ひとり山歩き106 : 枝折峠から越後駒ケ岳をピストンしました。梅雨明けで一挙に真夏の暑さになり、とてもこたえました。山頂付近までは好天に恵まれ展望を楽しめましたが、山頂ではガスのために期待していた360度の展望は堪能できなかったのが残念でした。
越後駒ケ岳(2002.7m)登山

2003年8月1日(金) 晴れ/曇り
1 行程
自宅(1:30) = 枝折峠(5:50/6:00) − 明神峠(6:35) − 道行山(7:25/7:30) − 小倉山(8:15/8:20) − 百草の池(8:55) − 前駒(9:35/9:45) − 駒の小屋(10:20/10:25) − 駒ケ岳(10:45/11:05) − 駒ノ小屋(11:15) − 前駒(11:25) − 百草の池(11:45) − 小倉山(12:15/12:20) − 道行山(12:50/12:55) − 明神峠(13:40) − 枝折峠(14:10/14:25) = 自宅(18:10)
2 自宅 − 枝折峠  R352の鷹ノ巣から枝折峠は山道としては上の部枝折峠
 関東甲信の梅雨明けは未だだが、北陸の梅雨は明けたようだ。久しぶりに遠出をしようと越後駒ケ岳を選ぶ。もっともオソドックスに枝折峠からピストンすることにして、早朝に家を出る。
 国分寺町から鹿沼市に出て、国道352号線で今市市、檜枝岐村経由で新潟県に入り湯之谷村の枝折峠を目指す。檜枝岐村の御池まで丁度3時間(165km)、対向車に時々出逢うだけ。御池手前でバス2台を追い越す。御池から20分(15km)で平ケ岳登山口の鷹ノ巣を通過(車6〜7台あり)。鷹ノ巣のすぐ先から二輪車通行止めとなる。道幅やカーブから見てそれ程難しい道ではないと思うが、道の上を沢状に水が流れている所が多いので凍結期は注意が必要。
 鷹ノ巣から約30kmで右手に奥只見湖の船乗場を見ると、すぐにR352は右折して石抱橋を渡り、枝折峠目指して登りにかかる。約6kmで枝折峠の駐車場に到着する。適当に待避所もあり離合が難しいということもない。私見だが山道としては上の部に属する、と思う。駐車場に10台程停まっていた。登山の準備をしている間にも、タクシーで乗りつけたグループもあった。 
3 枝折峠 − 駒ケ岳  暑さには参った 途中でも展望は楽しめる 山頂ではガスで展望駒ケ岳(右) 中ノ岳(左) (明神峠付近から)得られず残念
 登山者カードを投入して、駐車場の南側にある登山口から尾根に取り付く。登山口からほんの少し岩登りをするが、すぐに潅木の中の緩やかな尾根歩きとなる。所々で展望が開ける。前方に駒ケ岳と中ノ岳、左手に荒沢岳が間近に見える。観音像が祀られているあたりでは東側に奥只見湖を見下ろせる。この先数分で駒ノ湯への分岐に達する。小祠の前を左に進むとすぐに明神峠となる。この周辺からは南西に荒沢岳、南南西に中ノ岳、南西に駒ケ岳と展望がよい。
 明神峠からは緩やかなアップダウンを繰り返しながら道行山を目指す。潅木の中を進むが、根っこ、泥濘、小岩と歩きやすい道ではない。途中の水溜りにはオタマジャクシがたくさん泳いでいた。虻が煩くてかなわない。幸い刺されることは雪渓(前駒付近)  左のピークは中ノ岳なかったが、追い払うときにバランスを崩したりする。ピークの西側を巻いて登ると、道行山経由銀山平の指導標を見る。ここが道行山で、樹林の中で展望はない。
 道行山から緩やかに下ってゆくとだんだん道がぬかるみ滑りやすくなるので注意が必要。小倉山との鞍部あたりが特にひどい。しかし、潅木越しに駒ケ岳と小倉山への稜線が見えたりするので気晴らしにはなる。小倉山へ草付を左に巻くように登ってゆくと、右に駒ノ湯への道が分かれ、左手が開けた小倉山に達する。埼玉からの先客が休憩を取っていた。話をしている間に小屋泊まりらしい下山者が挨拶をしながら通った。
