ひとり山歩き118 : 今回はひとりでなく夫婦で、舟石峠から備前楯山をピストンしました。山頂からは360度のパノラマが楽しめました。特に、目前に広がる荒れた山肌が印象的でした。
備前楯山
2003年10月29日(水) 晴れ
1 行程
自宅(7:50) = 舟石峠(9:55/10:10) − 備前楯山(10:55/11:50) − 舟石峠(12:30/12:40) = 銅親水公園(12:55/13:30) = 自宅(15:35)
2 自宅 − 舟石峠  粕尾峠付近の紅葉が真っ盛粕尾峠の紅葉
 最近はひとり山歩きに熱中していて、どこにも連れて行ってくれないのね、と女房殿からクレームがつく。たまには仕方ないか、と紅葉狩りを兼ねて一番楽な山歩きを思いついたのが、舟石峠から備前楯山のピストン。
 朝食を取ってから思いついたので、今日は遅い出発。自宅(国分寺町)から鹿沼経由で、県道15号(鹿沼足尾線)をはしる。出発が遅いので途中で混雑するかと思ったが、拍子抜けするくらい車は少なく、快適なドライブが続く。粕尾峠が近づくと、沿道は色づいてくる。峠から下りになると、紅葉が真っ盛り。ここを通過するだけで今日の紅葉狩りの目的を達成した気分になる。
 国道122号から県道293号(庚申山公園線)の沿道も紅葉が盛り。県道の両サイドの山肌が美しい。かじか荘付近では紅葉狩りの人を横目に、舟石林道に乗り入れると、あっという間に舟石峠に到着する。駐車場は広く30台は楽に駐められそう。駐車場からは中倉山と赤倉山の間に男体山が遠望できる
3 舟石峠 − 備前楯山  山頂からの展望は抜群  荒れ肌の赤倉山と中倉山に魅了される
 駐車場の南西の隅から登山道に進む。笹道の丸太階段から登り始める。勾配は急なとこ男体山(最奥) 半月山(右)と社山(左)(男体山の手前)  赤倉山(中央やや右)ろは少ない。落葉樹林の尾根を登ってゆくのだが、下生えの笹は短く登山道まではみ出すようなことはない。断続的に土留めの丸太階段登りを強いられる。山頂直下では少しばかり岩道となるが、特に危険な所はない。舟石峠からの往復は高年齢者や子供のハイキングに適しているようで、下山時に何組かに出逢ったが殆どが高齢者であった。登山道にはたくさんの道標が設置されていて、どのくらい進んだか目安になる。
 コナラを中心とした落葉樹林帯だが、既に殆ど落葉してしている。登山道脇のツツジやカエデのような灌木はかなり色づいていて目の保養となる。落葉しているため山頂が近づくと、枝の隙間から三角錐の備前楯山の山頂部が望める。北側から登っている限り、足尾の山登山道の紅葉々特有の荒れ肌は全く見当たらず、多少拍子抜けする。
 岩稜の痩せ尾根を登ってゆくと突然前方が開け岩場の狭い台地に飛び出す。ここが三等三角点のある備前楯山で、大展望が待ち受けていた。煙害で山肌の荒れた赤倉山と中倉山がそれぞれ北東と北西に間近に迫ってくる。赤倉山の下には精錬所周辺が見下ろせる。赤倉山と中倉山の間には男体山が姿を見せる。男体山の手前には半月山・社山・黒檜岳・シゲト山・三俣山の連なりが見通せる。西に目を向けると、オロ山と庚申山の間から皇海山がほんの僅かばかり頭を出している。つい最近登ったばかりの袈裟丸山連峰も目に入る。見飽きない展望が広がっていて、時間の過ぎるのを忘れる。先着の地元4人組も感嘆の声をあげている。女房殿も小生のホームページで馴染みの山を見ては、あんな所に登ったの、と嬌声をあげる。
 中倉山と赤倉山はいつの日にか登ることもあろうと、尾根筋を丹念に観察する。丁度山頂に滞在の時間帯は雲が多く、山肌に陰を落とし写真写りが悪いのが残念。皮肉にも峠の駐車場に下りた頃には雲もかなり少なくなったのだが。
 4人組が下山してしばらくたってから下山にかかる。単独行のときは山頂に一時間もいることはないのだが、今日はひとりでないので、つい長居してしまった。 
4 舟石峠 − 銅親水公園  小学生の野外活動の仕出し弁当にビックリ いつからこんな世の中になってしまったの?銅親水公園
 中倉山と赤倉山に魅了され、いつの日にか登ることもあるだろう、と様子を探りに銅親水公園に行くことにした。舟石林道を銀山平とは反対方向の東に下る。
 公園の駐車場に着いたときに、バスから野外活動の小学生が下車するのを見てビックリ! 全員が仕出し弁当をぶら下げているではないか。まるで親父の社員旅行みたい。 いつ頃から子供に手づくりの弁当を持たせなくなったのであろう? 学校側の考えでやっているのか、親の要望でやっているのか知らないが、これでよいのだろうか?親の愛情が子供に伝わらないために、親子の断絶が生ずる一因がこんな所にもあるような気がする。 
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