ひとり山歩き228 : 1月16日の粟野中央尾根(1)に引き続き、遠木地区から粟野中央尾根に登り粕尾山経由で前日光林道まで歩いてきました。殆どが植林で薄い踏跡が続き迷うようなところはありませんでした。伐採地からは多少の展望を楽しむことができました。
粟野中央尾根(2) 遠木〜粕尾山(851)〜前日光林道
2006年2月3日(金) 晴れ
1 行程
ルートマップ
自宅(5:15) = 中粕尾遠木BS(6:15/6:25) − 東電巡視路口(6:50) −新栃木線鉄塔197号(7:05) − 600ピーク(7:40/7:45) − 南いわき線鉄塔284号(三角点656.4)(8:25/8:30) − 677ピーク(8:50) − 766ピーク(9:40) − 横平林道出合3(9:55/10:05) − 粕尾山(三角点851.6) −844ピーク(11:05) − 957ピーク(11:50/11:55) − 前日光林道(12:15/12:20) − 林道(名称不明)変曲点(12:30/12:45) −北村林道終点(13:05) −県道15号出合(北村BS)(14:00) − 遠木BS(15:10/15:20) = 自宅(16:20)

2 自宅 − 遠木BS − 197号鉄塔 
 このところスノーハイクにのめり込んでしまい、里山歩きに脚が向かなくなってしまった。今日はスノーハイクには天気が芳しくないので、1月16日に歩いた粟野中央尾根の後半を歩くことにした。
 出発点は前回の終了点の東電新栃木線鉄塔197号とする。粟野町(現在は鹿沼市)中粕尾の遠木バス停付近に車を駐めて、羽遠林道を北上する。途中で194号、195号、196号鉄塔巡視路を左に見送って林道を進む。北上から南下の変曲点が197号鉄塔巡視路口となる。あとは送電線下をジグザグに巡視路を登ってゆくと、197号鉄塔に到着する。
 今日のコースも既に日光稜線紀行のstarionさんが歩いているのでこれを参考にする。ただし、下山後の林道歩きが最短になるよう工夫はした。

3 197号鉄塔 ー 粕尾山  植林の尾根筋は特に危険箇所なく薄い踏跡が続く  横平林道に三回出合う
 鉄塔からは境界標に黄色ポールまたは赤棒杭の添えられた植林の尾根筋を北西から西向きに変えながら緩やかに登ってゆく。再び向きが北西になると左(西)側は自然林となり樹間に稜線を感じながら進むと600ピークに達する。なんの変哲もないピークで素通りする。2分ばかり進んだ北西端に北東の水沢粕尾山(手前)と横根山(奥) (766Pから)集落に向いた石祠が祀ってあった。
 石祠から急降下した鞍部には南西から作業道が上ってきて、これから進む尾根の右斜面を網目状に走っている。ガスがかりの石裂山を眺めながら作業道を進んでみた。途中で東電巡視路のプラスチック階段に出合ったので、これを追って尾根上に登ると立派な作業道が進路に沿って走っていた。これを進むとすぐに赤白の鉄塔に達した。地形図には記載されていないが南いわき線が東西に敷設されている。この鉄塔は284号で、周辺はヤブで三角点を探す気にならなかった。
 尾根の左下を北西に下ってゆく作業道からはなれて尾根に踏み込む。ほんの僅か下った鞍部で横平林道に出合った。先刻の作業道もこの林道にここで吸収された。この林道は上粕尾の北村地区と粟野中央尾根の反対側に位置する入粟野の上五月地区を結ぶ舗装林道である。この林道にはこの先で更に二回出合うことになる。少なくとも今の時期は交通量は殆どないようだ。無駄な道路のような気がするが、粟野中央尾根で分断される粟野町の住民にとっては必要性があるのだろう。鞍部から10分ほど登ると677ピークだが植林の中で石裂山  (横平林道出合3から)何も見えない。先刻から中央尾根を挟んで左下からも右下からも選挙街宣車からのスピーカー音が聞こえている。1月1日付けで粟野町は鹿沼市に合併されたので、その市議選の最中のようだ。久しぶりに里山歩きを実感する。
 次の720級ピーク付近は右手が灌木帯で日当たりがよいせいでブッシュが密集している。気温が3℃程度にもかかわらず急に背中から日を浴びて暖かさを感じる。灌木帯のおかげで男体山や前日光の山々を眺めながらの歩きとなる。二つの720級ピークを越した鞍部で再び横平林道に出合う。地形図の破線については確認できなかった。福ケ沢分収造林地の看板を見て尾根に取付くと、右手は更に尾出山  (横平林道出合3から)灌木帯が続きひと登りすると植林に突入する。この尾根筋は植林だから灌木帯や伐採地を通過するのが唯一の楽しみ。前方が伐採地のピークに達した。このピークが766ピークで、前方に三角点ピークの粕尾山とその後ろに横根山が展望できる。袈裟丸山の一部と粕尾の地蔵岳付近も展望できる。左(西)の枝尾根から縦走尾根に沿って鹿避けネットが敷設してあり幼木植林を保護している。
 766ピーク先の鞍部で横平林道に三回目の出合となる。林道出合は日当たりがよく、北東に石裂山、南西に尾出山を眺めながらエネルギーを補給する。林道を挟んで白ケ沢ー6分収造林地と栃木県山林種苗組合創立50周年の森の標柱を見る。50周年記念標柱の横から尾根に取付くとネットは更に延びていて、まさしく日だまりハイクとなる。やがてネットは北西に下ってゆき、尾根筋は植林地歩きとなる。しばしの歩きで左(西)手が自然林の三角点851.6ピークに達した。三角点測量に用いた紅白ポールには粕尾山の山名板というよりはシートが取り付けてあった。標高845と記入してあり、次の844ピークと混乱しているようだ。ピークの大きさかから見て三角点ピークが粕尾山というのは間違いないだろう。西側に稜線が樹木の隙間から窺え、南西に特徴ある姿を呈する尾出山はすぐに峻別で来た。

