ひとり山歩き208(今回は夫婦) : この一ヶ月ほどは帯状疱疹に罹災し、現在も神経痛に悩まされています。大好きなヤブ山への復帰のリハビリを兼ねて光徳から切込湖・刈込湖を経由して湯元まで歩いてきました。体の痛みを庇いながら休み休みの歩きでしたが、久しぶりに山中でかいた汗は快適でした。
光徳から切込湖・刈込湖周回
2005年8月5日(金) 晴れ
1 行程 (同行者 : 妻)
ルートマップ  (地形図 : 男体山 1/25000)  
自宅(5:00) = 光徳(6:50/7:00) − 山王峠(8:05/8:15) − 涸沼(8:40/8:55) − 切込湖(9:25) −刈込湖(9:50/10:00) − 小峠(10:30/10:40) − 金精道路出合(11:00) − 湯元BS(11:15/11:30) = 光徳(11:40/11:55) = 自宅(13:55)

2 自宅 − 光徳
 5月末に帯状疱疹に罹災してしまった。医者も「これはひどい!」というほどの重症(?)で、帯状疱疹後神経痛に現在も悩まされている。神経痛とはこれから長期の付き合いになりそうで、痛いといってジットしていると体力・気力とも衰えてしまうのが恐ろしい。
 【帯状疱疹 :水ぼうそうをおこしたウイルスは、治療後は身体のなかの神経節に隠れてる。疲れや風邪、加齢などで抵抗力が落ちた時に、再活動を始め、神経を伝わって皮膚に現れる。帯状疱疹の多くが痛みを伴うのは、ウイルスが神経を伝わって現れてくるため。大人の10〜20%が罹災するといわれる。・・・Webから抜粋】
 大好きなヤブ山歩きはまだ無理なので、山麓トレッキングで様子を見ることにした。適度のアップダウンと距離という点から、刈込湖・切込湖を周回することにした。久しぶりの山歩きなので、疲労の少ないうちに登りということで光徳からスタートすることにした。久しぶりの長距離運転であったが、朝飲んだ痛み止めの効果で2時間程度の運転には支障がなかった。

3 光徳 − 切込湖・刈込湖  病み上がりの身体を庇ってスロペースの歩き高薙山稜線(中央奥)  (山王峠から)
 光徳牧場前の舗装道を進み「山王峠2.1km」の道標を見て遊歩道に入る。ミズナラ林のよく整備された遊歩道を緩やかに登ってゆく。遊歩道に入って数分のところで「楢林」の説明板をみる。やがて針葉樹と枯れた白樺が目に付くようになる。一旦緩やかに下って、登り返すとカラマツ林となる。標高1600付近で白樺からダケカンバに変わる。林床の笹は高いところで肩程度あるが、道筋は整備されていて歩くには全く支障はない。
 土留めの丸太階段を登涸沼るとダケカンバが混ざる針葉樹林に変わる。すぐ先で平坦で展望の開ける山王峠に達した。目前(北)に於呂倶羅山。その左奥に高薙山、そして右手(東)に山王帽子山が窺える。光徳から山王峠までは標高にして約300メートルの緩やかな登りで、通常なら苦労するようなところではないが、身体を庇いながらの歩きで一時間以上もかかってしまった。今日は同行の女房殿に後ろから追われる様な歩きではあったが、家でジットしているよりは、気がまぎれて患部の痛みが少なかったのが救い。家で暑さと痛みを堪えているよりは、身体と脚に負担はかかったが久しぶりの大汗は快適!!
 山王峠の道標から更に北北東に緩やかに登ってゆくと、途中にベンチがあり先行者1名が休憩していた。山王峠の道標のところよりは多少展望がよい。更に進むとすぐ先で山王林道に出合う。今日の最高点であり、これからは登り返しはあるが下り勝手なので、大丈夫と判断して先は進む。ダケカンバの混ざる針葉樹林の中を急降下となる。足場はあまりよくないので、転倒に注意しながら刈込湖西端から太郎山と山王帽子山を望むユックリと下る。前方に於呂倶羅山を見ながら、約100メートル下ると摺鉢状の涸沼に達した。左(西)に三岳の1882ピークと前方(北)に於呂倶羅山が聳えている。普段から於呂倶羅山という変わった名前は何を意味するのだろうと思っていたが、説明板に「オロ」は日陰、「グラ」は岩場と書いてあった。なんとなく分かったような分からないような!? 更に涸沼の花について説明板もあったが、鹿の食害で少なくなってしまったようだ。古いガイドブックには夏場はお花畑に化すとかいてあったが、注意しないと目に付かない。
 涸沼は樹木がないので日差しを受けて暑かったが、針葉樹林に入るとやや涼しさを感じた。切込湖までは緩やかな登りで、歩くのになんら支障はなかったが、切込湖の東端からは林間学校の児童達とひっきりなしに出合う。児童達に混ざって一般のハイカーも多い。切込湖は素通りする。刈込湖との連絡部は水量が多く太い水路になっていた。ますます林間学校の児童達は多くなる。刈込湖の西端までほとんど連続的に出遭った。刈込湖の西端部に寄って、於呂倶羅山稜線への取付きを探った。

4 刈込湖 − 小峠湯元  一ヶ月の空白ですっかり脚力に衰え
 刈込湖からはコメツガ林の道筋はよく整備されていて歩きやすい。十数段の木階段が細切れに多数設置してある。林間学校の児童達はいなくなった代わりに一般のハイカーはドンドン増えてきた。ユックリ歩いているにもかかわらず追い越す人はいなかった。大部分の人は湯元側から出発するようだ。光徳から山王峠への登りをきらうのかなア?
 刈込湖までは、後ろを歩いていた女房殿もあまりの遅さにあきれたのか、ドンドン先に行ってしまい、後姿も見えなくなってしまった。追いつこうとするも、脚が思うように進まない。病み上がりということもあるが、一ヶ月以上の空白ですっかり脚力は落ちてしまったようだ。
 平坦になると木階段登りは終わりで、ここからは緩やかな下りとなる。大岩前にベンチの設置してある小峠に着いたが、女房殿の姿はなかった。追うのを諦めて、ベンチに腰掛けて小休止。一般ハイカーがドンドン登ってゆく。夫婦か子供連れが多く単独行者はほとんどいない。
 下り道だが相変わらずスピードは上がらない。歩くことで気が紛れたせいか身体が温まったせいか神経痛はそれほどではなかったのが本日の収穫。金精道路出合の駐車場には車数台駐まっていたが、女房殿がいないのを確認して金精道路を横切って湯元へ急ぐ(?)。源泉地で休んでいる女房殿にやっと追いついた。病人を放り出して先に行くとは、なんとも薄情な!! 

5 湯元 − 光徳 − 自宅
 光徳までは15分待ちでバスで戻る。光徳から自宅への運転中は、早朝に服用した痛み止めの効果が切れて多少の痛みを感じる。一ヶ月の空白で思ったよりも脚力が衰えていたのにはショックを受けた。あと何回かは登山道のある山登りで脚力の回復をする必要がある。

HOME
 
inserted by FC2 system