ひとり山歩き182 : 大小山から大坊山経由で寺久保山まで縦走してきました。天気に恵まれ富士山、浅間山、赤城山、日光連山等が随所で展望できました。大小山から大坊山では岩稜歩き、寺久保山へは各ピークの下りで積雪歩きと低山とは思えぬ変化に富んだ楽しい山歩きができました。
大小山〜大坊山〜寺久保山縦走
2005年1月3日(月) 晴れ
1 行程
ルートマップ (地形図 : 田沼、佐野 各1/25000)  
自宅(5:40) = 阿夫利神社(6:50/6:55) − 見晴台(7:15) − 大小山(天狗岩の頭)(7:20/7:25) − 妙義山(地形図の大小山)(7:35/7:45) − 越床峠(8:40) − 大坊山(9:25/9:45) − 越床峠(10:25/10:35) − 三角点(255.5)(11:35) − 鳩ノ峰(317P)(12:15/12:25) − 塩坂峠(12:40) − 三角点(301.3)(13:00) − 三叉路(13:45) − 寺久保山(14:20/14:35) − 医王寺(15:00) − 出流原弁財天(15:30) − 阿夫利神社(16:40/16:50) = 自宅(18:20)

2 自宅 − 阿夫利神社
 正月三が日が過ぎて天気の良い日に大小山ー大坊山ー寺久保山を縦走しようと考えていた。前日までに孫たちも帰ってしまい、好天が予想されたので急遽出かけることにした。
 寺久保山から南下するか、大小山から北上するかの選択があったが、展望を楽しむには太陽を背に受けて歩いたほうが好都合で迷わず大小山スタートとした。その方が下山後の自動車回収も高い方から下るので好都合。
 普段と異なりトラックの全く走らない国道50号を経由して大小山登山口の阿夫利神社を目指した。駐車場を探すのに多少ウロウロしたがそれらしい車の後を追いかけたら10台程既に駐まっている阿夫利神社駐車場に辿り付けた。支度をしながら様子を伺うと、ザックを背負わず手ぶらで登る人が殆どである。大平山と同じように早朝の散歩コースになっているのかもしれない。

3 阿夫利神社 − 大小山  山頂からは360度の大パノラマ  富士山、浅間山、赤大坊山(妙義山から)城山、日光連山・・・
 今日の行程は長いので尾根コースを取らず見晴台コースを登ることにした。舗装道を進むとすぐに石階段登りとなり、途中で男坂/女坂の分岐となるがここは男坂へと進む。すぐ上に大小山仙間神社があり、ここからは山道となる。左(東)に筑波山と関東平野を眺めながら岩稜登りとなる。登り始めて約20分で見晴台に達する、見晴台の東屋後の岩壁に大小の文字がかけてあった。数人が休憩していたので、通過して鉄梯子を登る。再びトラバース気味に岩場を進むと大小山(282mと標示)に辿り付く。このピークは寺久保山(中央) 日光連山(後方右) (妙義山から)天狗岩の頭で地形図に記載されている大小山とは異なる。このピークからの展望もよいが、先に見えるピークの方が高いので様子を探って先に進む。
 凍結しているので注意しながら鞍部まで下り、露岩帯を登り返すと妙義山の山頂であった。ここが地形図上は大小山となっている。紛らわしいが仕方ない。国土地理院は地元の呼び方とは無関係に三角点のある方に名称をつける傾向があるようだ(と自分は思っている)。初登りとしてはあっけなく山頂に達してしまった。山頂にいる人に聞いたら、既に下山した人たちは日の出を見るために登ってきたとのことであった。
 三角点のある山頂には樹木が全くないので360度の全展望である。日光連山、赤城山、浅間山、富士山が明瞭に捉えることができた。関東平野も年末の積雪で白っぽく見える。予想以上の好展望である。空気の澄んでいる三が日の間に登ったのは正解であった。

4 大小山 − 大坊山  岩稜からは随所で好展望  残雪に足跡・・・縦走者多いようだ
 西の大坊山と北の寺久保山への地形を調べて大小山を越床峠目指して出発する。越床峠までは三つの小ピークを越しながら下ってゆく。尾根のかなりの部分は岩稜で特に危険な所はないが下りは北側に位置するので凍結に多少の注意が必要であった。残雪に複数の足跡が残っている所を見ると、このコースは縦走者が多いようだ。樹木が少ないので日光連山、赤城山、浅間山、富士山と随時楽しめる。特に小ピークからの展望は妙義山大坊山山頂山頂に遜色ない。雲ひとつなく風もないので、寒さを感じずに快適な歩きができた。三つめのピークから西に方向を変えて松の多い樹林帯を急下降すると、あっという間に鞍部の越床峠に着いた。峠の道標には左(南)足利病院とあった。道標に病院名が載っているのは珍しい。途中に山百合学園の道標もあった。道標のスポンサーかな?石碑もあったが上部は欠損していた。
 越床峠から下ったのと同じくらいの急登が待ち構えていた。急登が終わると採石場のあるピークを避けて左下の巻き道を進む。すぐに細尾根に復帰すると、後には西北側が削り取られたピークが痛々しい。尾根歩きになると再び好展望が待ち構えていた。今度は皇海山や袈裟丸まで見えるようになった。大坊山手前のピークは今日のコースで唯一雪のついた登りで、露岩帯を慎重に通過する。コナラとヒサカキ(つばき科)に小学生作製の札がかけてある鞍部からひと登りで大坊山の山頂に到着した。
 山頂部はかなり広く神社跡や石碑、石祠が見られる。神社は昭和40年に雷で焼けてしまったようである。広場の南側には参道の名残の石階段も残る。山頂は城跡でもあるらしい。これだけ由緒あるものが揃っていて、しかもハイキングコースになっているのだから、何か説明板があってよいのだが。好展望は大小山山頂同様である。

