路に登る。ここは標高1730で、スノーシェルターの直下である。
 道路上の積雪は場所にもよるが、大体はガードレールの最上部が雪面に出ている程度。トレースは途切れ途切れになっていて、トレースのない所は概して雪が軟らかく時には脛まで潜ることがある。そうかと思うと風の強い場所では雪が飛ばされ、ほんの僅かだが道路面が現れているた。晴れてはいるのだが、吹き降ろしの風が強く、頬が痛くて堪らずネックウォーマーを着用する。眼鏡の曇りを心配したが、出掛けに曇り止めを塗布してきたので問題なかった。
 金精トンネルが間近になるにつれて道路上の雪面はガードレールを越すようになり脛まで沈む部分が多くなる。金精道路歩きになってからは予想以上の強風に悩まされたが、思ったよりは短時間で金精トンネル前に達した。トンネル入口は板で塞いであり退避する場所がなく、急いで写真を撮って退却する。トンネル前から膨らんだスノーシュー跡 (トンネル付近にて)見る金精山は東面が笈吊岩で樹木がないために真っ白で、アルプスの山のような印象を受ける。男体山方面は霞んでいて写真映りがよくない。
 下りはやはりラクチン!! 往路で十数分前に脛まで潜った場所のトレースが消えかかっているのには驚かされた。雪が軟らかくて風でトレースが埋もれてしまうのだ。これだから雪山で自分のトレースを過信してはいけないことが理解できた。今日は道路歩きだから全然問題ないが・・・  そうかと思うと古いスノーシューの跡が凹でなく凸になって残っているのを眼にした。スノーシェルターでエネルギー補給のために一休み。男体山を眺めながら下るという望みは一応かなったが、霞んでいるのが残念。今日は一日中、男体山のシャッターチャンスはなかった。石楠花平の標識を途中でみた。ここには駐車場もあり、標高1628mの標識もあった。バックの湯ノ湖も今日はパッとしない。この先になると、積雪は幾分少なくなり、トレースが入乱れるようになる。30mほどコンクリート面が出ている場所を過ぎるとほどなく小峠・刈込湖分岐に達した。これからのルートを調べながらエネルギーを補給した。

4 三岳林道 − 刈込湖  三岳林道には明瞭なトレースあり  小峠ー金精道路間のトラバースは多少の注意が必要
 小峠・刈込湖分岐からいったん三岳林道口(湯元温泉口)へ金精道路を下る。このあたりは歩く人が多いようでトレースが入乱れている。三岳林道口から見ると湯ノ湖は凍結しているように光徳分岐見える。背丈ほどの雪を乗越えると、林道にはスノーシュー等によるトレイルが伸びている。鬱蒼とした樹林の中を歩くのかと予想していたが大違いで明るい落葉樹林歩きとなる。登り勾配は緩やかでトレイル歩きだから快適な歩きができる。北三岳と南三岳の尾根筋やピークを枝越しに垣間見る程度で展望は全くない。左手に作業道らしいスペースをみて、20mほど先の右手に大岩を見る。更に10m先に道標があり、ここが光徳分岐であることが分かった。その左手には至湯元温泉の小さな標識があり、こちら側には踏跡が確認できた。光徳へは作業道程度の道幅があるのかと思っていたが、樹木の間をすり抜けて進む程度の幅でトレースは認められなかった。探訪は別の機会にすることにして先に進む。
 1667ピークの東から北を巻いて、再び北進するようになると、雪質が変わり時に刈込湖  奥に太郎山と山王帽子山は脛まで潜るようになった。勾配は殆ど感じなくなり気持ちよくトレッキングしていると、途中で休憩中の夫婦連れと出逢う。風花の舞う中、真新しいトレースを暫く追うと道標のある小峠に達した。一時間もあれば刈込湖を往復できるので、時間も体力も余裕があるので刈込湖へ行くことにした。
 夏道コースは斜面歩きも予想されるので、谷筋を進むことにした。最初はトレースが残っていたが、谷底に下りると絶え絶えとなった。明るいダケカンバ林から鬱蒼とした針葉樹林帯になると、谷幅は狭くなり幾分下り勾配となる。谷底であり迷う心配はないので安心して先に進む。前方が明るくなり、雪原が現れる。ここが凍結した刈込湖で表面に雪が積もっているので恰も雪原のように見える。東の谷間には山王帽子山と太郎山のお馴染みの風景。左前方には金田峠周辺の稜線。
 刈込湖でユックリしたいのだが、風が強くICレコーダーの電池交換を済ませて来た道を戻る。谷底で風もなくトレースはしっかり残っていた。小峠からはトレースに引きずられて夏道のトラバース道を進むことになってしまった。踏跡は残っていなく、スノーシュー苦手の斜面トラバースで滑り落ちそうになることしばしば。万一、滑落しても谷底は浅く、途中で樹木で止りそうなので不安はなかった。労力としては谷底の蓼ノ湖経由を選んだ方が無難であろう。この部分が今日一の難所で多少の注意が必要な所であった。他の部分は迷う心配も滑落する心配もなく安心して歩けた。私のようなスノーシュー初心者に向いたコースといえよう。
 金精道路に戻り、温泉源へ下る。急降下で心配したが、雪が締まっていてスノーシューでなんら不安なく下りることができた。温泉源でスノーシューを脱いで駐車場に戻る。 
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