ひとり山歩き159 : 宿堂坊山と西ノ湖岸の中山と中禅寺湖岸の高山に登ってきました。当初計画では宿堂坊山ー三俣山ーシゲト山ー中山の周回目指して、東尾根から宿堂坊山に登りました。宿堂坊山の頂上で雨が本降りとなりガスもたち込めたので周回は中止しました。宿堂坊山から下山の途中で雨が止んだので、中山と高山に登って家路につきました。
宿堂坊山(1968)と中山(1519)と高山(1667
2004年7月19日 曇り(一時雨)
1 行程
自宅(1:00) = 赤沼茶屋(2:45/2:55) − 西ノ湖入口(4:15) − 宿堂坊山(東尾根)取付き(4:30/4:50) − 宿堂坊山(7:10/7:30) − 宿堂坊山(東尾根)取付き(8:50) − 西ノ湖(9:25/9:45) − 中山(北西尾根)取付き(9:50) − 中山(10:55/11:25) − 中山(北東尾根)下山地点(12:05) − 千手ケ原(12:30) − 熊窪(12:45) − 小田代ケ原分岐(13:25/13:35) − 高山(14:10/14:30) − 竜頭滝上(15:35) − 赤沼茶屋(15:55/16:05) = 自宅(18:25)
2 自宅 − 赤沼茶屋
 白錫尾根から袈裟丸山の稜線歩きで最後に残った宿堂坊山ー三俣山を歩くために、宿堂坊山ー三俣山ーシゲト山ー中山の周回を先週から計画していた。梅雨は明けたが大気が不安定で午後になると発雷が続くので実行を延ばしていた。本日は曇りだが発雷の可能性は少ないという天気予報に、喜び勇んで家をでた。
 今日のコースはシゲト山から中山への尾根下りを除いては確実な予定時間を組める。シゲト山ー中山尾根のヤブ具合が判明しないので、夕刻の歩きは避けるために今日も早朝出発とした。3時前に赤沼茶屋に着いたが、駐車場は7割方埋まっていた。 
3 宿堂坊山  東尾根から山頂に  大雨とガス発生で周回は中止して下山  宿堂坊山東尾根の取付き
 赤沼茶屋を出発する時は星が輝き、今日は良い日になりそう、と勇んで低公害バス道路を西の湖入口を目指す。小田代ケ原を通過する時はまだ真っ暗なので、今日は「貴婦人」をお待ちの方はいないだろうと考えていた。灯が二箇所で見えた。どの世界にも私のようなキチガイ(御免なさい)はいるものだ。そんなことはどうでもよいが、なんだか空模様がおかしくなってきた。雲がどんどん増えている。ちょっとばかりいやな予感がする。
 帰りは最終バスに間に合えばよいがと思いながら、西の湖入口から柳沢川を目指す。西ノ湖へ行く遊歩道から分かれて柳沢林道に進むと、右手に鳥居が見える。この鳥居はいつも気になっている。そのうちこの鳥居から尾根に取付き大岳から白錫尾根に登ってやろう、と思いながら通過すると柳沢川に出合う。この100mほど上流の18号砂防ダムが渡渉点で、ダムの西側が宿堂坊山(東尾根)取付きである。飛び石渡渉を期待していたが、先週の雨で水嵩があり、靴を脱いで徒渉した。
 この東尾根は6月14日に下りで通った。その後、掲示板でお馴染みのノラさんと隣町のHさんが登り下りを経験されている。次に宿堂坊山に登る時にはこの東尾根と決めていた。左手から尾根に取り付いた。この尾根は最初だけ細いがすぐに太くなり、どこを歩いても迷うことはない。下りでは尾根が広いので、不安を感じたらもっとも高いところを歩けばよい。この尾根の特徴は@ヤブがな東尾根の倒木(標高1800付近)い。A枯れ枝と落葉が堆積して地面がフカフカした所が多いが、歩きづらいほどではない。B標高1700m付近から倒木が増える。尾根が広いので充分避けて通れる。C全般に勾配がキツイ。D展望は期待できない。枝越しに黒檜岳から三俣山への稜線が見える程度。
