ひとり山歩き111 : 山王峠から太郎山をピストンしてきました。久しぶりの好天で山頂からの展望を満喫してきました。富士山が遠望できたのはラッキーでした。
山王峠から太郎山(2367.5m)
2003年9月10日(水) 晴れ
1 行程
自宅(3:25) = 山王峠登山口(5:25/5:40) − 山王帽子山(6:30/6:40) − ハガタテ分岐(7:20) − 小太郎山(8:15/8:20) − 太郎山(8:55/9:05) − 小太郎山(9:30) − ハガタテ分岐(10:10) − 山王帽子山(10:55/11:05) − 山王峠登山口(11:35/11:45) = 自宅(13:55)
2 自宅 − 登山口
 9月・10月は県外に遠征したいのだが、今年は日替わり天気で計画が立てづらい。遠出は諦めて、靴の履き慣らしのため近場で展望のよい太郎山に登ることにした。一昨年の9月1日に光徳から山王帽子山・太郎山に登り新薙から下山して光徳へのコースを歩いているので、今回は靴の履き初めということで無理せず、車を山王峠に停めて太郎山をピストンすることにした。併せて、山王峠のすぐ先にある於呂倶羅山登山口の偵察をかねる。 
3 登山口 − 太郎山  山王帽子山下りでびしょ濡れになる  久しぶりに展望を満喫  
 前回は登山口(標高1720m)に入った途端に濡れた笹で下半身がびしょ濡れとなった苦い経験奥白根山  山王帽子山(右下)  (小太郎山直下から)を思い出し、下半身に雨具を着用して登山道に突入する。登山口から笹が刈り込まれていて、登山道に笹のはみ出しはないから濡れることはない。こうなると雨具が邪魔になるが途中で脱着するのはペースを乱すので山王帽子山まで我慢することにした。
 コメツガを主とする樹林の笹道をジグザグに東北東に登ってゆく。急登が続くが笹は刈り込んであるし特に障害物もないので歩きやすい。標高をあげてゆくと、後(西)に白根山が樹林の隙間からときどき見えるので、気分転換にる。標高1950mあたりでは皇海山まで見えた。このあたりは勾配もなだらかで風通しがよく爽やかに歩ける。やがて潅木帯になり、男体山から白根山あたりが見えたと思ったら山王帽子山(標高2077m)にたどり着いた。山頂からは北側が開けていて会津方面の山が望める。西の白根山は枝に邪魔される。 ここまでは笹が刈り込まれていて雨具が無用であったので、この先も刈り込まれているだろうと雨具を脱いで先に進むことにした。
 山王帽子山から下りにかかると、正面(東)に太陽を真上に太郎山がシルエ男体山と戦場ケ原  (小太郎山から)ット状に見える。樹林の中を急降下してゆくと、笹が段々歩くのに邪魔になりだした。あっという間に下半身ずぶ濡れとなり、遅まきながら雨具を再着用した。危険予知が足りなかったようだ。あまりにも山王帽子山まで笹が刈り込まれていたので、先もと信じてしまった自分が悪いので誰にも文句は言えない。ジグザグに150m程急降下すると鞍部に達する。鞍部から針葉樹林の笹道をジグザグに約100m強登り返すとハガタテ分岐(標高2040m)で右からハガタテ道を合わせる。ハガタテ道は通行禁止で道は閉鎖されている。ここからは展望はないが、白根山と通過してきた山王帽子山が望める。
 ハガタテ分岐から階段状に根の張った尾根を急登し、更に浮石の多い所を登りきると、一時的に開けて白根山から金精山、温泉ケ岳から根名草山が展望できる。この先になると左前方に太郎山が見え隠れするようになる。右下に戦場ケ原を見てひと登りすると、広場状の小太郎山(標高2328m)に到着する。御料局の三角点が残っている山頂には樹木はなく、360度の展望が開けている。奥日光を代表する山々はすべて間近にすることができる。中禅寺湖や戦場ケ原もいうまでもない。更に遠方では燧ケ岳、武尊山、皇海山、袈裟丸山と目移りがする。富士山も雲の上にほんの僅かだが頭を出していた。最近は天候に恵まれなかったので溜飲が下る。昨日は女峰山に登り、今日は新薙経由で太郎山に登ってきた神奈川県の夫婦と暫しの談笑を楽しむ。太郎山頂上
 小太郎山から太郎山に行くには岩稜の痩せ尾根を通過せねばならない。前回は未だ山登りを始めて3ケ月で、震えながら岩稜の尾根を通ったことを思い出して苦笑い。それでも小太郎山直下の岩場を下りるのは緊張した。皆さんよく平気でこんな所を通れるものだと不思議に思いながら、太郎山に行く。復路で分かったのだが、その岩の巻き道があったのだ。このまき道なら恐ろしい事はない!! 知らなかったとはいえ2回も危険を冒していたのだ。痩せ尾根を過ぎて少しばかり登ると、右から新薙コースを合わせる。このすぐ先が太郎山(標高2367m)山頂である。ここからも小太郎山同様の展望が得られる。今日の目的の一つは於呂倶羅山登山口の偵察であったが、山容をこれほど掴めるとは思っていなかった。今日は憑いている!! 山頂には三角点が設置され、ふたつの石祠が祀ってあった。
4 下山
 久しぶりの好眺望を楽しんでいると、雲が広がり始めた。先週の山行では大平山で突然の雷雨に遭っているので、名残惜しいが下山にかかる。
 ハガタテ分岐の手前で10人組を始めとして山王帽子山までに三組4人に出逢う。平日でも結構登る人は多いようである。私は山にはできるだけ早い時間帯に入ることにしている。その理由は、@暑さに弱いので少しでも涼しいうちに登る A万一の場合に少しでも時間的余裕を持つ B年寄りの早寝早起き!? 
 天気も良かったので、復路では笹の露はさすがに乾いていた。山王帽子山で雨具を脱いで身軽になり、一気に登山口まで下る。 
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