5 越床峠 − 寺久保山  残雪の歩き  神社跡と石祠あり、信仰の山であった
 越床峠までは往路をそのまま戻る。越床峠で相次いで大小山から来た二人に出逢う。ひとりは大坊山へ向かい、もうひとりは旧国道まで一緒に下る。寺久保山に向かうには旧国道出合から10mほど下ると、取付き点に道標が設置してあった。これに気付かずに足利市との境界部に向かったりして多少の時間ロス。
 急斜面を数分登ると踏跡のある尾根上に辿り付いた。ここからは今までのコースとは違って樹林で見通しも悪くなり、残雪も多くなる。北上するので下りには必ずといってよいほど残雪があり、岩稜歩きとは鳩ノ峰山頂(左) 賽銭箱(右)違った気持ちよさを感じた。最初のピーク(220P)を越すと左下に現在の国道筋を見ながら越床トンネル上部を通過する。先の鞍部に石祠が祀ってあった。壁面がポーラスで文字は読み取れない。踏跡は明瞭で残雪には足跡が残っているし、小さな標識「越床峠 塩坂峠」がかなりついているので、道に迷う心配は全くない。
 石祠の鞍部から10分程登った小ピークに再び石祠を見かけた。更に緩やかに登っって行くと、三角点ピーク(255.5)に達する。三角点はピークの奥にあり踏跡は手前を北東に下ってしまう。小ピークを幾つか越してゆくと前方にひときわ高いピークが見え出す。地形図に鳥居マークのついた鳩ノ峰(317P)が目に付きだす。ロープの設置してある急斜面を登ると、先刻から見えていた鳩ノ峰の頂上に着いた。ここにも神社があったようでその残骸も一部残っている。木製の賽銭箱がまだ朽ちないで残っている点から考えると神社が取り払われたのはそれ程昔ではないようだ。北に一段高く見えるピークにも鳥居印がついてる。どうやらこの尾根筋も信仰が盛んだったのは疑いようがない。KAさんの鳩峰山のプレートが淋しそうにかかっていた。
 鳩ノ峰の鞍部で寺久保への踏跡を右に見送りピークを二つ越した鞍部にベンチが設置してあった。ここが塩坂峠で左は塩坂、右は寺久保集落への道が続く。塩峠まで残っていた足跡はなくなってしまった。この先は動物の足跡を追って北上する。峠から登り返すと三角点ピーク(301.3)で、ここからは一旦西に急降下する。北東に奥まった三角点を確認に行こうとしていたら、同寺久保山山頂年輩の夫婦が登ってきた。寺久保山からやってきて塩坂峠から下るとのことであった。
 再び足跡を逆に追う格好となった。前方に鳥居マークのピークを見ながら小ピークを幾つも越してゆく。今まで時々は見えていた浅間山は姿を隠してしまった。日光連山、赤城山、富士山はまだ姿を残している。振り返って気付いたのだが、近隣の北斜面は結構白くなっていた。右手には寺久保山とその稜線が間近になり右下のゴルフ場からはガラガラと何かの駆動音が伝わってくる。たいした高度差がないのに膝の外側が痛み出した。12月22日以来、運動もせずにグータラな生活をしてきたせいか脚が鈍ってしまったようだ。歩き出して7時間足らずで標高差も少ないのにこの体たらく、今までも同じようなことを何度か経験している。休み過ぎもよくないのだ。小ピークを幾つか越してやっと鞍部の三叉路に達した。
 三叉路からは方向を東に変えてなだらかな尾根を進む。鞍部は伐採地となっているので笹とイバラのヤブが少々煩わしくなる。笹は県北の山に比べたらないに等しいが、イバラは薄くても痛いから嫌だ。寺久保山への最後の登りでは歩行速度が急激に遅くなる。寺久保山は目の前だがなかなか届かない。どうにか辿り付いた寺久保山は北側が開けてはいるが植林のピークで、大小山と大坊山に比べると陰気な感じがする。男体山、赤城山、袈裟丸、皇海山が確認できるが、手前の山並みに隠れて山頂部しか見えない。
 暗くなる前に阿夫利神社の駐車場まで戻りたいので、疲れを癒す前に下山にかかる。不動滝経由で下ることにしたが、勾配は急で短いロープが何本も設置してあった。膝が益々痛くなってきた。我慢をして下り続けたら林道に出合って、勾配がゆるくなるにつれて痛みもそれ程気にならなくなってきた。医王寺までどうやら無事下れた。

6 医王寺 − 出流原弁財天 − 阿夫利神社
 約9kmの舗装道歩きが残っている。通常なら2時間あれば楽々戻れるのだが、今日は膝が痛むので多少心配。道を間違えないように三度ほど道筋を尋ねて万全を期す。平坦道を歩くのは得意中の得意で、いつの間にか膝の痛みもなくなってしまった。思ったとおりの歩きができて、駐車場に戻ったのは16:50でまだ明るさが残っていた。
 コースといい、歩行時間といい普段なら全然問題にしないのだが、サボリ癖のついてしまった身には多少堪えた初歩きであった。でも天気といい、展望といい申し分ないコースであった。 
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