ひとり山歩き266 : 竜頭滝上の登山口からスノーシューを履いて高山に登りました。雪が締まっていないのでスノーシューといえども登りには苦労しました。高山からは北西に下って、小田代原でスノーハイクを楽しんできました。
高山(1667)〜小田代原スノーハイク
2007年1月19日(金) 快晴
1 行程
ルートマップ 
自宅(4:25) = 竜頭滝上駐車場(6:05/6:45) − 高山登山口(6:50/7:05) − 枝尾根取付き(7:35) − 主稜出合(8:15) − 1565ピーク(9:20) − 高山(10:20/10:45) − 中禅寺湖分岐(高山登山口)(11:20) − 柳沢林道出合(12:10)  − 小田代原(12:20) − 西ノ湖分岐(12:50) − 戦場ケ原展望所(13:45/13:55) − シャクナゲ橋(14:20) − 駐車場(14:35/14:50) = 自宅(16:55)

2 自宅 − 高山登山口
 今度のスノーハイクは奥日光の高山か日光の黒岩尾根か迷っていたが、相互リンクの「気まぐれ男の山行記」によると黒岩コスースは雪が少なそう。高山については同じく相互リンクの「自然と遊ぶ・自然を歩く」によると雪がタップリあるようだ。今回は雪タップリの高山にスノーシューハイクを楽しむことにした。時間と疲労が許せば小田代原と戦場ケ原のスノーハイクも・・・
 天気予報を検討して、今日は好天間違いなしと例によって早朝出勤。先週のいろは坂は道路上には圧雪が残り周辺は真っ白だったが、今日は圧雪はなく周辺の積雪は大部少なくなっているようだ。竜頭滝上駐車場から高山登山口辺りは雪が充分あるので安心して準備をする。例によって靴を履いたり、スパッツをつけたりしているうちに指が痛くなったので、車に戻り指先の回復を待つ。スノーシューを抱えて湯川に架かる橋を渡って高山登山口に行く。(気温マイナス4度)

3 高山登山口 − 高山  トレースは断続的に残っている  トレースのないところはスノーシューでも脛まで沈む左:登山口  右:高山山頂
 登山口でスノーシューを着用して古いトレースを追って西に進む。途中でトレースは途切れ途切れとなるも、1506ピークから北西の派生する枝尾根に取付くべく緩斜面をトラバースする。雪は大して積もっていないのだろうが、場所によっては脛まで沈みトラバースと相まって歩行速度は遅い。ほぼ夏道上を進んできたが、尾根取付きからは夏道とは異なり枝尾根を南南東の1506ピーク目指して登り始める。尾根にはトレースは全然残っていないが、トラバースに比べて歩き易い。標高が上がってくると、スノーシューが滑って逆戻りで直登は困難となってきた。止むを得ず急斜面をストックと樹木の助けを借りながらトラバースして少しずつ高度を稼ぐ。苦労して1506ピークのやや西側の主稜に達した。
 西鞍部に下るにつれて強い風が尾根を吹き抜けて地吹雪が舞い始めた。寒い感じはしないが頬が痛くなったので、久しぶりに防寒着のフードを被る。夏道が登ってくる鞍部付近は風が最も強く積雪は吹き飛ばされて少ない。1565ピークへ少し登ったところで枝の隙間から日光連山を撮影。場所によっては積雪の表太郎山 (高山稜線から)面にスノーシュー跡が残っている。トレースの残る部分はクラスト気味で足が沈まずに登れるが、長くは続かずそうなると脛まで足を沈ませての歩行となる。この程度の積雪なら重いスノーシュースを履いて登るよりは坪足の方が楽だと思う。しかし、今日は訓練のために危険とか無雪の所以外では、スノーシューを絶対に脱がないと決めてきたので仕方ない。尾根が太くなり風がなくなり、暑くも寒くもなしで労は多いが気分は快適。尾根上の積雪は浅いようで、場所によってはプラスティックの赤の境界杭が頭を出している。道標(←高山 竜頭滝→)をみて、25分ほどで1565ピークに達するが、小さなコブがあってどこが標高点が分かりづらい。説明板の手前の高みを1565ピークとした。
 説明板によると山頂までは30分となっている。これは夏道の場合で、実際には約1時間かかってしまった。鞍部まで下って15分(標高で20数メートル)登ると勾配は急になり足の沈みは脛までが続く。疲れて振り返ると男体山から三岳にかけての山々が展望できる。勾配はきついがスノーシューの苦手なトラバースでないのが助かる。雪を被った倒木を越すのに骨が折れたが、これを越すと勾配も緩くなりほどなく高山の山頂に辿りついた。夏道のコース時間90分に対して2倍強の時間を要したが、今の時期にこれならよしとしよう!!  山頂からは枝越しに周囲の山々を窺い知るという程度。山名板からみて積雪は50センチもなさそう。山部3Dと栃木の山紀行の山名板を見る。日当たりがよく気持ちがよい。気温(マイナス1度)をチェックして、エネルギーを補給する。テルミスに詰めてきたコーヒーが美味かった。
小田代原と外山稜線
4 高山 − 小田代原  急勾配の北西尾根を下り 小田代原をスノーハイク
 小田代原をハイクしたいので、山頂の北西に位置する登山口を目標に下ることにした。地形図から判断すると目標の尾根は急傾斜で低く分かりにくい。間違ってどこへ下りても迷うような場所ではないので、安全第一を心がける。北西に向かって尾根を下ると雪は浅いが軟らかく、急傾斜部では雪が崩れて滑り下りるような感じとなる。山頂からは安全を考えてピッケルを使っているが、雪が軟らかく折角のピッケルも制動には効果なし。二三メートル下っては樹木にしがみ付いてブレーキをかける始末。それでも危険を感じるようなことはなかった。それよりも途太郎山(左) 小真名子山(中) 大真名子山(右)  (展望所から)中で雪が少なく木の根が浮き出した箇所の方が注意が必要だった。この尾根はスノーシューでの直登は難しいだろうが、35分で道標(←中禅寺湖 ↓高山 小田代原→)のある登山口に比較的用容易に無事下山。
 小田代原側から中禅寺湖側へ真新しいスノーシュートレースがついている。このトレースは夏道に沿って歩いているようで、スノーシューの沈みは殆などく楽々歩くことができた。途中でゲートを通り柳沢林道に向かう。ミズナラ林から白樺疎林に変わり、男体山や太郎山を見ながらの歩きは快適。柳沢林道は除雪してあるので、スノーシューでは歩き辛いが、積み上げた雪の傍を歩いて小田代原口に向かう。
 ゲートを潜って小田代原を湯滝方面に向かう。遊歩道はよく締まっていて、クランポンの跡が残る程度で面白みがない。左手に湖上山から外山の稜線をみて04年9月に弓張峠付近から尾根歩きをしたことを思い出しながら歩く。湯歩道をガラガラとスノーシューを引きずって歩いているだけでは面白みがないので、西ノ湖分岐(弓張峠からの遊歩道との合流点)で引き返すことにした。来た道を戻って小田代歩道でシャクナゲ橋を目指す。スノーシューに混ざって坪足のトレースもあったが、踏み固まっているので充分歩けるようだ。途中で何組かのハイカーとすれ違う。夫婦連れが多いようだ。途中で戦場ケ原展望所に寄って日光連山を楽しむ。戦場ケ原は別の機会にして、シャクナゲ橋経由で駐車場に戻る。
HOME
inserted by FC2 system