ひとり山歩き12 : 黒坂石テント村の先から栃木/群馬県境尾根に取り付き、大萱山から石倉山を歩いてきました。県境尾根の踏跡は薄いが、尾根を外さないよう県境標石を追いました。大萱山からは日光連山と足尾の山が楽しめました。
大萱山〜石倉山
2003年12月15日(月) 晴れ
1 行程
自宅(4:40) = 黒坂石テント村の先(6:40/6:50) − 山神参道石碑(7:20) − bU54標石(県境尾根)(8:05/8:10) − 伐採地(8:35/8:40) − 大萱山(9:40/10:00) − 標石bU54(10:50/10:55) − bU63標石(石倉山分岐)(11:05) − 石倉山(11:50/12:10) − bU63標石(石倉山分岐)(12:50) − bU54標石(13:00) − 山神参道石碑(13:25) − 黒坂石テント村の先(13:50/14:00) = 自宅(16:15)
2 自宅 − 登山口(黒坂石テント村の先)
 栃木/群馬県境の大萱山と石倉山周辺から日光連山と最近登った足尾の山々を眺められるかもと急遽計画した。低山なので樹木に邪魔されて充分な展望は期待できないので、しっかり歩くことを主眼にした。
 国分寺町から桐生経由で黒坂石を目指す。沢入でR122から別れて、渡良瀬川を渡り沢入駅前を通って黒坂石川の右岸を進む。途中三箇所ほど水溜りが凍結していたが特に問題はなかった。黒坂石テント村の先1.5kmの舗装路終点の路肩に車を駐めた。
3 登山口 − 大萱山  県境尾根からは真っ白な白根山が印象的 大萱山からは日光と足尾の山々が
 黒坂石テント村の先の舗装道の終点は二股になっていて、右はシャロムの森入口で、ここは沢右岸の林道を左(北)へと進む。この林道最初は多少荒れているが、小春橋で右岸に渡り続いて左に大春橋を見送ると、道の荒れはなくなる。幅は広く沢沿いの道は気持ちよく歩ける。落葉を踏みしめて沢沿いに進むと、二股に分かれる。正面男体山 (大萱山アンテナ付近から)山神参道石碑の後の橋を渡って左へ折り返して進む。石碑には山神参道と彫りこまれている。説明等一切文字がないので石碑の由来は不明。
 石碑から南西へと数分登ってゆくと、右(北)へ向きが突然変わる。道(地形図の破線)は杉植林の中をほぼ真っ直ぐに北に向かう。この幅広の道は両サイドが落葉樹で結構勾配がきつく轍の跡もなく、林道とは思えない。なんの目的で造ったものか。先刻の山神参道と関係があるのやらないのやら。標高1000mあたりは赤土の部分があり、霜柱が立っていた。勾配が緩やかになると、すぐに県境の尾根にたどり着いた。結局この幅広道は稜線のすぐ下まで続いていた。たどり着いたところは県境尾根の小さなコブでbU54標石が埋め込まれていた。ほぼ西に大萱山が枝越しに見えるが、石倉山は右手の1105ピークに遮られて見えない。
 bU54標石から南西の方向に小さなコブを幾つか越しながら県境尾根を進む。この尾根は左(群馬)側は植林、右(栃木)側は落葉樹林である。そのほぼ中央に県境標石が頻繁に埋め込まれている。この標石を追ってゆけば迷うことはない。目安に標石のナンバーを読み取っておくと復路で安心できる。歩行30分で伐採地に飛び出す。ここからは南東に根本山・十二山方面が望める。すぐ傍を南東から作業道が登ってきて西に続いている。地形を確かめて進行方向を見たら、イノシシ三匹が前方50mをゆっくり歩いているのが見えた。足音に気が付いたのか慌てて逃げていった。
 伐採地から大萱山 (県境尾根と石倉山の中間の笹原から)向きを西に変えて進むと、左下を作業道が5分程続いていた。緩やかにアップダウンを繰り返しながら県境尾根を歩いて行くと、北の方向に白根山から錫ケ岳の稜線が枝の合間から望める。白根山だけは真っ白なのですぐに分かる。右手の展望を楽しみながら進むと、かん木が増えて顔に枝がかかるようになる。赤テープもついているので進んでゆくと、右手に大萱山頂直下2本のアンテナポールが見えた。道を間違えたと気が付いたが、念のためと次の小ピークで地形図をチェックして、逆戻りする。あの赤テープは何なのだろう?1075ピークから登る人もいるのかしら?十数分のロスは痛い!!
 ひとピーク後戻りして北西に向かう。次のコブを越して急登すると西向になる。緩やかなアップダウンを繰り返し、アンテナポールを通過すると大萱山の頂上。山頂は雑木の中で展望はよくないが、袈裟丸山、皇海山、白根山、男体山が判別できる。三角点と山名プレート三枚を確認して、多少展望がきくアンテナのところで休憩を取る。ここからは枝に邪魔されるが、男体山と中禅寺湖南岸尾根、備前楯山等足尾の山々が楽しめる。  
4 大萱山 − 石倉山  石倉山への尾根は踏跡が薄く、小さなコブが多い石倉山頂
 bU54標石までは往路を戻る。往路の要所でチェックしておいた標石bェ目安になり、先が読めて気分的に楽ができた。
 bU54標石から北東に急登すると、すぐに三角点のある1105ピークで、その次のピークにはbU63標石が設置してあり、ここを石倉山への分岐として北に向かう。北の石倉山に向かう尾根は、雑木の中で踏跡はあまり明瞭でない。高低差が小さいがコブを幾つも越すので、正確な位置が掴みづらい。南東に地蔵岳、北西に袈裟丸山〜皇海山が時々は枝越しに見えるのと、赤テープを見ては安心して進む。途中で左手が笹原で大萱山とその右に黒檜山(赤城山)が展望できた。
 二つ目(一つ目は行程の中間の平らなピークで)の赤頭の標石(三角点ではない)を見つける。この標石のすぐ上が三角点(復路で確認)だが、先に北東の山頂を目指す。僅か二三分で石倉の山頂に達する。山頂は雑木林の中で充分な展望は得られないが、男体山と南岸尾根の一部と皇海山から袈裟丸山辺りは読み取れる。東には勝雲山から地蔵岳が間近に見える。 
5 下山
 下山は往路を忠実に辿る。石倉山からbU63標石の県境尾根までは、往路で煩わしいと思った小さなコブも全く気にならない。やはり一回通ったところは安心して歩ける。
 bU54標石から登山口までは、下りのみで楽勝気分。途中で霜柱の写真など写す元気も残っていたし、山神参道石碑は裏側まで見たが説明が見当たらなかった。まさか目が耄碌したわけではなかろう。自慢じゃないが生れてこの方、近眼老眼ともメガネのお世話になった事はない。(それでも暗い所では少しばかり不便することはあるが、まさか暗くって見えなかったなんて事はないよネ。) 
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