ひとり山歩き170 : 矢板市の小間々台から大入道・剣ケ峰経由で高原山の釈迦ケ岳に登り西平岳までピストンしてきました。紅葉は丁度見頃のようで、特に矢板市の最高峰(剣ケ峰の南)と見晴コース周辺の尾根筋が鮮やかでした。
小間々台から大入道釈迦ケ岳西平岳
2004年10月16日(土) 曇り
1 行程
自宅(3:55) = 小間々台(5:35/5:50) − 大入道(6:45/6:50) − 剣ケ峰(7:50/8:00) − 釈迦ケ岳(9:20/9:45) − 中岳(10:05/10:15) − 西平岳(11:05/11:20) − 中岳(11:40) − 釈迦ケ岳(12:05/12:15) − 小間々台(剣ケ峰)分岐(13:15) − 小祠ピーク(13:35/13:45) − 大間々台(14:20) − 小間々台(14:40/14:50) = 自宅(16:40)

2 自宅 − 小間々台
 2週連続で那須岳で紅葉を楽しんだ。今回は高原山で紅葉を楽しむことにした。2年前には西口登山からメイブルスキー場を通って鶏頂山と釈迦ケ岳に登ったので、今回は反対側から尾根歩きと紅葉を楽しむことにした。できるだけ多くのピークを経由しようと、小間々台から大入道・剣ケ峰経由で釈迦ケ岳に登り、ついでに西平岳まで脚を伸ばすことにした。
 15日に計画したが、その前夜雨が降ったので一日遅れらせた。矢板市街で国道4号から県道30号に入り、泉交差点で県道56号に進む。約14km先で左折して小間々台を目指した。左折して5・6km先の小間々台駐車場を素通りして、約2km先の大間々台駐車場で様子を探って、小間々台に戻り車を駐めた。もちろん駐まっている車はなし。

3 小間々台 − 大入道 道はよく整備されている  山頂直下は急登大入道山頂
 駐車場の外れから砂利道を進むと、すぐにキャンプ場となる。ここから標識に従い北北西に向かって広葉樹林の中の道を進む。5分程緩やかに下って涸れた桜沢(地形図による)を渉る。尾根を横切るように西に進む。更に10分で水流のある沢(こちらが桜沢本流か)を渉ると、右から支流を合わせる。この支流に沿って緩やかに登って行く。要所には標示やロープがあるので迷うことはない。やがて沢の水は涸れると尾根に取り付く。植生はダケカンバが多くミズナラも混じる。全体に下生はミヤコザサだが道筋は確保されているので気持ちよく登れる。樹木はやっと色づき始めたというところ。
 標高1300m付近は斜面を北西にジグザグに急登する。10分程ジグザグ登りをすると今度は直登になる。ダケカンバにシロヤシオが混ざりだすと、大入道山頂に達する。山頂はなだらかで、三角点と山名板がないと通過してしまいそう。このピークで山部さんの山名板を見る。今日は五つのピークを通過したが、全てのピークで山部さんの山名板を確認できた。一日で5枚確認は初めて。

4 大入道 − 剣ケ峰  ダ左:地形図の剣ケ峰 右:エリアマップの剣ケ峰ケカンバとシロヤシオの紅葉が続
 大入道からは色づいたシロヤシオのトンネルを南西に緩やかに下る。北西に前黒山の東峰が見えるようになる。進むにつれてこのピークから明神岳・御岳山へと連なる稜線が目に付きだす。適当にコブがあり楽しく尾根歩きができそう。データベースにインプットしておく。尾根筋の紅葉はダケカンバとシロヤシオが黄色になっているが赤味が少ないので、鮮やかさはない。小ピークで向きを西に変えて1447ピークを通過し、再び南西に向きを変えて登りにかかる。南西に剣ケ峰と釈迦ケ岳が枝越しに見えるだけで特記するほどのことはない。これまではダケカンバ、シロヤシオ等の広葉樹林であったが、針葉樹が目に付くとそこが剣ケ峰の山頂であった。8畳程度のスペースがあるが展望はない。

