ひとり山歩き14 : 鳩待峠から至仏山と笠ケ岳に登ってきました。雲なし風なしで山頂からの眺望は最高で富士山も望むことができました。また、帰りのドライブでは沿道の紅葉が楽しめました。
至仏山(2228.1m)・笠ケ岳登山(2057.5m)登山
2001年10月19日(金) 快晴
1 行程
自宅(1:30) − 鳩待峠(4:10/5:45) − 笠ケ岳分岐(6:55) − 小至仏山(7:20/7:30) − 至仏山(8:00/8:45) − 小至仏山(9:10) − 笠ケ岳分岐(9:25) − 笠ケ岳(11:30/12:20) − 笠ケ岳分岐(13:30) − 鳩待峠(14:25/14:40) −自宅(19:20)
2 自宅 −鳩待峠  駐車場はガラガラ
日光連山に最近は御無沙汰しているので志津・馬立から帝釈山・女峰山にしようか、それとも至仏山にしようか迷ったが自家用車規制の解けた鳩待峠から至仏山・笠ケ岳に登ることに決めた。
平日とはいえ駐車場が混むかもしれないので、朝早く家を出る。車は少なく、ノンストップに近い状態で走行。鳩待峠が近づいても時間調整しながらゆっくり走っているバスを一台追い越しただけ。駐車場に着くと四分の一くらいしか埋まっていないので拍子抜けする。まだ真っ暗なので小一時間仮眠を取る。
3 鳩待峠雲海に浮かぶ燧ケ岳(1866.9mピーク付近から) − 至仏山  雲海に浮かぶ燧ケ岳が美しい! 木道が多く歩きやすい 山頂の景観は抜群!
駐車場の登山道入口から暫くは樹林帯の中を歩く、昨日までの雨で道はぬかるんでいると思い込んでいた武尊山(左1/3位にかすかに富士山)(至仏山頂から)が、燧ケ岳とは違い木道が多く、木道でないところは水溜りが凍っていてぬかるみはない。スパッツをつける必要はなかった。ブナの葉はほとんど落ちてしまい。山はすっかり冬支度である。
歩き始めて30分くらいで視界が開け雲海の中に燧ケ岳があたかも島のように浮き上がって見える。尾瀬ヶ原は雲海の下に隠れている。滅多に見れない美しい光景なので写真、ビデオに撮る。振り向くと男体山奥白根山など日光連山が見える。景色に見とれて歩が進まない。景色はよし、道は木道が多く歩きやすいので登りを感じさせない。景色を楽しみながら登っていると三脚を担いで下りてくる人に出会う。何処か景色の良いところで写真を撮って下山してきたのであろうか。燧ケ岳と尾瀬ヶ原(至仏山から)
小さな沢(ほんの僅か水が流れている程度、その右側に水場がある)に出会うとすぐにオヤマ沢田代となる。特に感激するようなところでもないので素通りするとすぐに湯の小屋・笠ケ岳への分岐となる。至仏山からの帰りは笠ケ岳へ寄るのだと言い聞かせながら先を急ぐ。
オヤマ沢田代から10分も進むと、雲海が切れだし尾瀬ヶ原が一部姿をあらわし始める。前方には小至仏山の岩稜が見え出す。小至仏山からの景観もよく、立ち止まってまたまた撮影。前方には至仏山の姿が間近に迫ってくる。この先が山頂と勇んで登ると山頂はまだ先に見える。こんなことを二三度繰り返しやっと至仏山山頂に到着すると三人のグループがコーヒーを飲みながら憩っていった。
山頂からの展望は360度何も遮るものはない。山座同定盤とにらめっこしながら山の確認をする。北から時計回りで、燧ケ岳、会津駒ケ岳、男体山奥白根山、皇海山、赤城山武尊山,谷川岳、苗場山、巻機山、平ケ岳が確認できた。更に遠方まで見えるが確認はできなかった。最も感激したのは、富士山がかすかに認められた。何時まで見ていても見飽きない。何時の間にか山頂のグループは入れ替わってしまっていた。
4 至仏山 − 笠ケ岳  笠ケ岳へ行く人は少ない! 静かで展望は非常によい! 直登で失敗する
笠ケ岳目指して下り始めるとどんどん登ってくる。小至仏山の山頂にも数人認められた。下りは撮影もせずにひたすら先を急ぐ。
