ひとり山歩き263 : 雪山シーズンに備えて脚力鍛錬のために男体山に登ってきました。雪は少なく8合目以上で積雪は連続となり、せいぜい10センチ程度でした。好天に恵まれ、富士山をはじめ遠望を楽しむことができました。
年末の男体山(2484)
2006年12月25日(月) 晴れ
1.行程
ルートマップ 
自宅(4:00) = 中禅寺湖県営有料駐車場(5:45/6:05) − 登拝門(6:20) − 3合目(7:05) − 4合目(7:30/7:35) − 6合目(8:20) − 8合目(8:50/8:55) − 山頂(11:05/11:40) − 8合目(12:10) − 6合目(13:10) − 4合目(13:35) − 3合目(13:50) − 登拝門(14:20) − 駐車場(14:34/14:45) = 自宅(16:40)

2 自宅 − 登拝門
 いよいよ雪山シーズンがやってきた。スノーハイクや残雪期の尾根歩きに備えて脚力を鍛えるべく男体山に登ることにした。雪山の経験が少なくて積雪状況が分からないため、どのような装備で出かければよいか皆目検討がつかない。web情報では今シーズンの奥日光の積雪は少ないらしい、だが男体山はどの程度かは不明。念のためにワカンとアイゼンを持参することにした。
 例によって明るくなったら登り始めるの行動パターンを頑なに守り、逆算して家を出る。この時期は男体山は閉山で、中宮祠の駐車場を使うのは気がひけるので、県営有料駐車場に車を駐めた。いろは坂から中禅寺湖湖畔にかけて走行してきた限りでは雪はかけらも見えない。この時期に奥日光に来たのは初めてで、これが正常か異常なのか判断しようがない。温度計は-2℃を示している。想像していたよりは大部高い。防寒着を着用すると最初は汗をかきそうだが、途中での装着は面倒なので、身に着けて登拝門に向かう。

3 登拝門 − 山頂  雪は少なく八合目から連続となる  中禅寺湖 半月山と社山  (四合目から)
 開山時期は500円を志納して登拝門から登り始めるのだが、今は閉山期で登拝門は当然閉まっている。左手から門の後ろに入るのだが、利用する人は多いのか薄い踏跡がついている。数分登山道を急登すると遥拝所があり一合目の石碑をみる。鹿の食害防止ネットの目立つ樹林帯のやや抉れた登山道を急登する。体が温まるにつれて、氷点下にもかかわらず顔から汗が滴り落ちる。発汗が幾分収まるころに舗装林道に突き上げた。ここが三合目で下山道入口を示す大きな看板が設置してある。次の四合目までは林道を歩くことになる。林道の日当たりの悪い場所に痕跡程度の雪をみる。枝越しに見えてくる中禅寺湖南岸尾根の北斜面はかなり白い。今日は南斜面を登るので、雪は少ないだろうと推測する。鳥居のある四合目からは半月山から社山の北斜面の白さが目につく。三合目への登りでは工事用のモノレール、三合目にプレハブの資材小屋、四合目にもプレハブの小屋が目に付いた。左手の薙ぎの修復八号目下の鳥居工事が行われているらしい。
 鳥居を潜ると再び樹林の中の急登になる。登山道は抉れて鉄パイプの助けを借りながら30分ほど登ると五合目の石碑と粗末な避難小屋(雨宿りする程度)が設置してある。写真を撮っていると藤原町(現日光市)から来た青年が追いついてきた。少しばかり立ち話をすると、礼儀正しく感じのよい青年だった。青年に先に行ってもらい自分のペースをキープ。雪は所々に痕跡程度だが、地面は霜柱が立っている。登山道迂回路の横長看板を見るとここが六合目。振り返ると中禅寺湖と半月山が展望できる。今までの登りでも、振り返ると樹木に邪魔されるが展望はできた。復路が楽しみ!!
 迂回路に入ると樹林帯で日当たりがないので下が凍結している。滑りやすいので注意が必要。20分、標高にして70mくらいで迂回路の上に出る。半月山とその後方に足尾の山々を見ながら呼吸を整える。ここからはガレ場皇海山(中央奥) (山頂から)歩きとなる。更に30分程で避難小屋と七合目の石碑を見る。雪は相変わらず断続的に僅か残っている程度で歩くのには影響なし。七合目半とおぼしきあたりで右手に林道への連絡路をみる。連絡路口まで電線が引かれている(登拝祭の夜間照明かと思われる)。ガレ場歩きは続き、鳥居が現れる。真冬には積雪で鳥居を潜れないらしいが、今日は雪は全くない!! 岩の陰に鎖が見えると直ぐ上が八合目で、小屋と大岩の下に小祠が祀ってある。八合目・滝尾神社の石碑を見て滝尾神社を祀っていると知る。
 八合目から10分ほど登ると勾配が急に緩やかになり、積雪が連続となる。積雪は10センチ程度だが、踏跡がついているので足がもぐることはない。雪二荒山大神像と白根山 下に緑色の土嚢を感じながら登ってゆくと、丸太階段登りとなる。適当に雪が段差を埋めてくれるので歩き易い。先刻出逢った青年が下山してきた。「気をつけて」と声をかけてくれた。本当に気持ちのよい青年だ。九合目の石碑はは森林限界の上とばかり思い込んで歩いていたので見逃してしまった。左手に白根山あたりを樹間に感じながら歩いていたが、樹林限界の上に出ると突然展望が広がる。山頂方面は雪が薄く丸太階段が姿を現している。丸太階段を少しばかり登ると、展望がグッと広がり中禅寺湖が一望できる。白根山方面の展望もよい。遠望は山頂へ行ってからの楽しみと先を急ぎ山頂の鳥居を潜る。
 今日は晴れていて風もなく、温度計をチェックすると零℃であった。今回の山行で冬装備で足らないものを新春に購入するつもりだったが、暖かすぎて全然参考ににならない。ワカン、アイゼン、テルモス等は脚力鍛錬の重石に過ぎなかった。これで冬山をなめてはいけない、と肝に銘じる。展望は素晴らしい!! 富士山をはじめ方位盤に載っている山々は確認できた。
 中宮祠から二度登っているが、所要時間は3時間前後であった。今回は4時間45分もかかってしまった。その要因は@荷物が重かった。 A写真撮影で手袋脱着に手間がかかる B積雪に多少影響された。 C認めたくないが、体力の衰え。

4 下山  六合目上の樹林帯は凍結しているので要注意
 普段よりザックが重いが、下山には影響ない。六合目上の樹林帯は凍結していたので細心の注意を払う。往路では楽しめなかった中禅寺湖と半月山を見ながらの下りは気持ちがよかった。五合目付近は霜が融けて泥んこ道になっていた。四合目には工事関係者の車が駐まっていたが人影は見当たらなかった一合目登拝所からは右(西)に道筋が見えたので、これを追うと登拝門の右(西)に出て、そのまま国道120号に下りた。
 下山所要時間は2時間40分。以前のデータと同じ。
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