ひとり山歩き104 : 寂光滝から馬立・唐沢小屋経由で女峰山をピストンしました。寂光滝から馬立まではカラマツ林の笹道歩きで、展望は全くありません。静かな山歩きをするにはもってこいのコースです。
寂光滝から女峰山(2483m)登山
2003年7月15日(火) 曇り
1 行程
自宅(3:35) = 寂光滝P(4:55/5:05) − 大樺(6:30/6:35) − 馬立(8:25/8:30,30分ロス) − 唐沢小屋(10:00/10:05) − 女峰山(10:50/11:10) − 唐沢小屋(11:40) − 馬立(12:45/12:50) − 大樺(13:40) − 寂光滝P(14:50/15:10) = 自宅(16:45)
2 自宅 − 寂光滝寂光滝(高さ50m、幅6m、七段)
 先週後半は天気予報では雨天が多かったので、予報を考慮して山行を中止した。結果的には天気予報がよい方に外れ、山へ行けばよかったの日もあり足がウズウズしていた。今日は雨はなさそうだがはっきりしないので、近場でまだ歩いたことのない寂光滝から馬立・唐沢小屋経由の女峰山ルートに出かけることにした。
 通いなれた日光例幣使街道で日光市に行き、神橋の約1.5km先の釈迦堂を右折し、県道194号寂光線を進む。約2kmで寂光滝駐車場に達する。駐車場は広く20台位は停められる。
3 寂光滝 − 馬立  カラマツの笹道 馬立付近わかり難い
 駐車場の北側にある若子神社の鳥居を潜り、石階段を登るとすぐに若子神社に達する。この左手に寂光滝が見える。滝見物は帰りにと、神社の左手の道に進む。雑木林の根の張ったあるいは浮石の多い所を登ってゆくと、すぐに腐葉土化したフカフカの道を急登することになる。このあたりは紅葉シーズンに歩いたら素晴らしいのではなかろうか。標高1100m位になると、勾配は緩やかになり下生は笹となる。笹は馬立まで深まりモッコ平付近の笹道こそすれなくなることはない。早朝に歩く場合、ここで少なくとも下半身に雨具を装着した方がよい。身に付けないと一日不快な思いをすることになる。
 標高1200m位になると、カラマツ林で笹は腰下までとなる。処々にブリキの●標示があるし、一本道なのでこのあたりで迷うことはないと思う。馬立てまで続くカラマツ林を下半身びしょ濡れになって歩いて行くと、指導標が突然見えてそこで裏見滝からの道を左に合わす。ここが大樺である。
 大樺からもカラマツ林の笹道が続馬立付近のルート図く。10分も歩くと樹木はやや疎らになりコナラが増える。このあたりをモッコ平というらしい。緩やかな笹道を更に登ると、シロヤシオの群生(標高1600m周辺)を見かける。このあたりはダケカンバやコナラも多く、春や秋には目を楽しませてくれそうである。小さな涸沢の左岸を歩いているうちに段々踏跡が分かれ薄くなってきた。今まで見かけた標示もリボンも見当たらなくなる。突然左手が開けて大真名子山や小真名子山が見え出した。しかし、標高は約1800mで馬立(標高1740m)より高い所にいる。西に一旦方向を変えるところを踏跡に引きつられて真っ直ぐに北上してしまったようである。このあたりで進んだり戻ったりしながらルートを探したが見つからなかった。そのうちに志津林道の雨量観測小屋が西に遠望できた。馬立分岐はこのすぐ先であることを以前の山行で覚えていたので、そのまま斜面に沿って北に進めば馬立〜唐沢小屋の道にたどり着くと前進する。すぐに馬立の右俣のガレ沢にたどり着く。幸いすぐ傍に砂防ダムがあったので付近から対岸に渡る。しっかりした道があるのを確認して、更に帰りのルート確認のため、ほんの僅か下って馬立まで戻る。指導標に裏見滝を見つけ一安心する。30分程ロスしてしまった。何故間違えたのか復路で確認しよう。 
4 馬立 − 女峰山  岩間に咲くタカネニガナ山頂に咲くタカネニガナ
 このルートは昨年の6月1日に歩いているので、詳述しない。コメツガ林の笹道が唐沢小屋まで続く。笹は背が低く道にはみ出していないので特に問題にはならない。
 標高2000m位からは登り勾配も急になる。沢を西から東に渡るとすぐに水場である。今まで声だけが聞こえていたが、4人組の後姿を捉えるようになった。唐沢小屋の直下で志津乗腰からスタートした笠間市からの二組の夫婦を追い越す。唐沢小屋に着くと、周辺にガスが益々増えてきた。
 視界が得られなければ戻るまでと女峰山に向かう。ガレ場を渡る時は対岸が見え難かったが、赤ペンキのマークはよく見えたので特に支障はなかった。天気がよければこのガレ場から富士山も見えるのだが・・・過去二回も堪能しているし、今日は展望は得られないと思って出かけてきたので諦め目がつく。女峰山山頂に着いた時には、三角点のある隣のピークも見えない。帝釈山への稜線も全く見えない。その代わりに山頂にはあちこちにタカネニガナが岩間から生え黄色の花をつけていた。
5 復路
 山頂から下り始めたら笠間市からの4人組が登ってきた。挨拶して分かれる。水場下の沢を渡る所で東京からの2人組に出逢う。更に下った所で半袖短パンの若者に出逢う。やはり人気の女峰山だが、この時期にモッコ平を経由するような人はさすがにいない。
 馬立からは道標に従って沢を渡り、標示を追って笹道を進む。笹はこのあたりが一番ひどい。午後になれば乾いていると思っていたが、今日のような天気では乾きようがなく、またまた下半身ずぶ濡れとなる。立木に打ちつけた●の標示は数メータ毎(と思えるくらい多い)に設置されている。道端に石像のあるところから方向は南から西向になる。すぐに小さな涸沢を渡り南東向きに進むようになる。往路で間違えたのは、この涸沢を渡らずに、踏跡を追いすぎたために真っ直ぐ北進してしまったのだ。注意してみると間違えたあたりには●の標示はたくさん付いている。しかし、時々振り返って見ると●標示は往路(登り)よりか復路(下り)のほうが多いようだった。
 以後は笹が深いが標示もあり一本道で間違えることはないであろう。大樺からは●標示は俄然少なくなる。どうやら裏見滝からの標示の方が整備されているらしい。
 今日は12日ぶりの山歩きで足が重い。寂光滝が近づいた腐葉土化した道歩きの頃には思ったように足が進まない。どうやらあまり間隔を開け過ぎると調子が悪いようである。昨年の7月18日に谷川岳へ14日ぶりで行った時も同じ経験をした。重い足を引きずって若子神社まで戻り、ついでに傍の寂光滝の滝つぼまで下り写真を撮って、駐車場に戻る。
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