5 剣ケ峰 − 釈迦ケ岳 曇天にもかかわらず遠望あり  釈迦ケ岳から見下ろすと紅葉が見頃
 剣ケ峰の約50m先で左:大間々台、右:釈迦ケ岳の道標を見る。大間々台から来鶏頂山(釈迦ケ岳から)ると、剣ケ峰は直下をまいて進むことになる。西へ緩やかに下ってゆくと左後方(南東)に剣ケ峰(地形図に標示)より高いピークが目に付く。このピークは矢板市の最高峰でエリアマップによるとこちらが剣ケ峰となっている。その山腹の紅葉は今までの所では最も鮮やかであった。
 鞍部から登り返した小ピーク(1530)から釈迦ケ岳へは反時計回りに2時から9時に戻るように進む。尾根筋の植生はダケカンバとシロヤシオが中心で針葉樹は殆どない。スタート地点から下生はミヤコザサが続く。紅葉は黄色と鉄錆色で華やかさがないが、樹木名は知らないが斜面には所々に赤色も見られる。赤が混ざると紅葉していると言う感じがするのだが、全体に赤中岳(釈迦ケ岳鞍部から)味が少ないのが残念。前出の前黒山・明神岳・御岳山への稜線が間近になり益々興味がわいてくる。
 尾根筋はは北西から西、そして南西に変わると、登りはきつくなりロープの助けを借りて登るようになる。次いで道は窪んで笹がはみ出したところを通過する。ちらっと冠雪した会津駒ケ岳が見えたりする。やがて岩と根っこが多いところを登りきると、右から鶏頂山からの道を合わせる。かん木帯を4分程南に緩やかに登ると釈迦ケ岳の山頂に到着した。山頂には小田原市からの先着者あり、続いて大間々台からも1名到着する。今日は曇りだが見通しは良い。富士山(未冠雪)が見えたが、小田原市からの先着者は毎日見ているので興味を感じない様子。飯豊山、会津駒ケ岳、燧ケ岳と奥白根山に冠雪が認められた。7日に那須岳から展望した時はまだ冠雪は認められなかったのだが、冬がひしひしと迫ってくる感じがする。
 山頂から見下ろすと尾根や斜面の紅葉が美しかった。紅葉は樹林の中で見るよりか尾根や斜面を見下ろすのが断然素晴らしい。それでも植生の違いか那須岳に比べると色づきは少ない。 

6 釈迦ケ岳 − 西平岳 思ったよりハードな尾根筋  途中でダイさんに出逢う
 家を出る前に山部さんの掲示板を見るとダイさんが西平岳経由で釈迦ケ岳に登る、との書き込みを見た。最初から中岳と西平岳まで脚を伸ばす計画ではあったが、ひょっとしたらダイさんに出逢うかもしれダイさん(左)との出逢い (西平岳・中岳鞍部)ない。
 中岳・西平岳への稜線を釈迦ケ岳から眺めるとなだらかな尾根で、容易に往復できそうに見える。地形図で見ると鞍部は結構深いがそれ程ハードには見えない。そのような先入観を持って釈迦ケ岳から笹尾根を急降下する。鞍部からは今までと異なり針葉樹のコメツガが主体となる。踏跡はついているが、岩あり、根っこありで歩きづらい。釈迦ケ岳から見たよりはずっとハードだ。中岳山頂はコメツガ樹林の中で展望はない。ここには高原山神社境内地との標示があり、山部さんともう一枚の山名板を見る。思ったよりはハードだったので、小休止してエネルギーを補給する。
 中岳からも岩と根っこの多いところを下ってゆく。前方に鶏頂山が見えたので方向を間違えたかと一瞬立ち止まる。そのまま進むと鞍部付近で西平岳からの2名に出逢う。声をかけてみたらやはりダイさんの一行だった。ダイさんとは始めての出合いだが、古くからの知人であるかのごとく、しばし(20分位?)立ち話をする。話は尽きないが先が長いので左右に別れる。そこから数分登ると、西平岳直下のガレ場に達した。右手に日光連山が間近に見える。下のほうには霧降高原道路に架かる六方沢橋も認められた。ガレ場のすぐ先が西平岳山頂でここにも高原山神社境内地の標示があった。山頂からは日留賀岳と鹿又岳方面が見通せる。展望を楽しんでいる間に釈迦ケ岳方面へ1名が通過する。

7 下山小祠付近の紅葉
 小間々台(剣ケ峰)分岐までは往路をそのまま辿る。釈迦ケ岳山頂は多数の登山者で賑わっていた。ダイさんと再会し立ち話をして別れる。下山途中で4人追い越し、6人組みとすれ違う。藤原町側から登る人に比べたら断然少ない。
 小間々台分岐からは南東に登ると矢板市の最高点である1590ピークを通過する。このピークの方が見た目にも実際に通過しても地形図上の剣ケ峰よりはそれらしい。このピークから緩やかに下るとガレ場に達する。ここには小祠が祀ってあり、展望が良い。ここからも富士山が見えたし、ゴジラの背中のような古賀志山も認められた。周辺の尾根筋の紅葉は今日のコースで一番見ごたえがあった。
 小祠ピークからは暫くの間展望を楽しみながらの下山となる。大間々台まで1.4kmの標識を見ると樹林の中のくだりとなる。樹木の名称板を見ながら下ってゆくと、突然右下に林道が見えて鳥居を潜る。ここが見晴コースの登山口のようで登山カード投入箱が設置してあった。この林道を10分程歩くと大間々台駐車場に到着した。20台位は車が駐まっていたようである。周辺の紅葉狩りに来た人が多いのであろう。
 大間々台から舗装道を下って小間々台に戻る。途中で那須岳、日留賀岳、鹿又岳稜線、前黒山などが展望できた。小間々台駐車場には自分の車以外はなし。 
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