ひとり山歩き225 : 粟野町の中央を北西に横根山まで伸びる粟野中央尾根を城山からハナント山まで歩いてきました。尾根筋は殆どが植林のため眺望は期待はずれでしたが、ルーファンを楽しむことができました。
粟野中央尾根(1) 城山公園〜ハナント山
2006年1月16日(月) 曇り時々晴れ
1 行程
ルートマップ 
自宅(5:30) = 粟野城山公園(6:15/6:25) − 三角点231.1P(7:00/7:05) − 368P(8:55/9:00) − 410P(9:50) − 509P(10:20) − 三角点413.5P(10:55) − 459P(12:00/12:10) − ハナント山(三角点671.9P)(13:40/13:50) − 羽遠林道出合(14:05) − 送電鉄塔(14:35) − 羽遠林道再出合(14:45) − 遠木BS(15:00/15:25) = 城山公園(15:55/16:00) = 自宅 (16:50)

2 自宅 − 粟野城山公園
 粟野町(1月1日から鹿沼市に併合)を分断するように粟野川と思川の間に稜線が北西に横根山にまで延びている。この稜線には国土地理院の1/2500地形図に名のある山は記載されていない(この稜線を粟野中央尾根と日光稜線紀行のstarionさんが名付けた)。
 粟野中央尾根を歩いてみたいとは思っていたが、名のある山がないので取っ付き難かった。前述のstarionさんH17.3.13(城山〜ハナント山) と 3.20(粕尾山〜横根林道) の2回に分けて末端から末端まで歩かれた。今回は城山からハナント山までをstarionさんの道筋を辿ってみることにした。スタートは粟野城山公園とした。我が家から30km足らずで、山歩きのスタート地点としては最短。

3 城山公園 〜 ハナント山  殆どが植林の中で、薄い踏跡が続く  伐採地でしか展望は得られない  
 公園の駐車場に車を駐めて支度を整えているうちに、照明なしでもどうにか歩ける明るさになったので、正面の忠霊塔に進んだ。。忠霊塔の裏側に尾根に向かう道筋があったので、これを追うと数分で本丸跡の標柱を見て尾根上に達した。道から分かれて尾根を歩くと、アンテナ塔そして隣りに城山の大きな石碑と見張台の標柱を見る。400年ほど前に廃城になり、近くは数十年前に「口粟野防空監視哨跡」の石柱に見るよう監視施設が置かれたようである。三峰山 
 城山からヤブを掻き分け岩場をまいて下ると植林の中に進み歩きやすくなる。途中で左手が伐採地を通過し、小ピークに登ると北端に4ケの小石で囲まれた三角点を見る。ここが三角点231.1ピークだが、展望はない。このピークから西に下った鞍部には明治時代の石祠が祀ってあった。鞍部から西に向きを変えて登りになる。尾根筋は植林で場所によっては片側が自然林となっている。基本的には植林であるから薄いが踏跡は認められる。
 二つほど小ピークを越した標高点333ピークへの登りは杉植林で間伐と枝打ちを施してあった。333ピーク先の鞍部から西に再び向きを変えて登り返した小ピークから次のピークにかけて右(北)側が伐採地になっていて、今回のルートで随一の眺望が得られた。男体山から女峰山の日光連山とその前に鹿沼の山々を目にする。日渡路集落を挟んで三峰山は目前に聳える。再び植林になるが右(北)側は自然林で直下に中粟野の集落群を感じながらの歩きとなる。シノダケが目に付き出すと杉植林の368ピークに達した。三角点413.5ピーク
 368ピークからも植林の歩きだが右側は所々で自然林となるが展望はない。途中で間伐廃材を踏み越えたりしながら四つの小ピークを越すと10ピークに達するが特に展望はない。植林を南西に下って北西に登り返すと栃木県の境界標(粟野町の中央に位置する尾根筋に栃木県の境界標があるのは理由が見出せないが)と赤い杭(頭に番号あり)を見ながら登り返すと509ピークだが、何もないので通過。509ピークからは北に下り次の450級ピークを下るときに左(北西)に横根山がチラリと見える。枝打ちを施した三角点413・5ピークに到着。三角点のほかにはRKさんの標高表示板をみる。この標地板は県南の三角点のある無名峰でよく見かける。RKさんも自分のように尾根歩きが好きな人なのであろう、と標高標示板を見るたびに想像する。ハナント山頂
 三角点ピークからも相変わらず植林の中を進み、次のの460ピーク登りで伐採地を通過する。前(北)に複数の送電鉄塔が見えて、一番右端が鳴蟲山かと推測しながら登ってゆくとピーク直下に石祠が祀ってあった。地形図を調べて見ると北東の菅沼集落からは容易に登れそうに感じた。460ピークも植林の中で見るものなく通過する。次の470級ピークを越すと向きを西から北に変えて北へ450級の小ピークをいくつか越しながら進むと、枝打ちした植林の459ピークに達した。前方にハナント山の手前の630級ピークが枝越しに見える。ここからは登りが続くのでエネルギーを補給した。
 459ピークの北端で方向を僅かばかり西に変えるのだが、尾根筋が薄いので注意が必要。再び北向きに変えて下った鞍部には地形図では破線が通っているのだが、踏跡は残っていない。このような谷筋の破線は人の往来がないと消えてしまうようだ。630級ピークへの登りは結構勾配がきつく、シノダケやミヤコザサが抵抗になるほどではないが認められるようになる。左手にミズナラが目につき出すと630級ピークに達した。尾根上の境界標の傍に赤い金属ポールを追って進むが、ここも地形図の破線は認められなかった。すぐ先で一部が破損した石祠を見て方向を北西から南西に変えて登ると、突然植林から自然林になって三角点671・2ピークに達した。三角点の他にはハナント山672mの山名板を見る。落葉期なので枝越しに展望は得られるのだが、これからの行動を考えて山座同定はしなかった。

