ひとり山歩き117 : 三ノ宿山林道切通から鹿沼市の六郎地山をピストンしてきました。踏跡は薄い所もありますが、特に難しいコースではありません。夕日岳を始め周辺の山々の紅葉と樹間から日光連山が楽しめました。
鹿沼の六郎地山
2003年10月24日(金) 快晴
1 行程
自宅(5:00) = 三ノ宿山林道切通(6:15/6:30) − 1101ピーク(7:25/7:30) − 鞍部(7:40) − 六郎地山(8:15/8:45) − 鞍部(9:05) − 1101ピーク(9:25/9:30) − 三ノ宿山林道切通(10:15/10:30) = 自宅(12:30)
2 自宅 − 三ノ宿山林道切通六郎地山  切通から(左)  三ノ宿山下りから(右)(5月2日撮影)
 今年の5月2日に三ノ宿山から林道切通に下りる際、ピラミダルな六郎地山の美しい姿が目に付いた。その時から紅葉シーズンに登ってみようと考えていた。夕日岳新道の登山口の調査も兼ねて、六郎地山に出かけることにした。今日はノンビリと紅葉を楽しむのを主とするので、最もオーソドックスに三ノ宿山林道切通(林道の最高点)から山頂をピストンすることにした。
 鹿沼市から古峰原街道を進み、古峰神社の一の鳥居手前で右折し、東大芦川に沿って三ノ宿山林道を進む。約7kmで大滝を左に見て、そこから日光沢沿いに更に4km程登ると三ノ宿山林道切通に達する。ここが林道の最高点で、三ノ宿山と六郎地山の登山口となっている。この林道は日光清滝に下ってゆくが、切通の中央には柵が置かれ通行止めとなっていた。 
3 切通 − 六郎地山  展望はあまりないが、夕日岳の紅葉が美しかった
 切通から南にこれから登る六郎地山が美しいピラミダルな姿を見せる。切通に設置された夕日岳(六郎地山付近)案内板の奥から尾根に取り付けそうだが、踏跡が薄いので他に探す。切通の北側に比較的明瞭な踏跡が見つかったので、ここからスタートすることにした。
 切通から数メートル進むと二股に分かれ、右に登るとすぐ上が尾根になる。ここはコンディション調整のために左のまきみちを進んだ。最初のピーク(950m)を北からまいて尾根に登り、右(南西)に戻る格好となる。明瞭な踏跡が左(北東)に下ってゆくので注意が必要。
 最初のピーク(950m)から色づき始めた雑木の尾根を南にほんの僅か下り、登り返すと973ピークに達する。このあたりになると山腹が紅葉した夕日岳の美しい姿が樹間に見えるようになる。このピークから下り始めると、石祠が祀ってあった。祠は破損していて彫りこんだ字も読めなかった。この先にも修験道の名残は残っているかと期待したが、六郎地山までには何もなかった。
 973ピークからほんの僅か下ると、南東に約100mの急登が続く。この登りは踏跡はハッキリしているのだが、所々で潅木帯になりやや煩く手刀を切りながら進むことになる。樹木は色づいてはいるが、これからのようである。振り返ってみると右後方に三ノ宿山と奥に男体山が樹間に見て取れる。今日は雲ひとつなく遠望もよく利く。最近の山行にしては珍しい。もっとメージャーな山へ行山頂にてけばよかった。今年は天気の読み違いが多い!!(愚痴の多いのは年寄りの証拠!?) 勾配が緩やかになって進路を南に取り、松の混ざった雑木を進むと1101ピークに着く。ピークには特に何もないので、注意していないと通り過ぎてしまいそう。ピークの南端からは六郎地山の頭が望める。夕日岳〜三ノ宿山にかけての連なりが樹間に伺える。夕日岳の山腹の紅葉が丁度見頃のようである。
 1101ピークから先に進もうと下り始めると、右下(西)から有刺鉄線が上ってきて尾根に沿って南に下っているのに気が付いた。この有刺鉄線は鞍部から右に下ってゆく。有刺鉄線は所々欠如している上に、樹木の幹に完全に抱き込まれている。設置されてかなりの年月が経っているのが一目瞭然。笹の目立つ所を急降下し、約130m下ると鞍部に達する。
 鞍部からは少しばかり登って振り返ると、右後方に男体山から女峰山が樹間に見えた。このあたりも色づいてはいるが赤味がないのでパットしない。下が軟らかくスリップして登り難い。100m程登ると勾配は緩やかになり、向きを南西から南に変える。北西に尾根が延びていて薄い踏跡が続いているので、復路では注意が必要である。緩やかに南に登ってゆくと途中で、右手に夕日岳が枝越しに望める。山頂直下の紅葉が映えて見える。このコース唯一の好展望である。少し進むと鳥獣保護区の標識のあるピークに達する。六郎地山の頂上はそのすぐ先にある。
 山頂には三等三角点と山名プレートが三枚。9月28日に取り付けられた山部薮人さんの標識が目に付く。立木の枝を三脚代りに記念撮影。山頂は樹林の中で展望はない。少しばかり南に下った笹原からは火戸尻山が樹間に望めるだけ。その先も南に薄い踏跡は続いていた。 
4 下山
 往路をそのまま戻る。途中で鳴虫山と高原山が瞬間的に展望できた。最初のピーク(950m)からは、往路と異なり西に尾根を直接下る。踏跡には小石が多いが特に問題はない。数分で切通に到着。
5 三ノ宿山林道切通 − 自宅
 林道沿いの紅葉は未だ時期的に少し早いようである。途中で車を停めて夕日岳斜面の紅葉を鑑賞。更に大滝まで下り、滝見物をするもこのあたりも紅葉は薄い。
 夕日岳新道の取り付きを探るために、途中で右折して蕗平に向かう。右折して少し進むと右手に鳥居が見えたので、ここで車を停めて様子を探る。鳥居の左手から作業道が尾根目指して延びている。ここが夕日岳新道の取り付きと判断する。鳥居の所からは夕日岳は尾根で遮られて見えなかったが、北西に見える地蔵岳の斜面は紅葉が真っ盛りであった。  
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