ひとり山歩き6 : 志津乗越から大真名子山、小真名子山、富士見峠、馬立、志津乗越のルートで山歩きをしてきました。今回初めて目的の山頂からの折り返しでない回遊ルートを楽しみました。折り返しでない面白味もありましたが、失敗もありました。
大真名子山(2,375.4m)・小真名子山(2,322.9m)登山
2001年8月24日(金) 晴れ
1 行程 
自宅(4:00) − 志津乗越下(6:10) − 志津乗越(6:20) − 大真名子山(9:30/10:05) − 鷹ノ巣(10:45) − 小真名子山(11:30/11:50) −  ガレ場(11:55-12:35) − 富士見峠付近(12:35) − 志津乗越(14:20) − 志津乗越下(14:30/14:45) − 自宅(17:45)
2 自宅 −志津乗越志津乗越下の道路状況  
富士山登山以来あらかた一ヶ月ぶりの山歩き。もっと早く行きたかったが、なんとなく天候がパットしなかったり、夏休みで子供達(というより孫たち)が来るとかでのびのびとなった。
台風11号が22日に関東を襲い、二日後だから問題ないだろうと、日光いろは坂まで来ると、なんと道路の一部を水が滝のように流れているではないか。山は大丈夫かなと心配しながら、光徳から志津林道に入る。始めは順調だったが、志津乗越の手前で道路が大荒れ、乗越下に駐車して歩いて乗越へ向かう。10分で乗越に到着する。
3 大途中に設置された鎖真名子山登山  日光三険「千鳥返し」も鎖と梯子で不安なし!
山に登りはじめる前に大真名子山を見上げるも、ガスのため上部は見えない。男体山はと振り返るも状況は同じ。台風による雨の影響はどうかなとおもいつつ、大真名子山の笹道の登山口に突入する。10mも行かないうちに、全身びしょ濡れとなる。たまらずレインコートを取り出し笹の真中で着込む。10分も歩くと樹林の登りとなったので、レインコートを脱ぐ。登りの道筋がなんとなくうすいガスに霞む男体山(大真名子山登山道より)。そのうちガレ場に出る。これは完全に道を間違えたと判断し、来た道を戻るとさっきレインコートを脱いだ場所のすぐそばに正規の道があるではないか。レーインコートに気をとられすぎて、よく確かめないで直進してしまったようだ。30分のロス!
針葉樹の間を縫うように急登が続く。振り返るとガスのかかった男体山が見える。途中で赤い実の木や、きのこ、しゃくなげとを写真を撮りながら登ると、急登をあまり感じなかった。登りの途中に鎖が設置されていたり結構変化に富んでいる。
途中で一箇所だけ見晴らしのよい処があり、ここでエネルギー補給と写真撮影をする。男体山と戦場ヶ原がよく見える。ガスでよく見えなかったが皇海山、奥白根山らしい山が見える。ここから5分も登ると鎖と鉄梯子の日光三険のひとつ千鳥返しに着く。鎖と鉄梯子が整備されているので心配するほどのことはなかった。ここを登ると目の前に頂上が待っていた。
4 大真名太郎山(大真名子山頂より)子山頂  ガスで展望よくない 残念!
あいにくのガス(雨上がりのため特に多い?)で近隣の日光連山は見え隠れする。写真を撮ろうとするとガスで隠れ、油断していると現れでシャッタータイミングが難しい。いまは登山の訓練と考えよう。風景を楽しむのは秋になってからと自分に言い聞かす。
5 小真名子山登山 − 山頂帝釈山(手前) 女峰山(中央)大真名子山
大真名子山から小真名子山への下りの途中で植物の写真(名前を知らないので、後で図鑑で調べるため)を撮っていたら、突然女性4人のパーティが現れた。昨晩は唐沢小屋泊まりとのことであった。志津乗越から三本松まで歩かねばならず、ウンザリしているようであった。途中でもし追い越すようなことがあればピックアップしましょうといって別れた。鷹ノ巣から登りにかかると今度は男性1名が小真名子山から下山してきた。やはり唐沢小屋泊まりとのことであった。
山頂は展望が悪いので少し先の見晴らしのよいところで休憩した。しかし太郎山、大真名子山、帝釈山、女峰山等がガスの間に見え隠れする。シャッターを押すチャンスが難しい。遠くの山は霞んで見えず残念。
6 小真名子山 − 志下りに向かって左側のガレ場 これを行けばよかった?津乗越反対側のガレ場(振り向いて撮る) この下にじごくが待っている  標識を発見できずガレ場で苦難の連続!
小真名子山から下り始めるとすぐに問題のガレ場に着く。ガレ場は左右に分かれている。ガイドブックによると標識に従って注意して下れとある。標識も表示もわかりにくい。右側(下りに向かって)のガレ場の岩にかすかに赤いペンキの跡を見つける。その方向に下りてゆくとそのあとは全然表示が見当たらない。間違えたと気づき上を振り向くと引返すには下り過ぎた。そこで地図と磁石を出して方向を見る。このまま進んでも富士見峠近辺で林道に下りられると判断して進んだ。結果的には方向としては間違いなかった。しかし途中はガレ地獄と言える位の苦難の連続であった。特に下るほど岩にこけが生えていて滑りやすく何度も尻餅をついた。40分位掛かって推測していた林道にたどり着いた。家に帰って調べてみるとあちこちに擦り傷が見られた。登山道の標識や表示はどなたが整備してくださるのか知りませんが、山によって大分整備のされ方が違うようだ。人気の高い山は整備が進み、人気のない山は整備が進んでいないような気がした(整備される方には大変失礼ですが)。
林道に出てからは、志津乗越まで多少の登り下りはあるが、ただ歩くだけの単調な道。それでも時々はガスが消えて帝釈山、女峰山等が見える。
7 志津乗越 − 自宅  
駐車場に着くと、ミニバンが窪地に車輪を取られて悪戦苦闘中。運転手(男性)は汗だくだくで、同乗の女性2名はオロオロ。脱出に力をかし無事成功!着替えて車で下ってゆくとリュックを背負って下っている人あり。声をかけて同乗してもらう。男体山をニ荒山神社中宮詞から登り、志津側に下山したとのこと。途中、山の話をしながら中宮詞まで送る。
今日は自分の道中は散々だったが、人助けもできて満足して家に帰ることができた。
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