ひとり山歩き113 : 女神茶屋から蓼科山に登り、大河原峠・天祥寺原・竜源橋経由で女神茶屋まで歩いてきました。岩が累々とした広い山頂からは雄大な展望が楽しめました。登りは殆どが岩道ですが、下りは岩道あり笹原ありで変化が多く気持ちよく歩けました。
蓼科山(2530m)登山
2003年9月29日(水) 晴れ
1 行程
自宅(1:00) = 蓼科山登山口(女神茶屋)(4:35/5:50) − 標高2113m付近(6:55) − 蓼科山(8:30/9:15) − 将軍平(9:40) − 赤谷分岐(9:50/9:55) − 大河原峠(10:45/11:35) − 天祥寺原(12:00) − 竜源橋(13:15) − 蓼科山登山口(13:35/13:55) = 自宅(17:40)
2 自宅 − 蓼科山登山口天祥寺原付近から見る蓼科山   
 今週は好天が続きそうなので、八ヶ岳を計画した。いざ出発と家を出ると小雨模様。天気予報では長野はいうに及ばず栃木も晴れの筈。長野地方は晴れを祈りながら車を走らせる。伊勢崎ICから北関東道に乗り、関越道・上信越道で佐久ICを目指す。雨は大降りにはならないが、断続的に降り続く。雨模様で八ヶ岳には登りたくない。佐久ICが近づいても雨は止みそうもない。予備として準備していた蓼科山に急遽変更するために、佐久平PAに立ち寄りカーナビの設定を変更する。
 佐久ICを下りると雨は止んだが空模様はハッキリしない。ビーナスラインを進み右に白樺湖への道を分けると、間もなく左手に駐車場を発見。注意して少し進むと右手に女神茶屋が目に付いてので、Uターンして戻り駐車場に車を停める。車は2台停まっていたが、まだ暗いので車で仮眠を取る。明るくなってから調べると、この駐車場はすずらん峠園地駐車場で20台以上は停められそう。簡易トイレも仮設されている。
3 蓼科山登山口 − 蓼科山  山頂からは360度の展望
 駐車場から南東に50m程進むと女神茶屋があり、その前がバス停でその横が蓼科山登山口である。最初は白樺疎林の笹原を緩やかに登り始める。すぐにコナラ林となり小岩の多い所を急登する。ついでカラマツ林の笹原歩きとなる。笹原と岩道は山頂近くまで続くことになる。笹は歩くのに障害にはならないが、岩山頂直下(左) 山頂にて(中央) 山頂小屋付近から(右)の多いのには閉口する。標高1900m位になるとやや色づいたダケカンバが目立つようになる。標高2000mを過ぎると、後方(西から南)に時々高い山が認められるがガスがかりではっきりしない。ダケカンバが細くなりシラビソの混ざる樹林を登ると大岩の前に出る。このあたりに2113.3mの三角点があるはずだが見つからなかった。この大岩からは北アと中アあたりが見えるようである。今日はガスで邪魔されてハッキリしない。
 大岩のあたりから少しの間は北向きに緩やかな登りとなる。方向が北東に変わると勾配はきつくなり、相変わらず岩の多い道が続く。標高2150mあたりに道標があり、北への踏跡は倒木でブロックされていた。ここは道標にしたがって北東に進む。標高2200mからは山頂まで岩道の急登が続く。途中で5人の女性グループが下山してきた。その少し上では4人組が座り込んで休憩を取っていた。いずれも小屋泊まりの下山者と思われる。急登に堪らず気分転換に振り返ってみると、今登ってきた樹林が結構色づいているのが見える。紅葉は樹林の中を歩いているとそれ程でなくても、上から見下ろすと美しく見える。樹木の上のほうが温度差が激しく、日光をより受けるので良く色づくのであろうか??
 標高2400以上になるとシラビソの立ち枯れが目立つ。登山道を歩いていると分からないが、縞状に枯れているので縞枯れと言うらしい。突然岩場に飛び出す。ここから山頂まで標高にして70m程、大きな岩が鱗片状に積み重なっている。岩場を左から右に巻いて登ってゆくと後方の展望が開けるのだが、眺望は山頂での楽しみに岩場の登りに専念する。岩場を登りきると蓼科山山頂に達する。
 山頂は無数の岩からなる台地で、その広さは野球場位はありそう。中央にポツンと鳥居と祠が祀られている。山頂の西側には方位盤が設置されていて、山座同定しながら360度の展望が楽しめる。北アルプスと中央アルプス方面はガスで邪魔されたが、南アルプスの北岳・間ノ岳と八ヶ岳が間近にできた。八ヶ岳の急峻なピークを間近にすると、今日の予定を変えたことが後悔される。愚痴wいってもしょうがない、またの日を楽しみにしよう!! 
4 山頂 − 大河原峠 − 女神茶屋将軍平方面を見下ろす  笹原をノンビリ歩ける
 山頂からの展望は見飽きることがない。北ア方面のガスの切れるのを待ったが、体が冷えてきたので名残惜しいが下山することにした。計画どおり将軍平・大河原峠・天祥寺原・竜源橋経由で女神茶屋に戻ることにした。
 山頂小屋の裏から岩のゴツゴツした道を将軍平目指して急降下する。ダケカンバが色づいた将軍平を見下ろしながらの下りも乙なものである。標高で150m程下ると将軍平で、蓼科山荘前には10人以上がたむろしていた。
 右に天祥寺原の道を分けているが、ここは大河原峠方面に直進する。シラビソの樹林を緩やかに10分程登ると、赤谷分岐でここは右(東)に進む。分岐からほんの僅か登ると、先は緩やかな下りとなる。途中でシラビソの立ち枯れとその間から蓼科山が望める。標高2300m位まで下ると、勾配はやや急になり浮石も多くなる。雨が降ると沢になりそうな地形である。途中で数天祥寺原付近の笹原人と出逢った。大河原峠からの登山者は多いようである。緩やかな笹原になり、10分もするとヒュッテ前に到着した。このあたりが大河原峠で、観光客が大勢たむろしていた。佐久方面が展望できるのだが、残念ながら霞んでハッキリしない。峠で昼食を取って天祥寺原に下ろうとしたが、道標も地形図も確かめずに、ザックを背負う人たちの後を追ってしまった。この道は双子山への道で、気づいて戻るまでに30分のロスをしてしまった。
 竜源橋まで5.3kmの道標に従って大河原ヒュッテ手前から南に下る。カラマツ疎林の笹原のなだらかな道で、今までに比べて岩が少ないので、気持ちよく歩ける。100m程下ると、天祥寺原にたどり着く。笹原で特に何も特徴はないが、左に亀甲池の道を分ける。更に少し進むと右に将軍平への道を分ける。
 天祥寺原付近からは右に蓼科山左に横岳を眺めながら、ノンビリと気持ちよく歩ける。下ってゆくと断続的に岩道となるが勾配がきつくないので、歩行スピードはあまり落ちない。最後にやや急降下するとビーナスラインの竜源橋に着く。
 竜源橋からは舗装道を女神茶屋目指して登りになる。途中で八ヶ岳が望め、登りも苦痛にはならなかった。登山口駐車場に戻ると、10台程駐車していた。ここからも八ヶ岳が望める。  
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