ひとり山歩き185 : 尾根伝いに赤雪山(その2)として、名草上町から475ピークに登り、足利/田沼の境界尾根を赤雪山まで歩きました。復路は達磨杉峠(長石林道出合)から藤坂峠に下りました。境界尾根には薄い踏跡が続いていますが、ツツジのヤブが若干煩く感じました。
尾根伝いに赤雪山(その2) 名草上町から足利/田沼境界尾根赤雪山
2005年1月20日(木) 晴れ
1 行程
ルートマップ  (地形図 : 番場、足利北部  各1/25000)   
自宅(5:35) = 入名草BS付近(6:50/7:00) − 林道口(7:05) − 尾根取付き(7:20) − 475ピーク(8:05/8:10) − 石祠の鞍部(8:45/8:55) − 523ピーク(9:45/9:50) − 達磨杉峠(長石林道出合)(10:50) − 反射板(11:10) − 赤雪山(11:45/12:10) − 達磨杉峠(12:50) − 499ピーク(13:05) − 名草巨石群分岐(13:30) − 藤坂峠(13:50) − 入名草BS付近(14:15/14:20) = 自宅(15:45)

2 自宅 − 入名草BS
 尾根伝いに赤雪山(その2)として、足利/田沼の境界尾根を前回に引き続き475ピークから赤雪山まで歩き、下山は藤坂峠を目指すことにした。足利市街から県道218号(名草坂西線)を走り、境界尾根に取付く林道の約1km先の入名草バス停付近の路肩に車を駐めた。

3 入名草BS − 475ピーク  地形図の破線部に道型が残る入名草付近の林道口
 駐車地から約1km東に戻り林道を北に入る。舗装道を歩き最後の人家の右手に作業道を見てこれに入る。作業道は尾根の右下に伸びているいるが、地形図の破線は尾根上を通っているので尾根に取付いた。尾根上には旧道らしい浅いU字型の溝が続いていた。それとは別に踏跡もあったので、潅木のヤブを避けて溝と踏跡を適当に歩いた。溝と踏跡は尾根筋が明瞭な標高350付近まで続いていた。縦走尾根直下になると急斜面で踏跡は消えてしまった。最後に炭焼窯跡を見てからは樹木の助けを借りながら急斜面を登ると、縦走尾根に辿り付いた。ここから475ピーの間は前回すでに歩いていたので疲れを回復させながらノンビリと歩いて植林の475ピークに登りつめた。 
 
4 475ピーク − 達磨杉峠  多少のブッシュはあるが踏跡は続く  伐採地で展望を楽しむ
 475ピークからは460、450ピークと二つのピークを越して概ね北西に進む。尾根筋は潅木のヤブが少々あるが踏跡は続いている。450ピークから西に方向を変え、470ピークを越して北に下り始めると放置された間伐材に道をふさがれる。間伐材は鞍部まで続く。鞍部で左後方(南西)から踏跡を合わせる。広い鞍部に二体の石祠が峠道を挟むように祀ってあった。足利側の名草と田沼側の飛駒を結ぶ重要な峠道で、行き交う人は祠に何を願っていたのであろうか。伐採地(523P手前鞍部から)
 石祠鞍部から490ピークへの登りは潅木が少しばかり煩かったが、潅木ゆえに右下のゴルフ場や男体山、横根山を見ながら登ることができた。次の540ピークは潅木で覆われ数本の松が目に付いた。この付近は踏跡が入り乱れ赤テープも見かけた。磁石で確認して北西の523ピークを目指してツツジを主とする潅木帯に突入した。掻き分けたりするほどではないが、顔をたたかれるのが嫌らしかった。緩やかに下ってゆくと突然左手が伐採地で開けた。ここからは本日のコースで一番気持ちよく歩ける所であった。伐採地に沿って鞍部に下り登り返すと523ピークに達した。根本山神社の石柱(達磨杉峠付近)南面は伐採地なので日当たりはよいのだが、生憎の強風でじっとしていると寒さを感じた。北西に赤城山の頭、南西に富士山と秩父から妙義山方面の山並みが楽しめた。関東平野は条件がよければ東京まで見えそうだが、残念だが遠方は霞んでいる。伐採地には檜の幼木が植えてあった。
 523ピークからは西へ伐採地に沿って登って行く。暫くは南側の景色を楽しむ。振り返ると南東に筑波山が例によって宙に浮いて見えた。直下には今朝スタートした名草上町あたりの集落も目に入ってくる。今年になって歩いた大小山と行動山からの稜線も視野に入る。580ピークからは樹林の中に入り展望は得られなくなってしまった。境界尾根を南西にアップダウンを繰り返しながら下ってゆく。途中で北側に多高山を見て、多高山から野峰まで通しで歩いて見ようと思いつく。地形図に現れないアップダウンを繰り返すと、前方に長石林道と赤雪山手前の反射板が見えたりする。最後に伐採地を下ってゆくと長石林道の直ぐ上に「根本神社」の石柱が一本立っていた。このあたりは根本山神社への参拝路であったのかもしれない。長石林道には防火水槽があり、そこが赤雪山への登山口となっている。足利市と田沼町の境界で達磨杉峠と呼ばれている。

5 達磨杉峠 − 赤雪山 山頂からの南側の展望は素晴らしい 今年歩いた足利からの稜線が一望
 この間は、ひとり山歩き29(2002年2月12日)で報告しているし、ガイドブックにも記載されているのでそちらを参照願う。 前回は山歩きを始めて一年未満で反射板から富士山が見えて感激したことを覚えている。
 丸太階段を息を切らして登りきると赤雪山山頂で中央に三角点、北端に東屋が設置してある。山頂からは北から西にかけて赤雪山から仙人ケ岳への稜線が間近に迫る。北西に赤城山が大きな姿を呈している。日光の山、榛名山や妙義山方面も見えるらしいが遠方はかすんでいてハッキリしなかった。南側は展望が開け、関東平野、安蘇の山々が一望できた。北東には枝の合間から岳ノ山らしい峰も見えた。今年になって歩いた稜線が一望できたことが最大の喜びであった。

6 下山(藤坂峠経由)赤雪山(中央)と仙人ケ岳(左後方) (499Pから)
 達磨杉峠までは往路を辿り、ほんの僅かだけ長石林道を下って藤坂峠に下るべく南尾根に取付いた。長石林道から499ピークまでは右手(西側)は伐採地で展望はよいのだが強風に悩まされた。499ピークから振り返ると赤雪山と仙人ケ岳がワンショットに収まった。
 499ピークの次の520ピークからは方向を南南東に不明瞭な尾根を下る。磁石を頼りに急斜面を下りきると、ベンチの設置してある名草巨石群分岐でドンピシャリ辿り付いた。ここから藤坂峠の間は1月8日に逆に登っているので省略する。その時は織姫神社から歩いてきたので、426ピークへの登りで閉口したが、今日は伐採地からの展望を楽しみながら余裕の下り。丸太階段を下ると藤坂峠に無事下山できた。この峠も廃棄物に悩まされているようだ。廃棄禁止の看板にゴミをお供え(?)しているのだから始末が悪い。
 今日の尾根歩きで一気に全踏破尾根第3号と第4号が誕生した。
  第1号:三床山・金原山・奈良部山・丸岩岳・地蔵岳(2004年2月24日)
  第2号:不動岳・唐沢山・大鳥屋山・岳ノ山・地蔵岳(2004年3月27日)
  第3号:大小山・山王山・名草山・赤雪山・仙人ケ岳(2005年1月20日)
  第4号:織姫神社・両崖山・行道山・赤雪山・仙人ケ岳(2005年1月20日) 
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