ひとり山歩き197 : 芹沢林道ゲートから日向倉山に登り、芹沢左岸の尾根を日向倉山と次郎岳の中間付近まで歩いてきました。芹沢左岸尾根は思ったよりは厳しくシャクナゲ藪が連続しています。雪庇は崩れかけ危険なので歩きにくい場所が多かった。遠方からの観察で、次郎岳への登りと直下の大岩が厳しそう。
日向倉山(1341.9)から芹沢左岸尾根
2005年4月18日(月) 曇り→晴れ
1 行程
ルートマップ  (地形図 : 荒海山、五十里湖 各1/25000) 
自宅(2:50) = 芹沢林道ゲート(上湯沢橋)(4:50/5:05) − 988ピーク(5:40) − 日向倉山(7:00/7:25) − 1274ピーク(8:25/8:35) − 1322ピーク(10:25) − 1360ピーク(11:45/12:00) − 1300ピーク(12:20/12:30) − 芹沢出合(14:05) − 芹沢林道終点(第3ダム)(14:15) − 芹沢林道ゲート(15:20/15:30) = 自宅(17:50)

2 自宅 − 芹沢林道ゲート
 昨年の4月26日に滝向山から日向倉山の尾根歩きをした時に、日向倉山から尾根伝いに荒海山まで行けるのではと考えた。その後、芹沢林道終点先から次郎岳の西隣の1530ピーク経由で荒海山を目指したが見事に失敗した。残雪が消えて藪が立ち上がる前に芹沢左岸尾根の偵察に出かけることにした。
 左岸尾根の途中で芹沢林道に下ることになるので、林道歩きを少なくするために、日向倉山には芹沢林道ゲートから南西尾根に取付くことにした。
 国道121号を北上しバス停「芹沢入口」で左折して芹沢橋を渡る。ここから林道を西に6km進むと上湯沢橋でその手前に数台駐車可能は広場がある。橋の右手前には芹沢林道ゲートがあり、ここを今回の登山口とする。(参考:橋を渡ると平沢芹沢林道で湯沢峠経由で湯西川へ)

3 芹沢ゲート − 日向倉山  藪や危険箇所なし 安心して登れる尾根
 ゲート横から急斜面を登ると数分で尾根上に出る。尾根筋は明瞭でツツジの藪が多少ある程度で登り易い。気温は5℃で自分にとってはもっと低い方が好きなのだが、一汗かくと988ピークに達する。このピークの日向倉山山頂直ぐ先にはザレ気味の急登と残雪が待っていた。せいぜい30cm程度の残雪だが、よく締まっていてキッシキッシという音に快感を感じる。 標高1200付近で右から昨年の山行で下山に使った尾根を合わせる。右手(東側)に雪庇が残っているが、崩れかかっているので恐ろしくて歩けない。左手の雪のないところを歩くのだが、藪もなく獣道があるので歩行に支障はない。シャクナゲが見えるようになると、右から滝向山からの尾根を合わせる。この辺りはイワウチワが群生しているのだが、今はまだ雪に隠れている。その代わり(?)足跡が目に付く。尾根合流点から左に2分の歩きで日向倉山の山頂に到着。山頂部には残雪があり、三角点は雪の下で白い標識杭だけが頭を出していた。山部3Dプレートは取付け後2年1ケ月が経過したが、取付け後1年の長者岳のものに比べると傷み方は大部少ないようである。傍の赤リボンには山部という文字が残っていたし、赤味も強い。長者岳の赤リボンは白リボンに近かった事からも長者岳の気候の厳しさを再認識。
 今日は曇りで遠方は霞んでいるのが残念だが、南西に田代山付近の稜線が朧気にみえた。南には尖った持丸山は見えたが、北東の芝草山は樹木に邪魔されて見えない。