 小倉山から僅かばかり下ると、潅木の中を進むようになるが、時々左に荒沢岳が見え隠れする。潅木帯なので日光を遮ってくれないので、とにかく暑い!! 先週までの山歩きが懐かしくなる。道の上で2名の女性が休憩していた。このあたりは急登が続き、休む人が多い。休憩を取っている間に追い越こされシーソゲームをしているような雰囲気。そのために登山者は多いように思うが自動車の数から判断してそれ程ではない。勾配は幾分緩やかになり、左手にロープを張った所がありここをパスすると百草の池の道標があった。池は見逃してしまったが、復路で高部から池駒ケ岳山頂を確認できた。
 露岩と草付の急登が前駒に向かって続く。このあたりには花も少し目に付いたが、登るのに精一杯。相変わらずのシーソゲームが続く。急登に絶えられず前駒でエネルギー補給をする。左下の雪渓から融けた水が流れ落ちる音を聞いていると元気が回復してきた。
 前駒からは岩稜の尾根登りなり、鎖のある岩場を急登する。岩場を詰めて水が沢のように流れる所をスリップに注意して登ると、駒の小屋に達した。登山者名簿に記入して、小屋前で飲んだ水は冷たくてうまかった。これで生き返った感じで山頂に向かう。
 山頂に向かう道筋の左斜面にはニッコウキスゲの黄色が目立った。道筋にはハクサンコザクラも目に付く。右前方の駒の山頂が段々迫ってくる。中ノ岳への道を左に分けて、少しばかり下って登り返すと駒ケ岳山頂に着いた。山頂には10人ほどが休憩していた。生憎ガスが出てきて山頂からの360度の展望も利かなくなってしまった。八海山は駒山頂では望めると思ったのに残念。荒沢岳だけが薄っすらと全容が判別できるだけ。他の山々は山頂部がガスの中。 
4 復路  復路は小さなコブの登り返しもキツイ
 山頂からの展望がだめになったので、長居は無用と下山にかかる。百草の池あたりまでは勾配が急で登り返しがないので、往路に比べて所要時間がかなり短い。この先の下りは緩やかな上に小さなコブを幾つも越すので、往路と所要時間はあまり変わらない。疲れてくると小さなコブでも登り返しは苦痛となる。特に、小倉山から明神峠までが単調で苦しかった。一本道だが、間違えたのではと何度も地形図で確認する。
 明神峠からは登り返しがないので気が緩んだのか、直下の小祠の所で駒ノ湯方面にほんの僅かだが下ってしまう、というミスをする。復路はガスで遠方の展望もなく、気分転換ができなかったこともあり、疲れが倍加した。枝折峠に下ると、車は15台で朝に比べて5台増えていた。すぐに着替えて帰り支度をする。
5 枝折峠 − 自宅  枝折峠周辺の通行規制(時刻制限)はなんのため??
 往路をそのまま戻ろうとすると、16時まで銀山平方面へは通行規制がある。1時間半も峠で待つ気にはなれない。たった6kmとはいえ規制を無視するのは咎める。仕方なしに反対方向に下り、小出ICから伊勢崎ICまで高速道を走ることにした。距離的には殆ど同じだが、高速料金3840円でたったの一時間しか短縮できなかった。
 8−12時は栃尾(小出方向)へは通行不可、12−16時は逆に石抱橋(銀山平方向)へは通行止めとなっている。何故こんな規制が必要なのかな?両方向とも走ってみたが特に規制が必要な道ではなさそう。路線バスが通るからからという人もいるが、待避所もあり問題ない。現に16時過ぎに銀山平方面に下ると、バスと対面することになっている。なにか理由があるのであろうが、遠方から来る者にとって全く解せない規制だ!!
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