ひとり山歩き107 : 小田代ケ原の弓張峠から外山の南尾根に取り付き、外山頂上を目指しました。標高1770m付近までは急勾配の痩せ尾根の獣道を気持ちよく登れましたが、標高1800mで酷い藪により余儀なく撤退しました。
弓張峠から外山南尾根(藪で撤退)
2003年8月11日(月) 晴れ
1 行程
自宅(2:25) − 赤沼茶屋(4:05/4:10) − 弓張峠(5:05/5:35) − 泉門池分岐(5:40) − 外山南尾根標高1800m(撤退)(7:15) − 泉門池分岐(8:15/6:25) − 泉門池(9:00/9:10) − 赤沼茶屋(9:55/1025) − 自宅(12:40)
2 自宅 − 赤沼茶屋
 男体山周辺の地形図を眺めていて、外山から小田代ケ原に向かって南に延びる尾根と白根隠山から南東に延びる尾根に興味を持った。両尾根ともほぼ直線的な痩せ尾根であり、一度登って見ようと考えた。ホームページでキーワードを変えて検索してみたが、報告例は見当たらなかった。但し、外山沢を詰めて緑滝から外山尾根の前白根山付近に登った報告例はあった。
 今回は標高差の少ない外山南尾根に登るべく赤沼茶屋を目指した。赤沼茶屋の駐車場には既に10台位停まっていたようである。 
3 赤沼茶屋 − 弓張峠  小田代ケ原バス停付近に「貴婦人」を求めてカメラマンが大勢外山南尾根
 夜明け前の暗い中を懐中電灯も点けずに、低公害バスの通る舗装道を進む。丁度この時間帯は家にいたらウォーキングに出かけているので、暗さには慣れている。大きな三脚を積んで自転車で追い越してゆく人もいた。
 未だ暗さの残る小田代ケ原バス停を通過しながら、右手のフェンスに沿って、大きな望遠レンズ付のカメラをかまえ夜明けを待っているカメラマンが大勢いた。十人なんてものではなかった。これが例の「貴婦人」と名づけられた一本の白樺を撮ろうとしている愛好家なのだ。
 泉門池分岐を右に見て、すぐ先で道路は西向きから北向きになる。このあたりが弓張峠で、南への折り返し点まで進んで外山南尾根の取り付きを探すことにした。道路の折り返し点に柵で閉鎖された林道らしい道があったので、これを進んでみた。この道は数分で行き止まりとなってしまった。こちら側(南)からは急峻で南尾根に取り付くのは難しい。
 一旦峠に戻り、更に泉門池分岐までも戻ってみると、分岐の左手は外山南尾根に取り付く格好の場所であった。 
4 外山南尾根  急勾配の痩せ尾根登り  1800mでシャクナゲで身動きできずに撤退
 コナラを中心とした雑木林の痩せ尾根の急登がすぐに始まる。赤テープや指導標の一切ない尾根を獣道をたどって登る。普通ならこのような尾根をたどると赤テープ等が煩いくらい取り付けられているのだが、一切見当たらなかった。自分の目だけに頼って外山南尾根(戦場ヶ原から)気持ちよく登れる反面、赤テープがないということは何か落とし穴があるのではという不安もある。
 幸い下草は短いので歩くのには全然支障がない。直登で急勾配なのでペースは上がらないが、着実に前進できた。標高1700m付近になると、コメツガとシャクナゲが混じりだした。幸いにシャクナゲはすぐに見当たらなくなったので再び安心して進む。
 標高1770m位でシャクナゲのジャングルが進路を邪魔するようになってきた。痩せ尾根でしかも急勾配となっているので、巻いて逃げようがない。シャクナゲの中を潜って進むと、背中のザックが枝に引っ掛り何度も身動きが取れなくなる。更に悪いことに標高1800m付近では露岩まで混じりだし、すぐ先も見えなくなる。標高1900mまで登れば勾配は緩やかになるのだが、この先100mどころか2メーター先も分からない。危険を感じ出したので、標高1800mで撤退することにした。一抹の不安が本物になってしまって残念だが仕方なし!! 
5 小田代ケ原 − 戦場ヶ原
 体力的に欲求不満もあるし、小田代ケ原と戦場ヶ原はいつも山の帰りに素通りしてしまうので、この機会にぶらり一周して帰ることにした。予備知識をもたずに来たので、今日は兎に角歩くことだけを目的にする。
 小田代ケ原を通って泉門池(いずみやどいけ)にいってみた。この池には渡り鳥のマガモが夏でも棲みついているという。確かにいたが、一羽しか見かけなかった。戦場ヶ原に戻ると。外山南尾根が姿をあらわした。残念ながら外山はガスの中。撤退した標高1800mあたりは急勾配なのが分かる(写真参照)。
 夏休みということもあって家族連れのハイカーが多い。赤沼茶屋の駐車場に戻ったら、満杯で入りきれない車がスペースを探して右往左往。しばらくの間、外山南尾根からガスが消えるのを待ったが今日はこれ以上好転しそうにない。今度は白根隠山の南東尾根にチャレンジしてみようと決めて家路に着く。 
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