4 芹沢左岸尾根 シャクナゲ藪は連続だが特に強烈ではない 残雪は中途半端で歩行の助けにはならず
 福島県境の次郎岳(1560P)までは無理としても、どこまで尾根伝いに北上できるかは藪次第で予想も立たない。日向倉山山頂付近のシャクナゲ藪から判断して大きな望みはもてないだろうと認識して、山頂を出荒海山(右奥)から次郎岳(左奥)  (1274P付近から)発する。残雪は連続しているが、どちらかというと右手(東側)に雪庇が残っている。山頂からは足跡が続いている。自分と同じ変わり者(歩いた人にゴメンナサイ)の尾根歩き同行者がいると思うといつものように嬉しくなる。足跡もあるしシャクナゲは雪に隠れているし今日は思ったよりは楽ができるとルンルン気分。観察すると雪に隠れているシャクナゲはそれほど強烈なものではなさそうだ。直ぐ先の小ピークからは荒海山から次郎岳付近が見えた。写真を撮って、念のためにと軽アイゼンを着用した。北西に下ってゆくといつの間にか足跡がなくなってしまった。足跡の主は先刻の小ピークから戻ってしまったようだ。少々ガッカリさせられる!! 右に芝草山を眺めながら雪尾根を気持ちよく歩くと、第一チェックポイントの1274ピークに容易に達した。
 ここからは方向を北西から北に変えて急降下となる。尾根筋は見えないので慎重に地形図をチェックして急斜面を下る。ほんの僅か下ると細尾根には雪が消えてシャクナゲ藪が行く手を遮るようになる。藪はそれほど密ではない。下には獣道もあるし藪自体はどうということはないが足場が悪い。高さで100m下るのに30分も要した。鞍部からの登りには雪が付き出したが、右手に崩れかかった雪庇が残り、避けて通るために斜面を常に巻いて歩くような形となり左足と右足の踏む高さがわずかばかり異シャクナゲ藪(1274P北鞍部付近)なる。不自然な格好で歩くから長時間続けると疲労が増すことになる。1274ピークまでとは異なり残雪が歩行の障害になっている。この状態が下山地点まで続き、時期としては中途半端であったようだ。尾根上にはアスナロが目立つ、シャクナゲは相変わらずだが乗り越えるような強烈なのがなくて助かる。1250ピークからは左手(西)の樹木が薄く、田代山付近から安ケ森付近までの稜線が見える。この県境稜線はまだ雪が多い!! 
 1250ピークから僅か下って登り返すとチェックポイントの1322ピークだが、尾根上の残雪は断続して続いている。相変わらずシャクナゲは続くが、この稜線には笹は少なく時々低いクマイザサを見かける程度。1322ピークからは持丸山を挟んで横瀬山と高瀬山らしいピークが見える。日向倉山から1322ピークまで約2kmに3時間かかってしまった。これではとても次郎岳は無理。中途半端に進みすぎると芹沢へ下る適当な枝尾根がなくなってしまう。今日は偵察が目的だから適当な枝尾根を下ることに決めた。それには1322ピークの300メートル先の1360ピークから派生する枝尾根が適当と地形図を見て決めた。
 1322ピークから1350ピークを越して1360ピークまで300メートルなら、せいぜい30分と見当をつけて出発した。ところが地形図からは読めないような地形になってきた。尾根は低いが幅は狭くなりしかもシャクナゲが密集している。尾根上を避けて雪のついた斜面を選ぶと滑落しそうで慎重にならざるを得ない。中間の1350ピークを無事通過したが、次の1360ピークは尾根幅が狭く雪もついていて直登ができず、左斜面を巻いて下山予定の枝尾根にたどり着いた。そのまま下山しようとしたが、思い直して北西部から樹木と木の根を伝って1360ピークに登った。30分の予定が1時間20分もかかってしまった。このピークまで何とかたどり着いたが、一番気になる次郎岳への最後の登りが観察できなかったのは残念だが、今日はここまでが限界と昼食を摂って下山に備えた。

5 下山  シャクナゲの痩せ尾根を下る  途中で次郎岳付近を観察
 1360ピークから西に派生する尾根には左手(南側)に雪庇が残っているが崩れそうで次郎岳と直下の大岩  (下山尾根から)避けて右寄りを下る。特に苦労もなく1300ピークに達した。ここから枝尾根が三つに分かれている。南西へ下る尾根は緩やかだが反面距離が長い。芹沢林道終点のダム付近に下る尾根は最後の勾配がきつい。北北西に下る尾根は一部に痩せ尾根があるが尾根型が明瞭。迷ったが北北西に下る尾根から次郎岳付近が観察できるかもしれないと、これを下ることにした。
 シャクナゲは相変わらずだが、最初は容易に下れた。ところが標高1230付近からは尾根は痩せてシャクナゲが密集しだした。隣りのダムに下る尾根は容易に見える。しまったと思ったがやり直しには下りすぎた。幸いシャクナゲは乗り越えるほどではないのでそのまま下ることにした。尾根筋は大木の古い切り株をあちこちで見かける。人が入るくらいだから自分も下れるはず。苦手な岩場だけないように、と念じながら下ると、一瞬樹木がなくなり次郎岳付近が観察できた。次郎岳への最後の登りが強烈だが、それ以上にショックなのは地形図の1380に大岩が角が生えているかのごとく聳えているのがわかった。藪を漕ぐのは時間さえかければできるが、あの大岩(傍に行ってみればまきみちはあるかもしれないが)は自分には通過できそうにない。この大岩通過の情報が入手できない限り日向倉山から次郎岳・荒海山は諦めか。この枝尾根を選んだのは結果的には成功だった。30分の苦闘で尾根は緩やかになり、最後に急斜面を下ると芹沢に下れた。雪融けで水量が多く渡渉ポイントを探すのに多少梃子摺ったが林道終点のダムの少し上で無事渡れた。 
 芹沢沿いの林道には連続して雪が残っている。ゲートまで約4kmのうち約2/3の赤金橋を渡るまで連続して雪が残っていたが、特に歩き難いことはなかった。
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