4 下山  一便前のバスに乗るべく急ぐ城山公園の忠霊塔
 先刻から遠木BSの時刻表が気になっている。中粕尾の遠木集落から口粟野の城山公園までは歩いて戻ると13kmと長いので、粟野町営(現在は鹿沼市営)バスを利用するのだが、今日の予定を通常の速度で歩くとバスを1時間以上待つことになる。待つのが嫌いな性分なので、一便前のバスに乗ることを考える。遠木BS15:25発に乗るには1時間半で下山せねばならない!! 少し苦しいかも、でもバス停で待つよりは途中で苦しんだほうがよい、と変な理屈をつけて先を急ぐことにした。
 ハナント山からは落葉の積もる尾根を急降下する。境界標に棒を立ててあるのが目に付く程度。15分で林道羽遠線の峠に出合う。思ったよりは早く下れた!! こうなったら絶対に15:25発のバスに乗るぞ、と林道に分かれて再び尾根に取付く。基本的には下りだが、528ピーク、520級ピーク、480ピークと僅かな登りだが足が重い。ダンプカーは登りは遅いが下りで稼ぐぞ、と廃棄ガスならぬ汗をたらしながら頑張る。尾根筋には境界標に黄色の金属ポールが並ぶ。新栃木線197号鉄塔の手前から巡視路を下る。巡視路はよく整備されているので急ぎ足でも特に危険なところはない。羽遠林道に再び出合って時計を見ると、40分の余裕がある。絶対に大丈夫と確信したが、勢いが一旦つくとスピードは緩まない。ダンプお得意の平坦な道を小走りで下りる。県道15号鹿沼足尾線の遠木BSに15時丁度に着いた。
 25分待って乗ったバスには自分以外に最後まで客はなし。たったの200円でバスを借り切った!? バスを降りて城山公園に戻るも一人も見かけなかった。大きなスカイローラーもさびしそう!!
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