オヤマ沢田代笠ケ岳(悪沢岳付近から)手前の分岐を右に取り笠ケ岳へ向かう。今ま至仏山と燧ケ岳(笠ケ岳から)での木道中心の道とは異なり、樹林ならまた湖付近の紅葉(笠ケ岳から)の中の岩のない土の道となる。道は霜で凍っていてサクサクと歩きやすい。樹林の中を歩いていると「悪沢岳」と書かれた小さな木片が木に打ち付けられていた。至仏山とは異なり通る人がいないので非常に静かな山歩きができる。笠ケ岳の山頂までに下山してくる一人に会っただけであった。
時々は展望が開け日光連山が姿を現す。幾つかの登り下りを繰り返していると小笠が見えてくる。そのまま樹林の中を左に巻くようにトラバースして進む。すぐに展望が開けまたまた日光連山が目に付く。前方には笠ケ岳が待ち受けている。
笠ケ岳の直下にくると薄い登り道が見える。ガイドブックには直登すれば10分くらいで登れると書いてある。たまには直登してみようかと取り掛かる。薄い道を探しながら悪戦苦闘して頂部にたどり着くと松科の植物が密生していて先が見えず、進むことは不可能。諦めて今登ってきたところを注意しながら下りる。ここで約30分ロス。足跡が残っているので何人もトライしているのだろう。今日の反省は「急がば回れ」。
オーソドックスに左に巻いて片藤沼分岐まで進み山頂に向かう。約10分で山頂に到着する。至仏山同様に360度のパノラマが展開している。至仏山頂の展望と異なるのは、武尊山に邪魔されて富士山が見えないことと至仏山が目の前に展開するのでその奥が見えないことぐらいである。西眼下にならまた湖とその周辺の山の紅葉が素晴らしい。
景色に見とれていると一人が登ってきた。人に会うとは思っていなかったのでお互いにビックリする。前橋から来たとのこと。山には詳しいようで周囲を見渡しながら百名山が20位認められるといっていた。
あまりにも展望がよいので写真を撮ったり昼食をとりユックリする。その間に後から登ってきた人は至仏山へ登るといって先に下りていった。
5 笠ケ岳 − 鳩待峠  午後になると至仏山への登山者は少ない?
小笠トラバースの手前で山頂で会った人を追い越す。更に進むと三人の女性グループに出会う。やっと人に会えたと喜びの声を出していた。まだ他に登山者はいるか気にしていた。このルートは人が少なく寂しいですねと短い言葉を交わして南北に分かれる。以後鳩待峠まで誰ひとりとして出会うことがなかった。
朝は道が凍っていたから歩き易かったが、帰りは霜が解けて道はぬかるんでとても歩き難い。更に樹林の中の上下が結構きつい。時々展望が開けるのが唯一の救い。
至仏山への分岐にたどり着いたときには、悪路から開放されるかと思うとホットした。後は1866.9mピークを越せば下るだけ。時々燧ケ岳と尾瀬ヶ原、日光連山を見ながら下って行くがいつものスピードが出ない。昨晩の寝不足と笠ケ岳での直登の疲れの影響か。
6 鳩待峠 −自宅  帰宅途中の沿道の紅葉が素晴らしい! 奥日光で交通渋滞につかまる
駐車場は三分の一位が空であった。2500円を払って外へ出ると数台が道端に駐車していた。駐車場が満杯だったのかそれとも違反駐車か。
来る時は暗くて分からなかったが帰りの収穫は沿道がきれいに紅葉していることであった。鳩待峠・戸倉間、金精峠付近、中禅寺湖とちょうど紅葉の盛りであった。しかし良いことばかりは続かない。今まで順調に走ってきたのに赤沼茶屋あたりから渋滞で遅々として進まない。イロハ坂を抜けるまでに二時間近くかかり疲れがドット出てくる。平日なのにこんなに混雑しているとは夢にも思わなかった。迂闊であった。中禅寺湖あたりへ紅葉狩りに行くときは混雑を考えて早く行き早く帰っていたのでこんな混雑は予想できなかった。
次は雲取山をと考えているが、帰りの渋滞を考えるとゾットする。
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