 尾根を登っている途中で雨が断続的に降り出したので、早めに雨具を着用した。山頂に近づいた時には雨は連続的になってしまた。それと共にガスが立ち込め始めた。樹木が薄くなって笹原が目立つと前方に小高いところが見える。ここが宿堂坊山の山頂で三角点が設置してある。この三角点とは別に御料局の三角点が木の根に支えられるような形で残っている。山頂には6月14日に来たばかりであり変わった点はなかった。
 山頂で暫く様子を見た。今日は大崩はないが、すぐには止みそうにないので、今日の周回は中止することにした。158回の山行で雨に降られたのは二回、と過信したのがよくなかった。山の天候はこのように変わりやすいということを再認識させられた。これが今日の反省ということにしておこう(次の計画があるので、もう一日待ちきれなかった)。
 下山は往路を辿る。下り始めて約1時間で雨が上がったので雨具を脱ぐ。東尾根取付き地点からは柳沢川を渡渉せずに、右岸沿いに西の湖を目指した。
2 中山  登りの北西尾根はシャクナゲのヤブが多い 下りの北東尾根はシャクナゲ少シャクナゲ(北西尾根標高1500付近)なく、勾配もゆるい
 西ノ湖北岸でエネルギー補給しながら中山からシゲト山への稜線を観察する。湖畔にはハイキングあるいは撮影に来た人が数人いるだけ。
 北西尾根を目指して北岸を東に進む。西ノ湖から柳沢川への流出口から数十メートル先で涸れた流出路を渉る。ここが北西尾根の取付き点である。尾根に取付くとすぐにシャクナゲが歓迎してくれる。北西尾根は濃淡はあるがほぼ全域にシャクナゲが生えている。もっとも密なところでも身動きが出来なくなるほどではない。獣道を追えばそれ程難渋することなく進める。標高1350付近で大岩を左から巻いて通過する。何故かサンダルの底が残っていたりする。樹木を保護するために鹿食害防止網が途中まで目に付いた。
 勾配がやや緩やかになり小さなコブを通過すると、浅い鞍部になっている。ここからもシャクナゲのヤブが続く。植生はミズナラ等の広葉樹が多いがカラマツ等の針葉樹も多い。シャクナゲを掻き分けて進むと、鉈で枝を切り落とした跡があちこちでみれらる。場当たり的に削いだように思える。そんな閑があったら掻き分けて登ってしまった方が早いのに、と思う。その反面下りで目印に使える、と勝手なことを考える。金と銀色にチラチラするリボンもあちこちに付い中山山頂と山名板ていた。こんな目印を追うより獣道を追った方が余程効果的だ。
 一時間強のヤブこぎで中山の頂上にたどり着いた。手を使えたので脚への負担が減り、比較的楽に登れた。山頂はコメツガ、ダケカンバ等の樹木に囲まれ、御料局の三角点が中央に設置してある。7月10日に山部さんが取り付けたばかりの山名板が輝いていた。
 山頂の撮影をしていると、下のほうから人声が聞こえて二人が登ってこられた。今日は祝日とは言え、このようなマニアックな山で人に遭うなんて予想もしていなかった。話をしてみると「栃木の山 全山踏破」の山部さんのホームページの掲示板にしばしば書き込みをしておられるRKAさんと山部さんの大フアンであるNさんであることが判明した。今日は「落石注意」から大岳に登ってから中山に登られたとのこと。栃木の山はかなり踏んでおられるようで、Nさんは栃木の山を近い将来全山踏破する予感がした。話は尽きないが、千手ケ浜発のバスの都合もあるので、記念撮影をして下山にかかる。