4 粕尾山 − 前日光林粕尾山山頂  ヤブと凍結に悩まされる
 粕尾山から二つの710級ピークを越すと844ピークで西側が伐採地でカヤトとなっていて、前方に横根山、左に昨年12月8日に登った発光山(960.1)も見える。標高900付近で檜の一部にネットが巻いてあった。感じとして太からず細からずの木にネットが被せてあった。時々見かける姿だがその基準が分からない。そのうちに尾根筋はブッシュが増えて薄っすらと雪が付きだした。標高950の小ピークからは北から北西に変えてヤブをこぎながら進むと、小ピークに達した。ここには二本の境界標が隣接している。ここが地形から957ピークと判断する。starionさんはこのピークから南西の林道に下ったが、ヤブを我慢して北北西の前日光林道を目指す。下りになると雪は僅かとなるが、凍結しているので樹木を伝わりながら慎重に前日光林道に下った。軽量アイゼンは持参していたが、樹木が多かったので使用しなかった。前日光林道は僅かに積雪がありタイヤ跡が残っていた。

5 下山  枝尾根と林道を利用して最短コースで駐車地に戻る
 最短コースで駐車地に戻るべく、前日光林道出合から南に延びる林道(名称不明)に入り、その変曲点から尾根通しで北村林道終点に下る。林道変曲点付近は日当たりがよいので、荷を下ろして昼食を摂る。変曲点から南西に延びる尾根を下る。古い間伐廃材が残っている程度で尾根幅も広く歩きやすく、20分で北村林道終点に下れた。林道終点先は地形図の破線に該当するが、林道は更に延びているようだが鎖で通行止めとなっていた。
 よく整備された林道を快調に15分ほど下ると、舗装道となった。更に10分後にきたむら橋を渡り左岸から右岸になると民家が現れだした。今日はバスに乗るつもりはないから、通常のペースで林道を下る。林道歩き55分で県道15号出合の北村バス停に到着した。待ち時間が少なければ利用しようと時刻表を覗くと15分前に通過してしいた。次は1時間以上の待ち、迷うことなく県道を歩いて遠木バス停付近の駐車地に戻った。
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