 下山は北東尾根を下ることにしていた。その理由は、勾配が緩やかであることとシャクナゲが北西尾根に比べて少ないと推測していた。《根拠(あまり当てにならないが):シャクナゲは日陰を好む(何かで読んだ記憶)と経験(東側より西側、南側より北側に多い。)》 RKAさんとNさんも東尾根を下りるとのことであったので、ご一緒させていただいた。勾配は緩やかで獣道が追えた。シャクナゲは予想通り北西尾根に比べてダントツに少なかった。予想に反したことはただひとつ。勾配が緩やかなので利用する人が多く、リボン・テープが多いだろうと思っていたが、これは間違いで全然見当たらなかった。先人がいるにしても、無垢(?)のところを歩くと喜びは大きい。さすがに栃木の山で鍛えた二人の足取りには感心させられた。
 左下に柳沢川が見えると、すぐに支流の涸沢に下山できた。ここからは柳沢川沿いに道を進み、千手ケ浜に向かった。
3 高山  整備された道は歩き易い  この山は花か紅葉の時期が楽しめそう
 千手ケ浜からバスに乗る二人と別れて、いつも素通りしている熊窪に向かう。今日は高山に行く計画はなかったので、資料は何もない(方向音痴なので、地形図がないと山には入らないのだが、道が整備されているので原則を無視)。熊窪で案内板を読んで北に進む。自然林の谷間沿いのハイキング道を緩やかに登って行く。やがて勾配がきつくなり、ジグザグに登るようになる。ハイキングコースはさすがに人が多い。三組数人とすれ違う。このコースはシロヤシオとカエデが多いようだ。春には花が、秋には紅葉が楽しめそう。
 尾根に登りつくと、そこが小田代ケ原分岐で展望はないが樹木の隙間から北北東に三岳が認められた。高山の西から南斜面を巻きながら登って行く。道はよく整備されているので危険な所はない。シロヤシオとカエデがこのあたりも多い。北東にジグザグに急登するようになると、ひと登りで高山山頂に辿り付いた。
 山頂はダケカンバ疎林のちょっとした広場だが、展望は得られない。三角点の北側に山竜頭滝上部と中禅寺湖(奥)部さんと栃木の山紀行の山名板が目に付いた。下りに備えて休んでいると三名が竜頭の滝方面から登ってきた。
 整備された道を竜頭滝上目指して下る。下り始めるとすぐに、右手に男体山、太郎山、三岳あたりが樹木の間に見え隠れする。この山は展望を楽しむのでなく、ツツジや紅葉を楽しむ山のようである。植生はシラビソ、コメツガ、カラマツ等に混ざってシロヤシオとカエデが多い。鞍部から1565ピークに僅か登り、なだらかなアップダウンを繰り返す。向きを北北東に変えて下り、鞍部からは1506ピークの左手を巻いてジグザグに下る。斜面に笹が目につきだすと、下方から滝の音が聞こるようになる。更に数分下ると、国道120号の竜頭滝上に辿り着く。三連休最終日のフィナーレを楽しむ多数の観光客が橋の上から竜頭滝最上部を眺めていた。ここはいつも自動車で素通りしていた。今日は観光客に混ざって滝の水流を楽しむ。ザックを背負い薄汚れた姿は観光地にはなじまないようだ。国道は帰宅する観光客で交通量は多い。路肩が狭まく危険を感じながら20分の歩きで赤沼茶屋に無事戻れた。今日は歩行開始から終了まで13時間。当初計画通り周回をしていたら、最短で同じ時刻。シゲト山から中山への下りで梃子摺れば、最終バスに間に合わず更に2−3時間はかかったであろう。 
4 追記
 宿堂坊山の東尾根について知ったのは山部掲示板で、6月14日に下山に使ってみた。中山山頂での話から、宿堂坊山東尾根の書き込みはRKAさんではないか、と家に帰って調べてみた。「一升瓶から宿堂坊山に登り、東尾根を下った」との書き込みはやはりRKAさんであることが判明した。
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